83.第九章 宵の灯火
本来は心優しい人が、悪人になるの…それ自体は嫌いじゃないんですけど、好きなキャラになりがちだからこそ、ちょっとね…
ソーマは炎の中で佇む。
白いワイシャツに、黒のベストと黒のスラックスを履いた格好で最初の歌を歌う。
「俺は焔の中にいる!」
三浦大地の『On Fire』から始まり男女のファンが歓声をあげる。
Whoa!で炎が噴き出す。
焔の中にいながら歌う。
実力のあるダンサーに負けないよう全力で踊りながら歌う。
俺は「史上最高の音楽家」と言われている。オペラで主役を張れるようなディーヴォで、ダンスだけで生きていくダンサーとしても劣らないダンサーで、その道の一番が集うような演奏会場でもソロを多く任されるソリストになれるような演奏家だ。
俺は葬送のフリマの演奏で話題になったけれども、その後すぐにリベラルのファーウェイをソロで歌ったことにより、天使と言われた。尚、俺は2006年バージョンが好きである。
余談だが、俺は秘密主義ではないのでインタビューだろうが素の話し方なので、瞬く間に天使の異名はなくなった。
俺の性格がわかったことにより、一瞬にして『天使』から『人の振りをしている精霊王』になった。長い。
俺は会場が大きいため、熱狂的なファンの雰囲気に置いてけぼりになり付き添いで来た客層がたじたじにならないよう、曲の途中で「一緒にーーー!!」などを言わないようにと決めていた。
そもそも自分は前世の記憶がある者として、どうしても自分の曲とはおいそれと言えなかったし、自分の発表するものは全て『賢者の運びもの』と公言しているので、みんなが賢者の世界で生まれた創作物と認識している。
俺はとにかくレコーディング音声と忠実に歌う派だ。アレンジを効かせすぎるのは、歌は作曲家と作詞家も合わせて作っている曲なので、リスペクトの観点でどうかなと思う俺だった。
結果、『生歌の迫力はやばい』と言われて俺のライブは好評だ。
黒サングラス、黒の袖なしベスト、赤のワイシャツに黒のスラックスになり、エレクトーンやハーモニカの弾き語りで『Isn't She L⚪︎vely』を。
灰色のベストに白のワイシャツ、茶色のスラックスになり、アコーディオンで『わんわん物語る』の挿入歌、『Bella N⚪︎tte』を弾き語る。
座ってそのまま弾き続けるが、ギターと違い、音量の調整が全然できない蛇腹のアコーディオンは…これに負けない声量は俺だからできる。普通にしてたら負ける。
会場が少し眠たくなってきたところで感情的な歌のセトリだ。
05と描かれたTシャツに、黒のダボっとしたジーンズになる。
*NSYN[…イン・シングの『I Want You Back.』を踊りと共に歌う。
黒のダウンジャケットにピッタリとした黒いズボンに着替える。
『Straight Thr⚪︎ugh My Heart』を歌う。
S 5econds of Summerの『Don't Stop』を歌う。
元々のミュージックビデオではメンバーそれぞれがアメコミヒーロー風の格好に扮するので、俺はマーベラスのソウのような格好で歌う。
後半の始まりは黒猫プロジェクターのキャラソン『宵の後継者』が歌っているものから始まる。
地球では主人公声と言われる火事裕貴が歌っているものだ。
もやの中から漆黒のローブを羽織って現れる。
荘厳なコーラスから入る。
「DARK RAGNAROcK!!」
サビでドーンと炎があがる。
曲の最後の静まるところで黒色の雨…チョコレートの雨が降り注ぐ。
「「わあああああ!!!」」
ギターのソロが入るところで黒薔薇が降りしきる。
途中Freeway The Slayerで完全にオーケストラのみの演出をした後、俺の名を知らしめたぱとリさんアレンジバージョン、Zoltloveを吹く。
「「「うおおおおお!!」」」
来鳥笑(feat.山田孝往&愛笑ん)の山田孝往パートを任されているのでそこを他のボーカルと共に歌う。
黒のワイシャツに黒のスラックスだ。
他のボーカルたちが動き回る中、俺は不動で歌うので、正直この曲が一番体力を消耗しない。パートもあるしな。
「「「アンコール!アンコール!アンコール!」」」
俺は仮面を着けて、ペルソナーSの怪盗のような格好になる。
「「「きゃああああ!!」」」
「「「うおおおおあおお!!」」」
バクストの『masquerade』を歌う。
同じく仮面を着けた赤髪のポニーテールの緑色のドレスを着た女性と体を寄せ合いながら踊る。
ちなみに俺はダンスでセクシーな絡みだったり、女性と触れ合うものは取り入れないため、観客が騒然とする。
ざわっ!!
「赤髪ってもしかして…!!」
赤髪のポニーテールで皆が真っ先に思い浮かぶであろう彼女かどうかは…ちゃんとわかる。
互いにお辞儀しあいながら、歌が終わる。
静寂ののち、俺は指ぱっちんをする。
魔法により引き寄せられた赤いルビーチョコをモチーフにしたレーシングカーが暗闇のなか一筋のスポットライトに現れる。
「「「うおおおおお?!」」」
「Go with me?」
俺は赤髪の彼女に声をかける。
「Yes.」
赤髪の彼女は答える。
スポットライトも完全に消え、暗闇になる。
その間に俺たちは着替える。
会場が一気にカラフルになる。
イントロが入る。
「Woah-oh-oh-oh」
「「「わあああああ!!」」」
この曲は、アルマと俺、ソーマのデュエット曲だ。
スペシャルサプライズゲストのアルマと一緒にラストを飾る。
俺はシュガーラッシーのラルフのような格好に、アルマはヴェネロペのような格好になる。
『Go⚪︎d Time』を歌う。
救ってあげておくれよ!!
ifで救われる世界線じゃ嫌なんじゃよ!!
ねえーーーー!!となります。




