夜明けのきざし
何もない暗闇
光のない場所
ただそこに在るのは
私だけ
聴こえるのは騒音
音と、私だけの世界
一人っきり
何もかもが怖くて
震えていた
幻と消えた暖かさはもう
信じられない
合わない周波数
悟ってしまった
誰とも相容れることはないのだと
たった一人で生きてゆく
そう決めたのは誰?
なのに何故
こんなにも苦しいの?
ノイズに混ざって小さく聞こえたのは
いつか君と聞いた
あの旋律
ああ、そうだった
私は知ってしまったんだ
あの響きを
もう帰れない
いつかの昔に私たちは
忘れてきたみたいだね
ほんとに小さいけど
ずっとずっと変わることのないものを
いつか、帰れるならば。
そのときは、また
-君と-