表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/96

85.第五部 第一章 憎すぎて滅!

投稿遅れました!お待たせしました!


警察のこと、ピーラーって呼ぶらしいですよ!

私はリース・フェニア。


この世界の記憶以外にも、地球で生きていた記憶がある転生者。


裕福な家に生まれて、だからこそのお金を使った豊かな暮らしと、愛から生まれた家族だからこその幸せな生活をしていた。…していた。


だけど、お母さんの元婚約者とかいう奴がお母さんとお父さんと私の幸せな家庭にヒビを入れた。


元婚約者はお母さんやお父さんと同じくらいの家柄だ。だから、潰し切ることができなかった。


四大君の作った法律は、まだしていない未遂の犯行にも厳しい。


ストーカーで厳重注意した後殺されたなんてことはないよう、一発で捕まるし、保護対象に近づかないように魔法もかけられる。


…でも、お母さんに奴は近づいて、お母さんを殺したのだ。


奴は魔法にかけては当時誰よりも優秀と言われていた。


特に、破壊魔法に関しては才能があったのだ。


自分にかけられた魔法を破壊して、自分のものにならないならお母さんを殺そうとかいう頭のおかしい思考になって、お母さんを殺したのだ。


それは、お母さんが1人でスーパーに出かけていた時だった。


その日は雨だった。


お母さんは雨除け魔法をかけて、買い物に行ったけど、お母さんは魔法が苦手だから、雨除け魔法を使うと周りの視界が少し狭まり、音も聞こえにくくなる。


そして奴に殺された。


私の家庭はお母さんがおっとりとしていて、勉強はできるけど不器用な人だった。魔法は苦手だけど魔力はたくさんある人だった。


お父さんは頭の中が筋肉で出来ているとよくいじられる人で、豊富な魔力をセンスのみで使う人だった。


奴はお母さんと婚約者だったのに、より興味をひきたいからと、女遊びをするようなずる賢いホモサピエンスだった。


表では優男ぶって、お母さんを縛りつけながら、自分は遊びまくる奴だった。


でもお父さんは勘が鋭いのと、お母さんを愛していたから、許せなくてお母さんを助けて奴を断罪した。


まことに男に人気なのは、イケメンの優男ではなく、イケメンのアホなのだ。


そして女子に人気なのは、イケメンの優男よりイケメンのアホなのだ。


それぞれそうなる理由は違う。


男に人気なのはそっちの方が親しみやすいし、一緒にアホのテンションになれるからだ。


女に人気なのは、完璧すぎると観賞用になるからだ。付き合えると思えなくなるからだ。


そうして男女ともに一番人気のあるお父さんを敵に回した奴は瞬間にこっそり遊んでいた女子にも婚約者がいるとバレて全員からそっぽをむかれた。


奴はそれでもめげなかった。


奴はお母さんがそばにいてくれればそれで良かったから、お母さんが同情してくれるだろうと1人になっても平気だったのだ。


お母さんは優しいけれど、自分を傷つけた相手に優しくするような人ではない。…本来は。


でも、お母さんは奴に優しくした。


奴は勘違いしただろう。やっぱり自分のそばを離れないのだと。


違う。お母さんは奴の両親の気持ちを思いやって優しくしたのだ。


奴の両親との親交がなかったらお母さんは奴には優しくしなかった。


奴の両親が奴の所業に気付きお母さんに謝り、婚約を解消した。


そしてすぐにお母さんはお父さんと婚約をした。


そこで奴は豹変した。ストーカー化したのだ。


奴はそれはそれはタチが悪かった。


奴は自分の両親を罵倒した。


『どうして彼女との婚約を勝手に解消したんだ!!』


『当たり前でしょう!彼女に対して悪いと思わないの?今まで傷つけてきたのに、今更許してもらって婚約し続けられるわけないじゃない!!』


『お前がやったことは取り返しのつかないことなんだ!お前の今までの行いを含めてもお前より彼女に見合う人間が他にいないならまだしも、彼女のことをずっと思い続けて、独身を貫こうとしていた彼がいるんだぞ!お前と同じ伝統のある家の生まれの息子だ!魔力もたくさんあって人気者、顔だって持て囃されるような子だ。お前なんかよりずっと彼の方が彼女にお似合いだ!馬鹿者!』


奴は正論を言われたにも関わらず、お父さんの方がお母さんに相応しいと一向に認めなかった。


そして、両親の忠告も聞かず、私のお母さんに付き纏ったのだ。


速攻でストーカーに対する処分を受けてお母さんに近づけないようになったし、お母さんは奴の両親が自分の味方になってくれたことで、ようやく本音を奴に伝えることができた。


『私が貴方のことを好きだったのは、人生で一番の葬り去りたい過去だわ。貴方が改心したところで、してきたことは変わらないし、これからも私の一番嫌いな人であり続けること、おめでとう。じゃあ、2度と姿を見せないでね。気持ち悪い』


奴はそれを機に自分の家からも姿を消した。


消息不明になったが、奴の両親も、仕方ないと諦めた。


お母さんやお父さんは、奴の両親よりも、行方を気にした。


遠くに行ったとわかるならまだしも、行方がわからないから、自身の安否のためにどこでも安全を気にしないといけないからだ。


けれどもそれから私が生まれ、何事もなく私たちは幸せに暮らしていた。



本当に、幸せだった。





この世で一番幸せな家族だと大きな声で言えた。 


私は私たちが好きすぎて滅だった。


楽しい歌が聴きたくなくなって、


憎すぎて滅となって、もうずっと生き続けている。







ピーラーなんて単語どう考えても皮剥きだとしか思わなかったのに…!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ