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君の温もりと北風

 暦の上とは違う 実際の春は遠そうだ

 冷えた手を擦り合わせ 温めようとする

 そんな努力も 北風が攫ってしまう

 なぜだか君が愛しい 心の冬は来なそうだ

 もう二度と会えないと 知って尚求める

 そんな気持ちも 北風が攫っていってしまう


 鬼は外 なんて豆をまいてみたりする

 それでも頭から離れないのは 君なんだ

 絶対に離れない 鬼は君さ


 接吻を求めてしまう節分になると

 寒さのせいかな大寒日の恐怖

 君の唇に触れたいよ アツクアマク

 接吻を求めてしまう節分になると

 記憶のせいかな欲望の恐怖さ

 君の唇をもう一度 僕の元へ



 君と共に笑い合う 懐かしい夏を思い出し

 目元だけ熱くなり 寒さは増していく

 落ちた雫も 北風が攫ってしまう

 君と僕は離れてく 秋が来る度に胸が締め付けられて

 もう二度と会えないと 知って尚哀しむ

 落ちた恋さえ 北風が攫っていってしまう


 福は内 なんて豆をまいてみたりする

 それでも体から離れないんだ その温もり

 絶対に離れない 内へおいで


 接吻を求めてしまう節分になると

 孤独のせいかな独りでいる恐怖

 君の唇に触れたいよ アツクフカク

 接吻を求めてしまう節分になると

 痛みのせいかな君こそ恐怖さ

 君の唇をもう一度 僕の元へ


 体を温めてくれる 君はもういない

 僕は孤独と寒さで 震えるしかなくて

 ずっと独りで怯えるしか出来なくて

 自分の弱さが悲しいよ 苦しいよ


 接吻を求めてしまう節分になると

 寒さのせいかな大寒日の恐怖

 君の唇に触れたいよ アツクアマク

 接吻を求めてしまう節分になると

 記憶のせいかな欲望の恐怖さ

 僕の唇をもう一度 君の元へ


 わかっているよ 戻らないことくらい

 僕の心は温かくて冷たくて 埋め尽くすは

 君の温もりと北風

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