空を眺める少女
ある青年には気になることがあった
バイトへの通勤途中にあるマンションに空を見上げる少女がいた
その少女は朝も夜も部屋からずっと空を眺めていた
第8話「空を眺める少女」
その少女の顔を見ることが 青年の毎日の楽しみになっていた
嫌なことがあった日も 辛いことがあった日も 彼女の穏やかな顔を見れば
安らぎを得ることが出来た ある種の心の支えとなっていたのだ
「これって 恋 ってヤツなのかな」
「ハハハハハ 何言ってんだお前!」
友人にも馬鹿にされる
「ヘッ ドルオタのお前にはこの俺の純粋な心が理解できないだろうよ!」
「じゃあどんなもんか俺が採点してやるよォ! そのマンションまで連れていけい! ラブマスター! セノグラシアよりすげーんだろうなぁ!」
そして 友人とともに青年は例のマンションへとやってきた
少女は今日も変わらず 空を眺めていた
「ほら あの娘だ イけるだろ!?」
友人は双眼鏡を片手に 彼女を見る
「なぁ・・・彼女は毎日そこにいるのか?」
「ああ そうだけど?」
「何かおかしい あの位置だと7階ぐらいか 行くぞ」
「え? 行くって 彼女の所に?」
といった時には友人は既にマンションに向かっていった
友人の意図もはっきりしないまま 青年も後を追う
友人は何か慌ただしい様子で 少女の元へと向かっていった
「どうしたんだよ!」
「うるせえ! それより携帯の準備しておけ! 警察!」
「はぁ?」
そして 少女がいるであろう部屋にへと辿り着く
「ここだな」
「お前さっきからどうしたんだよ!」
「うるせえ!」
ピンポーン
ピンポーン
呼び鈴に返事がない
友人はノブを回す すると 抵抗なくドアが開いた
「なんで開くんだよ・・・」
「おい お前 覚悟しとけよ」
部屋の奥へと向かう
「!」
彼女はそこにいた 首を吊った状態で
「やはりな・・・ おい とりあえず警察に電話だ 色々聞かれることも覚悟しとけよ」
青年は戸惑いながらも警察に電話 間もなくして 警察が到着した
友人の言うとおり それから数日に渡って 色々聞かれた が 事件性は無いとされ 解放された
警察署からの帰り ふとマンションのそばを通る
ふと見上げてしまう
すると 例の部屋の窓に あの少女の姿があった
少女の顔は青年の方を向いていた いつもと変わらない穏やかな顔で
「!」
青年がそれに気づいた瞬間 少女の姿がふっと消えた
「さよなら」
青年はそう呟き その場を後にした
完
最初の展開で分かった人も多いでしょうが 都市伝説の「星を見る少女」です
切ない系は難しい 実は最後の最後でホラー落ちも考えていましたが普通に終わらせました
追伸 Pの皆さんとライバーの皆さんすみませんでした<(_ _)>