禁断の行為
「……………!」
「………とう……………さん!」
「佐藤マリンさん!」
パチッ!
わたくしは、思いっきり目を開けた。
気づくと、仰向けの状態で倒れていた。
目の前には、青空が広がっている。
…ああ、いい気持ちですわ…眠ってしまいそう…
「マリンさん!何寝ようとしてるんですか!?
着きましたよ!」
焦って言う隣人。
「ん~?何ですの~?わたくしが此処で寝てようが貴方には関係ないでしょ!」
少し、起こり気味に言うと
「貴方には任務があります!って言っただろ!」
…は?ただの隣人がわたくしに口答え?
今まで私は…
「ねぇ、ちょっと貴方これしといて!」
「はい、分かりましたお嬢様」
「これも」
「はい」
「これも」
「はい」
なのに、なのに-!
ビクビクしている隣人の前に行き、
「てめぇ…素敵!是非、わたくしと結婚してくださいませ!」
「えっ?」
「勿論、驚くでしょう!
こんな美人と結婚出来るものね!フフ…これから宜しくお願いしますわ!」
わたくしは、目をハ-トにさせ言った。
だって、今までわたくしを逆らうものなんて居なかったのに貴方が逆らったからカッコ良かったものですもの!
「……チッ、バレちまったか…」
「?」
その瞬間、白い煙が立ち上がりわたくし達を包み込んだ!
隣人は煙のせいで見えなかった。
すると、煙が消えて前が見えた!
…煙が無くなりましたわ!あのお方は…
しかし、前には狐の耳が生えていて、金髪で、ブルーのタレ目の瞳、色白、お尻にも狐の尻尾が生えていて、白いレオタ-ドを着ている、長身なイケメンが立っていた!
隣人はどこなの?イケメンしか居ないじゃない!
「…あの
「マリンちゃん…君は凄いよ…」
「えっ?ど、どういう…
チュッ
口と口が重なりあった。
…こ、これってお父様が絶対にするなって言われた禁断の行為…キス!!
わたくしは、顔を赤らめていると
「フフっ!かっわいいなぁ!マリンちゃん………
……アッハハ!気づかないの?僕は、君のプリンスの隣人だよ…」
「貴方…隣人だったの!?」
ビックリしますわ!でも…どういう事…?
「聞きたいのですが…」
「此所はいったい何処なのですか?わたくしは今、何が起こっているの?」