8.最強魔法使い(予定)君は慌てて事前説明なく最強魔法使い(予定)ちゃんを連れて彼らを助けに行く
一段落←これって本当はなんて読むかわかりますか?難しいですよね。私は毎回検索します。
その日、俺は彼らが結界の外側に出たことを魔法によって感知した。なんで森から出たのだろうか?と思ったが、ちょうど俺はロゼと発明した、後光魔法(自分の背後から光が差しているように見える)とキラキラ魔法(自分の周りがアニメのようにキラキラ光って見える)の使い分けについて話し合っていた。
今はどうでもいいようなどうでも良くないような話をしていたが、話も盛り上がっていて、ここで急に「ちょっと俺今から散歩行ってくる」なんて1人で抜けるわけにもいかないので彼らのことは後で何をしたか把握しておこうと思った。
俺とロゼはいつも2人で一緒に魔法の研究をしているわけじゃない。俺たちはまだそれぞれの想像力だけで無数の魔法を生み出せるので、1人でたくさん魔法を作ることが多いのだ。だから、どちらかが新しい魔法を作った時に、互いに披露しあって知識を共有する。もちろん、普通に一緒に遊びたい時もあるから、その時は思いついたまま遊ぶ。
後光とキラキラについての話が一段落して、それ以降もなんだかんだと話したり、改良した魔法を見せ合っていたら、彼らが結界の外から出ていたことを完全に忘れていた。
まあ結界の外は万が一もあるので俺は出たことはないけど、あの2人が一回外に出たところでちょうど敵に見つかるなんてことはないだろうと思っていたら、想像していた敵とは違うが盗賊に襲われていた。
そもそも盗賊が森に入ってきた時に、盗賊だと判断がつかなかった。結界を通過する許可は与えなかったが、狩猟民族か、それとも別の何かか、会話では把握できなかったのだ。物騒な会話もしていなかったので注意をしていなかった。
俺が盗賊に彼らが襲われたのを知ったのは王弟が亡国王子を庇って毒の塗られた弓矢を食らった後だった。
――――――――
―ポンッ
(あ、そういえば王弟と王子が結界から出たの忘れてた)
俺はバッグに入れていた自作したスマホのようなものの通知音を聞いて思い出した。といってもこのスマホだけでは森の入り口や結界の人の出入りの通知位しか出来ることはない。
スマホを取り出し彼らの現状を確認しておこうといくつかの魔法を起動してスマホに彼らのことを確認できるスクリーンを投影する。
するとそこには血塗れの2人が映った。
(は!?あいつら怪我してる!?)
どういうことかと過去の彼らの移動ルートを探り辿っていくと、無害かと思った森に入ってきた男たちは盗賊で、王弟が指名手配されていて金目当てに盗賊どもが襲って子どもをあえて狙い王弟が庇ったことで負傷したシーンが映る。
(まずいぞ、会話からして死ぬ毒だ)
(俺とロゼが完璧に力をつけたら彼らと会おうと思っていたけど、仕方ない!!)
そして俺はすぐにロゼの元へ行った。
「ロゼ!なんだかやな予感がする!結界から外れた森にちょっと出ないか?」
「やな予感?わかった!」
今すぐ村の結界以外に実はもう一つ結界を作っていることやその他諸々話すのは長くなるので、とりあえずロゼと偶然彼らを見つけるということにしておく。
「ゼノン!人が倒れてる!」
「え!?」
そこから俺たちは彼らを助けた。その後彼らと話し、仲間になるという流れに無事なる。
ロゼリアのことロザリアとか、アレンのことアランとか、いつか打ち込んでしまいそうです。