桜吹雪に包まれて
あれだけ栄えた都も 遂には衰えて来ました
もうこの先長くはないでしょう
そうしたら もう一度乱世が訪れるのですね
あんなに栄えた都が このまま滅びて行くなんて
運命とは悲しいものですよね
もう二度と 経験したくなかった時代が来るのですから
政治が悪化すれば 当然国は乱れます
国が乱れてしまえば もう政権は失われるでしょう
そして次の支配者になりたいと 人は争うのです
それが無駄な争いと気付かず 何度も
美しく咲き誇るこの桜のよう 人も同じなのです
一刻の夢 一度きり最高のときを
そうしたらもう 堕ちていく以外に道はないのですか
儚さを醸し出すから桜は好き 人も同じなのです
一刻の夢 一度きり感動へ誘い
そうしたらもう 散っていく以外に道はないのですか
こんなに美しい君も いずれは衰えて行きます
その先孤独は続くのでしょう
知って尚 僕は君を愛したいと願うのです
これだけ美しい君を 失いたくありませんけど
僕が生きる中君は散りゆく
もう二度と 経験したくなかった悲しみが来るのですね
人間とはどうして 過ちを繰り返すのか
人間というのはなぜ お互いに苦しめ合うのでしょうか
僕のような醜いあやかしには 理解出来ませんね
僕は無駄な争いを決め付け 嗤ってやる
美しく散っていくこの桜のよう 人も同じなのです
一刻の夢 一度きり幸せなときを
そうしたらもう 風に吹かれて花はなくなってしまう
永遠ではないからこそ桜は好き 人も同じなのです
一刻の夢 一度きり頂へ誘い
そうしたらもう 風に吹かれて華はなくなってしまう
また桜の木の下へ 満開の桜の木の下へ
いつの間にか足を運んでしまっていた
充実していたときを思い出す 大好きな木
街はなくなり人は去ったけど 咲き誇る桜
美しく咲き誇るこの桜のよう 人も同じなのです
一刻の夢 一度きり最高のときを
そうしたらもう 落ちていく以外に道はないのですか
儚さを醸し出すから桜は好き 人も同じなのです
一刻の夢 一度きり感動へ誘い
そうしたらもう 散っていく以外に道はないのですか
それでも僕は散りゆく姿も愛するさ
僕はいつも幸せを思い出す この場所で
あの日君と見た夢 交わした誓いをこの場所で
桜吹雪に包まれて