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告白と殺気


俺はバイクから降りてインターホンを押す

すると、先輩の妹の葵ちゃんが出てきた


「どうかしたんですか?先輩?」

「いや、花をえに来たんだ」


そう言うと葵ちゃんは玄関のチェーンを開けて中に入れてくれた

俺は先輩の部屋に行き、花を添えた


「ありがとうございます」

「いやいいよ。俺のせいでもあるからさ」


不思議そうな顔をする

彼女はしらない

いや、彼女が知っているのは先輩の偽死に方だけだ

偽の死に方は交通事故

だけど、本当はバラバラ殺人

手や足を分けて別の場所に埋めた最悪の殺人だ

しかし、顔だけは・・・俺の部屋にあった

それをやったのは父だ

母がやったのはそのあとの証拠隠滅

母がやったなら証拠隠滅でもう二度と出てこないはずだった

でも、俺がすべて・・・掘り出してやった

あの時の俺は完全に無力だった

ただ泣きながら先輩を掘る

そんなことしかできなかった

もっと早くに気づけていたかもしれないのに

俺は・・・ただ、楽しんでいた

先輩との日々を・・・


「あの、お茶入れたので飲んでいってください」

「ん、わかった」


俺は仏壇の前で正座のしていた状態から立ち上がる

そして、一言


「すみませんでした」


そう言って部屋から出た

上に飾ってあった写真を見ずに・・・


「先輩は本当に・・・姉のことを慕ってくれますね」

「そうか?普通だろこんなの」

「いや、普通なら来ませんよ。来たとしても一回ぐらいです」

「ま、俺は先輩には世話になったからかもしれないな」

「そうですよね」


葵ちゃんはそう言って茶をすすった

俺もそれにつれるように茶を飲む

うん、いつも通りの味だ


「そういえば、先輩学校へ行く準備ってもうしました?」

「ん?ああ、制服とかはもうタンスにしまったし、教科書類も買ったから大丈夫だぞ?」

「そうですか。私まだなんですよ」

「おいおい、そういうのは早めにしといたほうがいいぞ?お前だって始業式前の日にドタバタするのはいやだろ?」

「そうですね、今日にでも終わらします」

「うん。そうしろ」


こうやってたわいのない話をする

よく葵ちゃんとは二人っきりで話す

両親は働いているからよく一人になっている

その心配もかねて遊びに来ているのかもしれない・・俺は


「先輩は・・・お姉ちゃんしか好きにならないのですか?」

「ん?どうした急に」

「だって、学校で告白されても全部断っているじゃないですか」

「あれは・・・」


言葉が詰まった

俺はモテる

運動もできるし勉強もできるからだ

でも・・・それだけを見ていられるような気がする告白する相手は・・・

失礼かもしれないけどなんだか俺を見ずにほかのことを見ている気がして仕方がなかった

だから、俺は断った

・・・もう、1年しかないのにな

でもな、俺は思うんだ

無理に作らなくてもいいなんてな

そんなことはないのにそんなことを思ってしまう


「ま、気にするな。いずれ俺だって新たに好きな人ができるかも知れないぞ」

「そうなると、ここに来なくなります?」

「今みたいに、頻繁に来るのは無理だろうな」

「そうですよね」


そう言って、うなだれた

どうしたんだ?

いつにもまして元気がなさそうだ

いつもは俺にぴったりくっついてくるような感じなのになんだかよそよそしい


「あの・・・」

「どうした?」

「好きです」

「はっ?」

「大好きです」


・・・あれ!

告白された!?

いや、よくわからない

でも、前振りがなかったわけでもない

しかし・・だが・・・


「答えは・・今度でいいですから」

「・・・大好きじゃないけど、おれは葵ちゃんのことは好きだよ」

「駄目・・ですか」

「いいや、いいよ。俺も好きだ」


チャンスが来た

俺は、告白された

先輩の妹から

駄目なやつ

そんなことを言われると思う

しかし、多分この子以外に好きな子はできないと思う


「いいんですか?」

「ああ、突然だから驚いたけど、いいよ」


俺はそう言って目を瞑ろうとした

その瞬間とてつもないほどの・・・

寒気がした

後ろから氷のナイフで刺されたみたいに

俺は瞬時に後ろに振り返った

そこには誰もいず・・・なにもなかった


「どうかしました?」

「いや、ごめん。用事を思い出したから帰るよ」

「あ、はい」

「じゃ、学校でな」

「はい!」


俺はそう言って先輩の家を出る

そして、すぐに走って立ち去る

次に、俺は屋根に上る

忍者みたいに・・・


「(あの寒気、完全に殺気に似ていた)」


しかも、対象が俺ではなく葵ちゃんだ

俺は獣のように探す

すると・・・痕跡を見つけた

青い屋根なのに、一か所・・・靴の足跡があった

その痕跡をたどり・・・途中から痕跡が消えていた


「くそ、ばれたか」


俺は屋根を叩いた

しかし、すぐにできるかぎりの範囲を見渡す

失敗は許されない

いや、俺が許さない

二度目は・・・・あれ?

まてよ、先輩を殺したのは俺の父と母だ

なのに、なんで葵ちゃんを狙う?

理由がない?

俺はそんなことを考えながら探したが・・・

結局見つからず俺は一旦、帰ることにした

一応、葵ちゃんには発信機を付けるために一回忘れ物をしたと言ってつけてきた

そして、帰宅すぐに・・・

武器の確認をした

ハンドガンに毒を塗ったシャーペン

ワイヤー、携帯ナイフ


「あと・・・これぐらいは持っておくか」


俺は・・・父さんの愛用の武器と母の愛用していた武器を持っていくことにした

父さんの武器は、桁外れの電力を持っているスタンガン(しかし、使用が1回のみ)

母の愛用していた武器は、血清の作れない毒針

どちらも一撃必殺

俺でもただでは済まない

両方俺は使える

使えるんだが、使いこなせはしない

俺が使いこなせるのはただ一つ

長刀

携帯するには不便だから使わないけど俺が使えば多分、右に出る者はいない

それほどに俺は長刀が使える

ま、今回は父さんと母さんの武器を借りるけどな

そう考えていると、ケータイが鳴った


「だれだ?」


そう言って携帯を見ると向日 葵と書かれていた

葵ちゃんだ

俺はすぐに電話に出た


『もしもし』

「葵ちゃんどうかした?」

『あの、デートしませんか?』


まあ、そんなこんなで明日デートすることになった



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