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新車

5年前に叔父から貰った車に、高額の修理がやってきた。

車検も近いし、中古車を買った方が安上がりなのではと考え、中古車探しをはじめたが、なかなか納得のいく車が見つからなかったので、私は新車を購入することにした。


大事な手続きを忘れたり、車会社の方が少し頼りなかったりしたが、無事に納車した時はさすがに嬉しくなり、車の芳香剤や車内で聞く音楽を考えていた。


納車してほどなく、来客があった。夜の7時、いったい誰だろうとドアを開けると、見知らぬ男性が立っていた。

「すみませんが、前の駐車場を利用されている方ですか?」


私は何か悪いことをしたのだろうかと思いつつも、はいと答えた。


「わたくし00高等学校、野球部の監督のものですが、先日練習をしていた時、ファウルボールがお宅の駐車場まで飛びまして、車の近くまでいったんです。」


なんと、あの「うぉーい」と面白い掛け声のするグラウンドができたばかりに、私の新車がいきなり危険にさらされていた。


「試合の時は係りを駐車場に立たせますが、もし何かこの件でご迷惑をおかけした場合は補償をいたしますので、私におっしゃってください。」


この話を聞いて駐車場を変えることを検討したが、ここが一番安いし家からも近い。

監督も補償すると言ってくれたので、このままにしようと腹をくくった。

野球のルールは知らないが、野球部員たちにはファウルボールをださないよう、より一層上達してもらいたいものである。

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