第十七話 一年も半分過ぎたらあっという間にクリスマス
「どうだねこ、似合うだろ?」
いつの間にかもう7月……ひだにゃんは早くも夏モード突入です。
「うんうん、ひだにゃんがやっと水着を着るという常識を身に着けてくれて嬉しいよ」
以前は隙あらば全裸で外出しようとしていたからねえ……(遠い目)
「アイス買ってくるからおこずかいくれ」
「……ひだにゃん、まさか……その格好で買いに行くつもり?」
「当たり前だろ、早く金寄こせ」
……うんうん、前言撤回、ひだにゃんに常識はまだ早いよね。
「ガ〇ガリくん、めっちゃ美味いな!!」
「……冷凍室がひだにゃんのアイスで一杯なんだけど(怒り)」
「まあまあ、一本だけあげるからさ」
「私はサ〇レ派なの!!」
美味しいけど、スペース取るのが欠点なんだよね。
「ところで、また依頼絵描いたんだって?」
「うん、怪しいお坊さんのイラストだよ」
「……お坊さんっ!? それはまた意外な奴来たな」
「そうなんだよね……描いたことも、描こうと思ったこともなかったからちょっとびっくりした。リクエストとか依頼を受けるメリットってこういうのだよね、自分なら絶対に描かないだろうなって思うから」
直接的には関係なくても――――描いた経験は必ず私の糧になる。依頼をいただいた瞬間から描き上げるまでの過程すべてに意味がある。
「よくわからないけど、どんな感じになったんだ?」
「参考イラストと、登場する作品を読んだイメージから私なりに描いたのがこちら!」
「おお……たしかに怪しい怪僧って感じだな」
「でしょ? ちょっと暗くしすぎたかなって思わなくも無いんだけど……ね」
連載ヒロイン、前回の残り描いたので、載せておきます。
エルフの王女セレナ
傭兵女王カグヤ=ツキカゲ
魔法騎士団長リリア
聖女ルミナス
世間では今日何かが起こるかもしれないって騒いでますけど――――私はそれを言い訳に、ちょっとプチ贅沢なデザートと大好きな杏、シナノゴールドを食べながらお絵描きして過ごすのです。
もっと上手くなりたいと願いながら。
また次回、お会い出来ますように!!