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小者の行く末  作者: 白熊
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第4話 ガロンの街

いい感じにかき進めれてます閲覧数も保ててるので嬉しい限りでございます。これからもお付き合いくださいませ


4話:ガロンの街


森をぬけてから街道に出て2時間ほど歩いた。。

流石に現代人にこの整備もされていない道を、質の悪い睡眠の後で歩き続けるのはつらい。

途中までは色々と談笑しながら歩いていたが今はそこまでの余裕もなく、ただ3人について行くだけである。


「……平気?」


『は、はい!まだまだ歩けますよ』


マリンさんから声をかけられるとは思わず声が上ずってしまった、普段無口なだけで優しい子なんだろう。

まだまだ歩けるとは言ったが道も上り坂になりそろそろ休憩を挟みたい。


『あの、』


「旦那、この坂を登り切ったら街が見えますぜ!」


「あとは街まで下り坂だから多少は楽だろう」


声をかけようかとしたタイミングでもう少しだと伝えられた、狙ってるんだとしたら素晴らしいタイミングだと思う。

坂をのぼり切り丘の上からは、よく異世界モノで見た男心をくすぐる中世のヨーロッパのような街並みで遠くからでも分かる大きな壁に囲まれた1つの都市があった。


『あれがガロンの街ですか?』

私も1人の男である。こんなものを見れば好奇心が止まらない。


「あぁ。あれが俺らの活動拠点で冒険者からは始まりの街とも呼ばれるガロンの街だ、綺麗なもんだろ?」


『はい、とても綺麗で大きい街ですね。それにしても始まりの街というのは?』


ドラ〇エやポケ〇ンなどどんなゲームでも大抵は始まりの街と呼ばれるものはある。しかしこの世界はゲームでもないのだから物語なんてものも勿論ない。


「この街は冒険者の育成に熱心なんだよ。なんでもこの街の領主のオルガロン卿は冒険者からの成り上がりらしくてな。冒険者ギルドと協力して優秀な冒険者を育ててるんだよ。」


「普通冒険者は国に縛られたりはしないんですがね?冒険者だって人間ですから愛国心くらいは誰だってあるんでさ、だから国に危険が迫ったりしたら協力するのも自由なんでさ。だからお互いに得はあるって話でさ」


「……」コクッコクッ


そんな話を聞いていたら遠くに見えていた壁がもう、すぐ目の前にそびえ立っている。近くで見るととんでもなく高い。30メートルはありそうだ。


(次!身分証を!)


前の方でいかにも行商人のような格好の男と護衛と思われる帯剣した男がカードのようなものを提示している。

。。。ん?身分証?!まずい身分証なんてもの何にもないぞ?!

ポケットを漁るが財布しか入っていない、とりあえず免許証でも出そうかと財布を開けると、中は真っ黒の夜空のようになっていた。。

なんだこれ。どうなってるんだ?触って大丈夫なのか?


恐る恐る最悪無くなってもいい小指で触れてみると、頭の中に鮮明にイメージが湧いてきた。



100円玉·····4

1000円札·····4

保険証

免許証

レシート·····29


これは。。アイテムボックスになってるのか?


ゲームやアニメで何度も見た。あの憧れのアイテムボックスが目の前にある事実でとんでもない衝撃を受けた。口角が思わず上がる。


「那、旦那!」


『うえ?!はい!どうしました?』


「大丈夫ですかい?あっしらの番ですぜ?」


どうやら考え事をしてるうちに最前まで来ていたようだ


「身分証を」


鎧を着た男がそう言うと3人はそれぞれ同じ見た目のカードを出した。どうしようか。。ここは正直に言おう。


『すみません。身分証をもってないです。』


「…まぁいい少し待ってろ。」


鎧の男がそう言うと、後ろの壁にかけてあった袋からボーリングほどのガラスの玉を取り出して私の前に置いた。


「それを触ってくれ」


『?はい。』


手を触れると青くひかり文字が浮き出た。


「犯罪歴は無いようだな。身分証がないから通行料で銀貨3枚貰うぞ。」


『すみませんお金ももってないんです。。』


「流石にただで通す訳にはいかん。すまんな。」


「おい。これで通してやってくれ」


ギークが銀貨を3枚渡してくれた。鎧の男は確認したあと通っていいぞと言ってくれた。


『ギークさんありがとうございます。どうにかして絶対に返します。』


「気にするな。訳ありなんだろ?この後は冒険者になるのか?」


『はい。道中考えましたが冒険者になってみようかと』


「なら今後いつか会うこともあるだろう。その時に飯でも奢ってくれ。それじゃあ俺らはギルドにいく。達者でな。」


ギークはそう言って去り際に小さな袋をこっちに放り投げた、中を見ると銀貨が入っていた。目頭が熱くなった、お金を稼いだら絶対に恩返しをすると決めた。


遠ざかっていく3人の背中に色々な感情を込めて頭を下げた。


頭をあげ、辺りを見渡すと、ファンタジーの定番のような街並みと獣人やエルフなどの亜人も居て。元の世界なんて考えるのも忘れ興奮した。


こうしてぴーすけは、こっちの世界で初めての街での活動を始めるのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さっき街を通った男の職業が見たことない文字で表示されたんだが。この水晶も替え時か?」


「水晶がそんな壊れ方するなんて聞いたことないぞ?どんな文字だったんだ?」


「いや、本でも一度も見たことない字だったな、そこのペンと紙を取ってくれ書いてやる」


「ん?たしかに見たことないな線が多いのは魔法文字みたいだが生憎専門外だ、考えても無駄だし犯罪歴はなかったんだろ?忘れちまえよ」


「そうだな。まぁ職業ひとつで問題なんておきないだろ、そんなことよりさっき街に入った姉ちゃんがよ·····」ポイッ


ヒラヒラ【配 信 者】

とうとう街にたどり着きましたねー

本当はもう少し早くする予定でしたけど初めて街に入るのは大事にしたくて1話まるまるつかっちゃいました。。

グダってるみたいでもうしわけないですが今後は割といいペースですすみます。

話は変わりますがいま話に登場する配信者の方はドラクエの配信をしているのでちょっと内容にドラクエ配信中に出た面白い発言がでるかも?ですね

提供元『こものどらごん ぴーすけ』

https://youtube.com/@komonodoragon?si=PvPeMLYNHSF05mOb

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