53.第四章 ソースかつドゥンDo よ?
かつ丼って検索してもあまり引っかからないような気もしなくもないですが、愛知名物味噌カツ、ソースカツ丼、かつサンド…かつは最高ですよね
「食堂はここだよ!」
私はハリー・ホ°ッターのあの寮の振り分けの時に出てきたみたいな見た目をした部屋に紅華を案内する。
ちなみに使える人の少ない転移魔法で連れて行ったので一番乗りだった。
「へえー…」
「食堂は安いのにすっごく美味しくてさ…こうやって頼むの、こんな感じで食器を持って」
私は長テーブルに置かれているカトラリーのうちフォークを左手に、ナイフを右手に持つ。
そうすると目の前に電子的な画面が現れる。
「へえ!この学校は面白いな」
紅華もカトラリーを両手に持ち電子的な画面を立ち上げる。
「そうそう…んで、一回食器をそのまま置いて、あとは現れたメニュー画面を指でタッチしていけばOK!」
「了解」
「みんな美味しいけど…私は今日はかつ丼の気分かな〜、ソースカツ丼が好きでさ〜!ソースかつドゥンDoよ?」
「じゃあせっかくだから」
そう言って紅華もソースかつ丼を頼む。
「はあ〜、そんにしても今日の戦いは今までとは違ったよ!いつもブレッドも本気は出してはいたんだけど…今日のは何か鬼気迫っていたというか…」
「へえ…あの人、ジェントルマンシップで、特に凛子には本気とか出せなさそうだけどね」
「そう見えるでしょ?でも、『男という身体的有利性があるのに女子に負けるのは面目が立たないから、僕は君と本気で戦うよ』って言ってさ〜。実は意外だったんだよね。幼馴染だからよく知ってるんだけど、いつも私を優先してるのに、初めて自分を優先したから」
「…ふーん」
「あ、でもさ、私は紅華とも仲良くなりたいんだけど、3人で一緒に遊ぼうとか言わないから!」
「…そうか。正直そうしてくれると助かる。なんかなー…あの人、俺のこと嫌いじゃね?」
「やっぱり?」
「凛子が仲良くなりたい人が男子だったら毎回あんな態度になるのか?」
「いやいや、いつもはああじゃないんだよ?だから私もびっくりしちゃった」
「凛子のことすげー好きなんだな」
「まあでも、告白とかされた訳じゃないし、ブレッドはよくわからないところあるから、私のことどういう意味で好きなのか確定してないうちから紅華を優先して罪悪感持つ必要はないかなって」
「悪女か」
「うーーーん、3人で仲良くしたいのが一番だけどさあ…ギスギスしそうじゃん?でも私は紅華のこと知りたいし…それに、私とは違ってブレッドは友達たくさんいるからね!」
「唐突に友達いない発言してきたけど信じないからな」
「いや〜、私は実家が裕福なんで笑みんなどうしてもヨイショしちゃうというか笑」
そう、私の家、大変お金持ちである。土地も持っていて土地の収入だけでも生きていける。前世の地球の創作物が好きな貴族設定はこの世界にはなくて、なんなら必ず世襲制にできるわけではない実力主義なのに、代々優秀なので会長は祖先様!である。
「ああ、俺も家は裕福だからな〜、この世界は特許が消えないじゃん?だから俺、賢者のおこぼれめっちゃ貰うんだわ」
「え?賢者の子孫?」
「おうともよ」
私は驚いた。紅華はブラウンの髪に赤色の瞳だ。じゃあ赤色の瞳は宵の賢者の血が入っているからだろうか。
「へーーーー!美形の血は強いねー…!!」
「まあな、親戚みんな顔が良いよ」
「いよっ!否定しないの好きだぞ!」
「そういう凛子も美女だけどな」
「ったりめえよ!周りに美形しかいなくて美醜感覚狂ったわ!」
私の親戚一同も麗しい一族だけれど、顔を使って取っ替え引っ替えなど四大君が否定して法でも罰せられるし、みんな彼らを尊敬しているため、誰もしない。清き関係が大切にされている為、芸能界でのしあがるために闇に浸からなくて良いのである。ああ、素晴らしき哉。心置きなく親戚のうちの何人かの芸能人を温かく見守れる。
「いよっ!女子でかわいいって言われて否定しないの強いぞ!」
「わかってないなあ…可愛い人が可愛いって今まで言われていないわけがないじゃん?自覚持ってないわけありまへんやろがい」
「言えてる」
ぐだぐだと喋っているうちにあっという間に料理が現れた。
「ソースかつ丼来たよ!」
「おお!かつの枚数もケチってないじゃん」
「写真通りの料理がくるこの素晴らしい世界」
「ああ、写真とあまりにも違っていれば罰せられるからな」
「いただきます!」
「いただきます」
ソースカツ丼はどこ県名物って断定しちゃうと論争が起きそうですね、私もよく観ていた秘密のケンミンでSHOWでは三大ソースかつ丼は長野県の駒ヶ根、群馬県の桐生、福井県(福井のヨーロッパ軒下がソースカツ丼の発祥だとか…?)と言っていたとかなんとか




