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グラウンド

近所にグラウンドが出来た。

イタチが住み、私の飼ってる猫が植物の種をくっ付けて帰ってきた荒地が、見事に整備された。

始めは工事がうるさかった。

昼夜を問わず工事の音が響き渡り、私の安眠と引き換えにグラウンドはやっと完成した。

完成したのに気付いたのは、グラウンドの見た目からではない。

ある晴れた土曜日の朝。私は聞いたことのない声で目が覚める。「うぉーーーい」遠くから聞こえた声に外に出ると、学生が野球の練習をしていたのだ。

前から不思議に思っているのだが、野球をしている人は変わった掛け声をしている。ともあれ、工事のあとは野球の掛け声である。夕方、ゆっくりテレビを見ていると今度は校歌を歌い出した。私はもぅ笑うしかなかった。掛け声を出してみたり、校歌を歌ってみたり、実に愉快だ。シリアスなシーンで「うぉーーーい」と聞こえたり校歌が聞こえたりしたら笑うしかあるまい。ただ、一つ言えるのは私が引っ越すとここの家賃が下がり、大家さんが悲鳴をあげる事は間違いなさそうだ。

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