第八話 有償依頼で競泳水着の女の子を描きました(*´▽`*)
「……腹……減った」
「黙ってれば美人なのに色々台無しだよ……」
「うるせえ! 色気より食い気なんだよ!! 早く並ばないと焼き鳥売り切れちまうぞ」
「うわあ……すごい行列じゃん……暑いしもう帰ろうよ……」
「ふっざけんなっ!! ここまで来て焼き鳥食わないで帰れるかよ!!!」
「はあ……わかったよ、それじゃあ並ぼうか。この感じだと15分くらい待つんじゃないかな」
「15分か……この腹が減った状況でこの匂いはキツイな……まるで拷問だ……ねこ、何か気を紛らわせる話題は無いのか?」
「いくら何でもそんな都合のいい話題がそう簡単にあるわけ――――あ、あった!!」
「あるのかよっ!!」
「うん、連続になるけど、また別件で有償依頼絵を描いたんだ」
「ええっ!? いつの間に……」
「あはは……台風接近でこのところ全然眠れなくてね? その分時間が作れたってわけ」
「ああ……そうだったな。ところで今回はどんな依頼だったんだ?」
「うん、ビーチチェアに寝そべる女の子の全身図だよ、ハーフ金髪の女子高生で巨乳、しかも競泳水着なんだけど……」
「なんとなく難しそうだな……」
「そうなんだよね、寝そべる構図ってかなり難しくてしかも全身図だから……どうやって全身を入れるか手足の位置や曲げ方、組み方とか試行錯誤するの大変だったけど、いい練習というか経験をさせていただいたなと思ってる」
「なるほど……それでもう納品したんだよな?」
「うん、無事納品できてホッとしてる。描いたイラスト見せてあげるね」
こちらが今回納品させていただいたイラストです。
こちらが拡大版
「頑張ったな、ねこ」
「正直色々足りないところとかあるんだけど……現状出来る範囲で頑張ったつもり。喜んでもらえたし前向きに考えてる」
まだまだ全然届かないけど――――確実に出来ることは増えてきてる。
イラストは一気に上達しないけど、経験は無駄にはならないから。
「お、順番が来たみたいだぞ。塩十本くれ!!」
『すいません、タレだったらすぐ用意出来るんですけど……?」
「どうするひだにゃん?」
「待つに決まってんだろ、塩一択だ!!」
自慢げに耳をピンと立てるひだにゃん。
「あはは、じゃあ私はその間にかき氷買ってくるね、ひだにゃんは何味?」
「そんなのブルーハワイに決まってんだろ!!」
「おお、奇遇だね……って私たちは一心同体なんだから当たり前か」
「うむ、わかったらここは私に任せて早くかき氷をゲットするのだ、ねこよ」
「はいはい、焦って焼き鳥落とさないでよね」
「子猫扱いするな」
「ふふふ、ひだにゃんは私の中では永遠に子猫ちゃんだからね~」
「にゃああっ!! それ以上恥ずかしいこと言うなら引っ掻くぞっ!!」
「きゃあ!! こわいこわい」
それじゃあまたね。お絵描き修行は続くのです!!