第九話 いつもとは少し違う日(9)
まだまだ、ある日!
間違った文字は指摘してください。
ネット小説大賞応募しました!よろしくお願いします。
「ラク......」
「くくく、空間の歪みだなんてな......」
「.....つまらない話はやめろ」
「くく、そうしよう、って何だあれは?」
ラクと言われた男は俺を指して言う。
「前魔王の真似をしてやがって....気持ち悪いな....」
「はぁ?きっさ....」
ワイドの話を切ってしまうラク。
「ああ!しかも俺様の王座に座っている?!」
「この方がこ......」
二度目。
「おい小僧、そこは魔王の俺様の籍だ、サッサッとどけ!」
何なんだあいつは?
魔王?
「貴様!話を......」
「サッサッとどけって!」
三度目。そして、
「話を聞けぇぇぇーーー!!」
爆発したワイド。
「うわあっ!な、何だ!」
「この方こそが先代の魔王様の息子!次期、いや、今王位を継承した魔王様だ!!」
「な、なんだ......」
ラクの驚きは俺に切れる。
「えぇっ!俺、まぁおうぅぅー?!」
「....いや、何でお前が驚くのよ......」
「いやいや、それがさー俺継承の意識何か何にもしなかったよ?」
「王の血が流れる者が王座に座る!それが継承の意識です!記憶にないんですか?」
「ふーん........知らないな」
「まだ全部を思い出したのではないのかでしょうね.....」
まだ人界に行く前の記憶が完全ではないみたいだ。
「うーん....って、あの小僧が今の魔王?」
「ふふ、そうだ!」
「じゃ、魔王になるべきだった俺様は?」
「ただの逆賊だ!」
「そ、そんな!ううう....じゃ魔王殺して魔王になる!うおおぉぉぉぉぉ!!」
そう言って巨大な体で走るラク。
「お、おい、ちょ、ちょっと!!!」
「さあ、魔王様の力を見せてください!」
「どうやってよー!!」
どうなるのかな...俺....