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昔話
「…私…昔、貧乏だったんだの…お母様とお父様が金遣いが荒いから…だからそのせいで私、みんなにいじめられてたの…そして、私が5才の時、両親が死んだの…別に悲しくなかった…むしろ嬉しかった…」
冷たい顔が段々崩れていく。
それを静かに見つめるカイン。
「だって…私に暴力を振るっていたもの!毎日、傷だらけで過ごしていたのよ!しかも、外で!
…そんなことを許されると思う?…だから、私…
両親を殺そうと思ったの…どうなったと思う?」
ボロボロ流れる涙で聞く。
カインは、
「まさか…」
私は警戒して言うカインを笑いながら言う。
「警戒しすぎよカイン!…アハハッ!そうよ、私が両親を殺したの!」
狂ったように笑う私をカインは、怯えていた。
…何ででしょうね?
と次の瞬間。
「…マリンちゃん…まさか、まさか君が僕の両親を!!」
思いっきりカインに胸蔵を捕まれた。
…カインのその目…殺気が有りすぎ…そんなんじゃあ…
…ワタシガコロシチャウヨ?…