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小者の行く末  作者: 白熊
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第8話 対人戦闘

おはようございます!今日は2話投稿です!

夜にも上がるのでお楽しみに


8話:対人戦闘


道中はとてものどかだった、魔物に襲われることも無く過ぎていく景色を眺めていた


「そういやピースケはどこかから飛ばされて来たって言ってやしたよね」


『ん?うん視界が光ったと思ったら北の平原に寝かされてたんだよ』


「元はどんなとこにいたんだ?」


『日本って国に住んでたんだけど帰り方もわかんないんだよね』


「…どんな国?」


『魔物も冒険者もいなくて武器なんてごく一部の人しかもってない、魔法も無い代わりに便利な道具でなんでもできたし·····』


日本について話すとマリンは目を輝かせゼフとギークは興味深そうにたまに気になったことを聞いてきた


ガタン!ヒヒ-ン


『うわっ!』


馬車が急に止まりバランスを崩していると3人は慣れた様子で武器に手をかけ馬車を降りるので私もダガーを抜き馬車を降りる


「おい!殺されたくなきゃ有り金と荷物を置いて今来た道を戻れ!」


「変に抵抗するとぶっ殺すぞ!」


馬車の前で長剣を構える3人の男がいた


「ピースケ、お前は対人経験はあるか?」


『全くない』


「殺せるか?」


『自分が死にそうになったら多分殺せる』


「ゼフと俺が前で戦うからマリンを守ってくれ」


「マリンはピースケに任せやすぜ」


『ごめんありがとう』


合図もなしに騒いでいる盗賊にむけて2人が飛び出しギークが1人の首を飛ばしゼフの投げナイフが1人の男の太ももに刺さった


「くそ!」


「こうなりゃ1人でも道連れだ!」


ギークが足にナイフの刺さった男に大剣を振るっていると残った1人が急に加速したとおもったらこっちにむかってきた


「ピースケ!そっちにいったぞ!スキル持ちだ!」


さっきの加速したのがスキルなのだろう、気にはなるが今は考える時間もないので後で聞こう、ダガーを構えるとやはり相手の動きが遅くなる、これもスキルなのだろうか


「しね!」


「っ!」


相手の剣に合わせてダガーで弾く、それ自体は簡単なのだが自分を殺そうとする人と対峙するのは初めてで気圧される


「アースバインド!」


「ちくしょう!」


マリンさんの魔法で動きを止められた男の首が空中に舞い初めての対人戦闘はおわった、何時間も運動したかのような疲労と鉛を飲み込んだような重たさと気持ち悪さで道端で吐き出してしまった


「落ち着きやしたか?」


何分経ったかわからないが落ち着いた所でゼフが水をもってきてくれた


『一旦出るもの全部でた、ありがとう』


「初めては仕方ねぇでさ、あっしも初めては散々吐きやしたし必要な事と思って向き合うことにしても抵抗は未だにありやす」


『………』


必要な事、理解はできるが自分は本当に出来るのだろうか


『とりあえずもう動けるから馬車に乗ろう待っててくれてありがとう』


「わかりやした」


御者のおじさんも文句のひとつも言わずに待ってていてくれたので感謝を伝え馬車に乗る、少し重たい雰囲気で馬車は動き出した


まだ王都まで5時間はかかるらしく野営をすることになった


「テントの準備は俺とゼフでやる」


「ピースケとマリンは晩飯の用意をたのみやす」


『わかった』


「…」コク


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…ピースケは優しいね」


『え?』


鍋で水を火にかけているとマリンさんがそう言ったが心当たりはない


『なんでそう思ったの?』


「…さっきの盗賊のことをまだ考えてる」


『俺にとっては受け入れるのにめっちゃ時間がかかるタイプの案件だからね』


「…それが優しい…受け入れるって言いながらもほとんどの人は無理やり言い訳に逃げて正当化してるだけ…ピースケは殺人についてどう考えてる?」


殺人をしたら相手が悪くても罪になる、そんな世界で生きてきた俺は今後も割り切ることは出来ないだろう、割り切ったとしても実際にやる時はまた迷うだろう


『必要な事でもやりたくないし相手が悪くても殺すのは悪い事かな〜』


「…それでいいと思う別に無理に殺す必要はない」


これはマリンさんなりの優しい嘘だろう、自分が盗賊を見逃したとしたら代わりに誰か別の人が襲われるだろうし最悪死ぬだろう、そこまで考えてこんな年下の女の子にそこまで言わせていることにはっとした


『ありがとね、多分今後も迷うけど自分以外の人のためにもやるときはやるぜ』


自分でそう言ったのに何故かその自分の言葉が心にストンッと収まり気持ちが落ち着き思考がクリアになった


「…やっぱりピースケは優しい」


『本当にありがとね、なんかスッキリした』


《スキルの解放条件の1つを満たしました。残り3つで配信者のスキルを1つ解放できます》


『うわっ!』


「…どうしたの?」


頭の中でSiriの自動音声のような声がした後で皆も交えて相談しよう


『後でみんながいる時に話すよ』


「…わかった」


そのまま2人で料理を続けるがさっきと違い重たい雰囲気は軽くなっていた

ピースケのスキルってどんなんでしょうね

次の話はもう重たい話でないです

ちなみにリアルのぴーすけさんは配信中重たい話はしないしめちゃくちゃ笑ってますので安心して動画を見に行ってみてくださいshort動画も毎日上げてます

提供元『こものどらごん』ぴーすけ

https://youtube.com/@komonodoragon?si=8qBKldA7s1JCSEcm

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