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98.第十四章 チケットを買ってるんだ。チケット代はいらない!よかったら…どう?

スナバの桜の形のコースターいいな…


でも実物見ないとわからないから実物見てから買うか決めよ…

冬、私たちは防寒格好に身を包み国立競技場所に来ていた。


いわゆるデートである。


「やばい双眼鏡忘れた」


「俺2つ持ってきてるから安心しな」


「サンクス」


全国高校サッカー選手権大会のチケットをエイドリアンが入手して、私を誘ってくれたのだ。


―――


『もうすぐ全国高校サッカー選手権大会だろ、リースが興味あるって言ってたから、俺実はチケットを買ってるんだ。チケット代はいらない!誘っておいて払わせるなんて男が廃るからな。よかったら…どう?』


『え…いいの?』


『ああ』


私を観戦に誘うエイドリアンの目は優しかった。


きっとわかっているのだろう。


私がもう幸せになる準備が出来たことを。


『…ありがとう』


私はゆっくりと笑った。


その笑顔を見てエイドリアンは本当に嬉しそうに笑い返してくれた。


―――


「ふむ…決勝戦のチケット、出場校が決まる前に買ったけど、ネットの下馬評と概ね違いないな」


「野球は野球だけのために存在している!みたいな学園があるって感じだけど、サッカーはどうなんだろうね〜、青森山太なんてバドミントンもバレーも強かったよね」


「俺が調べたところ流通大柏はサッカー以外は特に受賞経歴はなさそうだったから、サッカー単体を推している高校もありそうだな」


「ほう…!やっぱり野球とサッカーはどっちかだけでも強くなったらそれだけで認知されるもんね…」


「そうだな、俺もまあサッカーと野球は優勝校だけじゃなくて強豪校も知ってる印象があるな。逆に卓球とかわからないな…」


「ジャパニーズ文化の温泉上がりの卓球があるから、おじいちゃんたちにも馴染みがあるスポーツだけどね…」


「実際にすると本当はへとへとになる競技だけど、コートが小さい競技は伝わりにくいからな…スポコンはこの世界は全肯定されてはいないけど、やっぱり心に響くからな…」


「野球とサッカーはスポーツ魂!熱血!走る青春!感てなるもんね〜」


「そういえば今日泊まる旅館は卓球があるぜ。風呂上がりにしたくないか?」


「え?憧れてたんだよね〜!!やりたい!」


「それにしても試合開始前から熱狂がすごいな。」


「もうすぐ始まるねー」


「初心者には緑のユニフォーム同士の戦いは辛いな…」


「私は受賞回数が少ない系を応援したいんだ」


「じゃあ静丘か。俺は純粋にいい試合ならなんでもいいや」


ホイッスルがなり、拍手が響く。



歴代でも熱い決勝戦が、幕を開けた。








発売日当日


「桜の形のコースターはありますか?」


「当店取り扱ってなくて…」


嘘やろ……


翌日


他の3店舗巡るが全て売り切れ




嘘やろ……

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