第十二話 明けましておめでとうございます(*´▽`*)
「明けましておめでとうございます。本年も『有償絵師になろう』をよろしくお願いいたします」
「あけおめ! ひだにゃん」
「あけおめ~、ねこ。体調はもう大丈夫なのか?」
「うん、だいぶ復活しつつあるかな。咳がまだ残っててあまり眠れないのが難点だけど」
「あはは、年末年始の予定狂いまくりだったからな……まあ、でもなんとか動けるようになって良かったよ。お前にはしっかり働いてもらわないとご飯が食べられないし!」
「うう……代わりに働いてくれない?」
「構わないが結果的に仕事が増えるだけだと思うぞ?」
ひだにゃんが職場へ行ったら……間違いなく地獄絵図。
「……うん、現実逃避するのはやめる。気を取り直して年末年始に描いた絵の話でもしようか?」
「ん? でも描けるような状態じゃなかったよな?」
「クリスマスプレゼントで久し振りにリクエストお絵描きしたんだよ。倒れる前に描き終えたからセーフ」
「なるほどな、じゃあさっそく見せてくれ」
「うん、リクエストいただいた三枚がこちら」
「ねこのクセがもろに出てるな。三枚目はなんだ?」
「うん、ラフっぽく描くとクセがそのまま出るよね。それでも塗り方は新しい試みを続けているから、新旧ミックスって感じかな。三枚目はクレヨンで描いたデフォルメキャラのリクエストをいただいたので頑張ってみた……。完成度はともかく、これ三枚一気に描いたんだよ? 描く速度は間違いなく上がってると思う、上手くなっているかは微妙だけどね……」
「でも良かったのか? 有償依頼を年末年始で描く予定だったんだろ?」
「それならもう描いた」
「はあっ!? いつの間に……?」
今回のご依頼は――――
大学生でキャンプなどのアウトドアが大好き
ポーズは紙飛行機を持たせてください。
というものでした。作者さまのオリジナル絵があるのでイメージはしやすかったです。
細かい雰囲気は作品を読んで掴みました。
納品したイラストがこちらです。
「おお!! 良いんじゃないか?」
「ある程度キャラのイメージを私の絵柄で描けたとは思うけど……金額に見合うかと言われたら……修行あるのみだよね」
「間違いなく上達はしていると思うぞ? それに見合うとか見合わないとかはお前が決めることじゃないだろ?」
「うん、ありがとうひだにゃん」
年明けにもう一枚有償依頼で描いたので、気力が許せばもう一話更新するかも……?