すずしろ

汗疹

私は皮膚が敏感で、夏場は汗疹や虫刺されに毎年悩まされている。

それに加え、かさぶたを剥がすのが好きなので治りが遅く、痕がたくさん残るのだ。

高校生の時に医者からは「なるべく汗をかかないように」と言われた。

真夏の自転車通学でどうしろと言うのだろうと思った。

社会人になって、汗をかかないよう体を冷やし続けた。アイスを食べ、お風呂上がりや寝る時は冷房の効いた部屋で涼みまくった。

立派な夏バテになった。

色々対策をしたが一番酷かったのは小学校、低学年の頃だ。

当時の医者は「掻いてはいけない。どうしても痒くなったら、叩くかつねりなさい」と言ったが、そんなの我慢出来る訳もなく、掻き続けた。

ある日、医者は多分両親の許可を得て、私の両腕・両足にグルグルと包帯を巻いた。

絶対に掻かせないようにするためだ。

「どうしても痒かったら上から叩きなさい」と言った。

痒くて痒くて仕方が無かったので一晩で取ってしまい、もぅ二度としなかったが、今考えるととてもあり得ない事だったと思う。

私は１０月に友達の結婚式を控えているのだが、今年の夏も腕は虫刺されにやられてしまい、ボリボリ掻いてしまった。

あと１ヶ月で、これを跡形もなく綺麗にするには上からファンデーションを塗るしかないと考えながら、準備に終われている。