表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/67

ミッチー・バロック、さぼろう

 料理長りょうりちょう、ミッチー・バロックはもと宮廷料理人きゅうていりょうりにんだった。宮廷料理きゅうていりょうりはなやかではあったが、かれこころたされなかった。食材しょくざいもふんだんに使つかえる。手間てまもかけられる。元々伝統的(もともとでんとうてき)料理りょうり中心ちゅうしん健康けんこうによい料理りょうりつくるものだった。しかし、いま権力けんりょく来賓らいひんしめすための目先めさきわったびっくりはこのような料理りょうりもとめられる。

 やがて、ノイローゼになり仕事しごともたびたびやすむようになってしまった。

「あいつは今日きょうもさぼっているのか。」

 厨房ちゅうぼうでは、あきれていた。


 そんなおりふねのコックを募集ぼしゅうしていることった。かれは、志願しがんした。かぎられた材料ざいりょうでつくるそれはけっしてうまいものではなかった。食材しょくざいらずに空腹くうふくたせない数知かずしれずあった。それでも食事しょくじ船員せんいんにとってはなが航海中こうかいちゅう唯一ゆいいつたのしみでもあった。自分じぶん料理りょうりしんからちわびている人間にんげんがいる。かれはわすれかけていたものをもどせた。

 それからのかれすこしでも船員せんいんたちの健康けんこう維持いじできるように研究けんきゅうした。船乗ふなのたちおおくが新鮮しんせん野菜やさいがとれずにビタミン不足ふそくになりやすかった。さらに保存ほぞん技術ぎじゅつがなく、おおくの食材しょくざい塩漬しおづけで塩分えんぶんぎになっていた。

 上級じょうきゅう船員せんいんは1日三交代にちさんこうたい勤務きんむした。一般いっぱん船員せんいん天気てんきがいいときにはひまだった。が、ひとたびうみれるとやすはたらかなくてはならない。体力たいりょく気力きりょく必要ひつようなのに、厨房ちゅうぼう危険きけんなため満足まんぞく使つかえない。

 めたスープとかたいパンで荒波あらなみえなくてはならない。めてもうまい食事しょくじさがしてたびをした。


 やがて、日出国ひいずるくに美食研究家びしょくけんきゅうかのロ・サンジと出会であう。不思議ふしぎくにだった。うまみという不思議ふしぎあじわい。めるほどにあじわいが料理りょうりべるひとのために手間てましまないおもてなしのこころ。これこそ、かれもとめていた料理りょうりみちだった。

 ロ・サンジは弟子でしのヒロをバロックとともに旅立たびだたせた。あるときはヒロからまなび、またあるときはヒロにおしえる。そうして二人ふたりいま船団せんだんらすようになった。

 日出国ひいずるくにからはもう一人ひとり料理人りょうりにんていた。田舎村いなかむら小梅こうめという女性じょせいだった。うみ女神めがみ嫉妬深しっとぶかいといわれ、おんなゆえに船員せんいんにはなれなかった。彼女かのじょ包丁ほうちょうさばきはすばらしかった。女性じょせいならではの繊細せんさいさと家庭料理かていりょうりあたたかさをそなえていた。彼女かのじょ郷土料理きょうどりょうりまなんでいた。ジンゴロは彼女かのじょあずけられた。しまかえかれには、特殊とくしゅ食材しょくざい宮廷料理きゅうていりょうりよりも、普通ふつう家庭料理かていりょうりのほうがやくにたつからだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ