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52.第三章 目が…目が〜!!

世迷言…なんということ。

「ねぇねぇ、一緒にペア組まない?」


「ペア?」


「次の授業はさ〜、チーム同士の戦いなんだ!んで、私とブレッドは絶対に別れるんだけど…戦力的にね。でも今回紅華もいるから、2チームだとしたらきっと私たち3人のうち2人がいる方が勝つでしょう?…ま、私は勝利したいからさ、紅華を誘って2人チームvs(バーサス)他の生徒全員でどうかなってわけ!」


「いいぜ。…フレアさんと一緒じゃなくて、俺と一緒でいいのか?」


「うん!フレアは友達いっぱいいるし大丈夫でしょ!私はそれより紅華と席が近い者同士で仲良くなりたいし!」


「そっか」


魔法戦闘実習で、私とブレッドはいつも別々だった。2チームに分かれる時に、人数の平等は配慮されず、力を均等に振り分けて毎回実習するのだけれども、私とブレッドが仮にタッグを組んだら、対戦相手はもはや三秒クッキングにもならない。


というわけで毎回別なのだが、今回は紅華がいる。私と組んだ方がきっと紅華もしやすいだろうし、いかなる時も紳士然としたブレッドも面白いことになるのではないかと思っている。




――なんて思っていた私が馬鹿でした。

幼馴染の驚いた顔が見たいと思っていたのに、紅華の魔法に驚くどころか、最初からわかっていたかのように、私にも見せたことのない本気で攻撃を仕掛けた。


私は紅華の魔法に驚いたのに、なぜあんなに平然としていたのだろう…


「それでは試合開始!」


パーン


「ああっ 目が…目が〜!!」


「眩しいっ!!え?見えない!」


目が見えなくなったブレッドチームの人たちを尻目に、紅華は呟く。


天空の城ラヒ°ュタのあの場面を再現して発言しているあっちのメンバーの1人は優等生だけどおちゃらけているので、この事態に焦らずにふざけているのだろう。ま、実習で負った怪我は全て治るから、それが根底にあればみんな恐れない。


「あっっぶね…」


ブレッドは自分たちのチームにバリアを張る前に紅華に光の攻撃をしてきた。


「??」


いつも穏やかなのに…殺気が出ているような…


「あいつ、まずは俺を倒そうってか?」


「そういう作戦みたいだね」


「んじゃ俺も。自分の目にも保護かけといてな」


そう言って紅華は無詠唱で光の攻撃を返す。


ブレッドは一つの光線を瞬時に頭に向けて放ったのに対して、紅華は避けられても何かに当たるように様々な速度の光線を出したようだ。


光線を見たことでブレッドのチームはブレッド以外目が使えなくなり戦闘不能になった。


(…それにしても、いつもは協力プレーで負けてもあんまり悔しくなさそうなのに、最初から味方も巻き込む攻撃をするほど勝ちたいなんて…)


(…ま、紅華は補助魔法なんてかけるより自分だけで戦いたそうだし…私は足手まといにならないように空気になりますか)


考えている間にも2人の攻撃は苛烈さを増していく。


見栄えよりも殺傷能力に長けたものを優先して使っているため、今回の目的である「効率的に魔法を使う」は、ある意味達成している。




―――そして、しばらくして、私に攻撃方向を変えようとしたブレッドの隙をついて、紅華がブレッドに致命傷を与えて、試合は終了した。




「先生〜、私たちのチームの勝ちだよ?」


「…あ、ああ。そうだな。試合終了!」


瞬時に回復魔法の結界を実習場で発動させて、私たちは元通りの身体になる。


ちなみに学校の回復魔法の結界はここのものは賢者が作ったとされている。


「はは、最初から本気を出したのに…負けちゃったな」


ブレッドは今までの冷酷な顔を一転させて、穏やかに私たちに話しかける。


「…ああ、お前の負けだな。」


紅華は胡散臭そうにブレッドに言う。


「次は負けないよ、ねぇ凛子、今日のお昼は…」


「あ、ごめん!今日は紅華に食堂を案内して、そのまま一緒に食べようと思っていて…今言おうと思ってたんだけど…」


なんとなく気まずい空気が流れていて言いそびれていたことをブレッドに伝える。


「そっか。じゃあ僕も一緒に案内しようか?」


「えーいいよいいよ!私せっかくだから2人で話したいこといっぱいあるの!だから今日はごめんね?」


「…わかった。じゃあ明日のお昼は一緒だよ?」


「…わかった!」






よまいごと、と読むらしいです、よまよいごとじゃない…だと…?!

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