第四話 有償依頼絵を描いてみた
「暑い……暑い暑い暑い暑い……」
「ひだにゃん……暑いって言うから暑くなるんだよ? 涼しいって言いなさい」
「おい……無茶言うなよ、ねこ。涼しいって言ってほしかったらエアコンくらい買え!!」
「え……無理だけど? そんなお金あるならお肉食べたいし」
「いや……マジで洒落にならないって……まだ7月になったばかりでこの暑さだぞ?」
「たしかにね……お絵描き用の液タブが熱持ってヤバいよね……」
エアコンの前に新しい液タブが欲しい……。五秒に一回落ちるからお絵描きが捗らない……_| ̄|○
「ところでさ、前回いただいた有償依頼どうなったんだ?」
「ああ、それならもう納品済みだよ。忙しくなるのがわかっていたから、急いで描いたの。でもね、いつもと違って段階踏むたびに先方に確認してもらっていたから予想以上に時間がかかっちゃった」
「なるほど、たしかに勝手に描き進めるわけにはいかないからな」
「そうそう、いつもなら短時間で一気に描き上げるから、毎日少しずつ描いてゆくのはちょっと難しかったかも」
「でも良い経験になったんじゃないか?」
「その通り!! やっぱりモチベーションが違うよね。いつもなら適当……というと語弊があるけど、決まった時間の中で描き上げなければいけない中で描くのとは全然違った。そういう意味でも貴重な経験をさせてもらえて大感謝だよ」
「それで? 描いた絵は見せてもらえるのか?」
「うん、掲載許可もらったから大丈夫、早速紹介するね」
◆小説挿絵 上半身 表情差分で『冷たそうな無表情』『笑顔』の2枚。
小説:クローバーとハートのお手伝いロボ
https://ncode.syosetu.com/n1260hx/
キャラクター名:ライム
キャラクター:十代女性をモデルにしたロボット
容姿:青を基調にしたメイド服、長い金髪
特記事項: 表情を制御するプログラムにバグがあり、当初は冷たい無表情。
のちにプログラム修正により、表情豊かになる。
まずは『冷たそうな無表情』のイラストから。
そして、プログラムバグが修正された『笑顔』バージョン。
『冷たそうな無表情』との違いが際立つように、私なりに色々考えて塗りに差を付けてみました。
「おおっ!! たしかに随分雰囲気が違うな」
「でしょ? 先方にも喜んでいただけて良かったよ」
「うむ、この調子で頑張れば……いつかエアコンが……」
「そうだね……三年後くらいにはもしかしたら……買えるかもね?」
「そんなに待てるかあああああ!!!! 干物になるわっ!!」
お絵描き修行は続きます。
それではまた次回お会いできることを楽しみにしています(*´▽`*)