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閃光文藝  作者: 舩旁晛宏
6/7

疾い小童 その陸

お久しぶりです。少し死んでました…


これを読んでくれた友人に

「この作品、雲行きが怪しくなって来たね…」

と言われてしまいました。


でも正直、今作「疾い小童」は

あまり明るい話ではないです………

 妻である侑季の突然の電話に少々戸惑いながらも

一旦、店のトイレを借りさせてもらい

個室に入ってすぐに電話に出た。


「なんだ。お前が電話かけてくるだなんて、

やけに珍しいじゃないか。……で、どうした?」

「……ねぇ、貴方。今日は早く帰ってきて

くださらない?」

「え?何でだ?……まぁ、今日は大きな業務が

無いから定時で帰れると思うけど。」

「そ、そう…………なら、良かったわ…」


電話越しに伝わってくる甘ったるい雰囲気、

そして、若干恥ずかしそうな言い草で

聞いてるこっちまで恥ずかしくなってきた。


「今日は、張り切っちゃったの…

ご馳走、たくさん作ったから………」

「それは嬉しいな。でもどうして急に?

今日は記念日でも誕生日でも無いだろ」

「………子供が欲しいの」


全身に衝撃が走った。何故なら

それは絶対に有り得ない事だからだ。


俺達に子供は居ない

いや居るはずだったと云うべきだろうか。


……ずっと前に侑季は妊娠していた。

ボランティアのリーダーはそれを知らずに

侑季を強姦したのだ。その時に侑季は

全身に大きな衝撃を受け、お腹の子は流産した。

その後に侑季は激しい鬱になってしまった……


だから子供は絶対にタブーだったのだ。

テレビに子役が映っただけで

すぐに発狂してしまうのだから

行為なんて出来るわけがない。(……おっと)


以上の事から、子供ができる訳がないのだ。

あ、でも……いや待てよ?

現状況ではそれは違うのかもしれない。

だって侑季は鬱から回復したからな……


と云うか、無かった事にされている気がする

まるで今まで苦労が俺の思い違いでしかない様な、


………いや、それは無い。侑季は鬱だったんだ。

幼児退行になる程の、重く激しい精神病を

確かに患っていたんだ。これは事実だ。


しかし、どうして急に治ったのか。

俺は侑季が治る為に様々な療法を試した。

各地の神社や祠に願掛けにも行った。

俺はこの7年間、妻・侑季の為に生きてきた。


しかし、どうも辻褄が合わない。

何故、急に普段通りの侑季に戻ったのか。


その答えはきっと、

この化け物じみた子供達にあるに違いない__




「分かった。直ぐに帰るよ。」

『本当!?嬉しい!』

「ああ………待っていてくれ。

あ、それと1つ質問良いかな?」

『え?どうしたの?全然良いけど……』


「お前にはさ、俺の周りに居る子供が見えるか?」


次の瞬間、侑季は発狂した。

皆様は今作がどういう末路を辿ると思いますか?

……もし、本当に良ければ、

コメントで予想してみてください!

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