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コンビニの魔王様!  作者: 白壁
7/10

第七話 いつもとは少し違う日(7)

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「ちっ!」


勇者の剣気に切られると思った時、二人は見えない壁によって守られた。


「さぁ、このうちに治療を!」

「....いや....俺はもうだめだ.....」

「そんなことは!」

「.....アイディル......よくき、くっ」

「父上!」


魔王がボロボロな体で言うと口から血を吐き出す。


「よく.....聞け....」


魔王は構わづに言う。


「俺の...理想は......すべての者に....優しい.....平等な世界......くっ」

「父上!これ以上言えると!」

「...強者だけが満足する....世界ではない....弱者も幸せな世界.....」

「....父上....」


夢のような話.....


「....その世界には.....俺自身すらも必要.....ない世界....」


魔王は聞こえないように話を続く。


「....もう世界は...動いている.....とこかには...もうそうなった国もあるだろう.....」

「.....父上.....」

「...アイディル....俺はここで....終わるが....お前なら....お前ならできる....」

「ここで終わるって!そんなことは....!」

「アイディル......『ゲート:イデア』」


魔王は最後の魔力を集めて魔法を使う。

その魔法は....


「これは!....こんなこと僕にはできません!」

「.....いや、アイディル....お前ならできる......優しいお前なら....だから」


光が現れて、少年はどんどん囲まれる....


「....だから...行け....俺の...お前の....世界の.....理想の世界イデアへ!!」

「うっ!」


光に目が見えなくなる...


ガチャン!!


「終わりた魔王!!」


勇者の声。 


「くはあっ!!」

「父上!!!」


それを最後に少年は気を失った。

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