表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/67

別れ

「そのあしでは薬草やくそうりにくのも大変たいへんだろう。」

 ンガボの左足ひだりあしまれつきみじかかった。師匠ししょうのダンガは木製もくせいくつつくった。つえさきに、ンガボの左足ひだりあしたかさにあわせた木靴きぐつけた。左手ひだりてつえ移動いどうさせれば、あし左右交互さゆうこうごおなじペースでおくせるため、さほど不自由ふじゆうなく移動いどうすることができるようになった。


 この義足杖ぎそくつえのおかげで、なだらかなもりなかなら普通ふつう薬草やくそうりにかけられた。ダンガはかれ入手にゅうしゅしやすい薬草やくそう中心ちゅうしんおしえてくれた。ほかにも、しょっぱいつちや、きれいなみずつくかたなど当時とうじ最先端さいせんたん知識ちしきしみなくつたえてくれた。


 とおくに呪術師じゅじゅつしなかには、幻覚作用げんかくさようのある植物しょくぶつ使つかうものもいたが、師匠ししょう

一時的いちじてき元気げんきになっても、なおっているわけではないのですぐにわるくなる。あんなまやかしにたよるんじゃないぞ。」

 と、よくっていた。


 ある、ンガボが薬草採やくそうとりからもどってみると、師匠ししょうない。ちかくの村人むらびとが、がっしりした数人すうにんのよそものにつれられていったとおしえてくれた。

はいつでも簡単かんたんにやってくる。だからくことが大切たいせつだ。母親ははおや苦労くろうしてそだてたいのちだ。無駄むだんでよいものではない。」

 患者かんじゃたいして師匠ししょうがいつもいう言葉ことばだった。ンガボはその言葉ことばしんじて師匠ししょうかえりをことにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ