第七話 いつもとは少し違う日(7)
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「ちっ!」
勇者の剣気に切られると思った時、二人は見えない壁によって守られた。
「さぁ、このうちに治療を!」
「....いや....俺はもうだめだ.....」
「そんなことは!」
「.....アイディル......よくき、くっ」
「父上!」
魔王がボロボロな体で言うと口から血を吐き出す。
「よく.....聞け....」
魔王は構わづに言う。
「俺の...理想は......すべての者に....優しい.....平等な世界......くっ」
「父上!これ以上言えると!」
「...強者だけが満足する....世界ではない....弱者も幸せな世界.....」
「....父上....」
夢のような話.....
「....その世界には.....俺自身すらも必要.....ない世界....」
魔王は聞こえないように話を続く。
「....もう世界は...動いている.....とこかには...もうそうなった国もあるだろう.....」
「.....父上.....」
「...アイディル....俺はここで....終わるが....お前なら....お前ならできる....」
「ここで終わるって!そんなことは....!」
「アイディル......『ゲート:イデア』」
魔王は最後の魔力を集めて魔法を使う。
その魔法は....
「これは!....こんなこと僕にはできません!」
「.....いや、アイディル....お前ならできる......優しいお前なら....だから」
光が現れて、少年はどんどん囲まれる....
「....だから...行け....俺の...お前の....世界の.....理想の世界へ!!」
「うっ!」
光に目が見えなくなる...
ガチャン!!
「終わりた魔王!!」
勇者の声。
「くはあっ!!」
「父上!!!」
それを最後に少年は気を失った。