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都市伝説 Reboot  作者: UGM
17/20

25枚目

今はスマートフォンやデジタルカメラの影に隠れ

あまり見ることの無くなった「使い捨てカメラ」


デジタルカメラなどが発達する前は旅行先などにこの使い捨てカメラを持って行き


綺麗な風景や想い出写真を撮ってカメラ屋さんで現像してもらったものである


そして写真が出来上がった時のワクワク感!



と 話がそれてしまいそうなのでこの辺で


今回は そんな使い捨てカメラのお話



ある男性のAさんが友人とともに観光地に旅行に行った


「おい カメラ屋で使い捨てカメラ買っとこう Konocaのカメラがいい 39枚いけるぞ」


「えー 写ルンルンの大和フィルムの方がよくね? 24枚だけどキレイに撮れるぞ」

・・・


結局24枚撮りのカメラを買い 旅行に向かった


第17話「25枚目」


旅行とはテンションが高まるものである

どうでもいいような風景 ふざけあった写真 色々撮りまくった


そして 旅行も堪能し あっという間に帰る時間


Aさんは最後に友人を撮ろうとした が


「ああそれもう24枚撮っちまったぞ」


そう言われてAさんは枚数を確認する


「1枚撮れそうだぞ」


「え? 俺は最後に見た時は0だったがなぁ まあいいや これも記念だ 撮ってくれよ かっこ良くな」


カシャ!



そして 二人はそのまま別れた


翌日 Aさんは友人に電話をした ところが・・・


『おかけになった番号は 現在使われておりません』


「は?」


電話が繋がらない 再度同じ番号に掛けても同じだった


もしかしたら友人に何かあったのか? そう考えたAさんは別の友人に連絡を取る


『もしもし~ どした急に』


「おう ○○の電話が繋がらないんだ あいつ番号変えたっけ? そんなこと無いよな」


『○○? 誰それ?」


予想外の答え


「○○だよ○○! 知り合いの!!」


『は? 何 小学校ぐらいの古い友人か何か? 悪いけど忘れたわ~ すまんな』


「は?」


混乱するAさん 電話を切り 別の知り合いに電話し 同じことを聞くも答えは同

じ 


「知らない」



「そんな訳無いだろ!!」



Aさんは友人の住むアパートに向かった


「嘘だろ・・・!?」


【入居者募集中】


彼が住んでいたアパートには誰も住んでいなかった


「そんなはずはない! だって 俺は! 写真を!」


そこでAさんは思い出した そう 


「昨日のカメラ! 少なくとも最後の1枚には写ってるはず!」


Aさんは昨日のカメラを現像に出した


30分ぐらいして 写真が仕上がる


「あいつが写ってない・・・だと?」


写真に写っていたのは自分ばかりでどこにも友人の姿は無かった


「なんで! なんで!?」


ならばと最後に撮った写真を探す


「最後の写真にはあいつしか写ってなかったはずだ!!」


が どうしたことだろうか 最後の写真だけが見当たらない


Aさんは店員に尋ねた


「このカメラ25枚撮れてましたよね!」


すると店員は不思議そうな顔をし


「え? そのカメラ24枚撮りでしたよ?」


と返してきた


「24枚撮った後に1枚残ってたんです それで友人を 友人が!」


Aさんはそのまま店を後にした


突然消えた写真 そして友人


あまりにも唐突で奇怪な出来事


Aさんは藁をもつかむ思いでネットの掲示板にこの一連の出来事を書き込む


しばらくして レスポンスが返ってくる


【その25枚目の1枚は『この世のモノ』では無かったんでしょう だから

それに写ってしまったそのご友人も『この世のモノ』では無くなったんですよ

神かくしのように】


「神・・・隠し?」


ならばと友人を助け出す方法をと書き込もうとする

神かくしでも彼の記憶の中には昨日の光景が思い起こされる


美味しい料理 観光地の綺麗な風景・・・







「あれ? 俺誰と旅行行ったんだっけ?」






なんか昔どっかで24枚撮り使い捨てカメラの25枚目に写った人は不幸になるってうわさ話を見たんですけどね どこだったかしら


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