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5.将来クール系美形はちょっといいことをしようと思いついた

ふう…ようやく後書きでコメディにしなくても本編をそこそこ面白くできました。(当社比)

これはもしかしたら王子視点は面白くできないのかもしれない…やっぱり王子だからか…

俺、ゼノンは物心ついた時には自分が異世界転生したと気づいた。だって、ここ、手から火が出るんだぜ?どう考えたってファンタジーの世界。


同じ村に住んでる唯一の子どもで、同い年のロゼリアも、転生していてどうやら地球の同時代に生まれたと言う事はたった2人の子ども同士遊んでいる中で直ぐに分かった。


だって、「クッソ…こんなショボい魔法しかないなんて…!!私は異世界転生じゃなくて現代に恵まれた美少女として転生したかったんだよ!どう考えても異世界なんて食文化が終わってるし、娯楽なんか碌にないなんて私は知っていたんだよ!マンガ読みたい夢の国行きたいポテチ食べたい」とか言うやつが異世界転生じゃないなんてありえない。


だから俺も「俺も現代転生で、イケメン御曹司になってスーパーカー乗り回す人生送りたかったわ」と言った。


ロゼは「あ、ゼノンも異世界転生者?通りで私たちこの歳で天才的な語彙力なわけだ。私もスーパーカー乗ってみたかったなぁ…」なんて言ってた。


そしてロゼとは、2人しかわからない前の世界での話で盛り上がった。「転生者は基本チートだから、このショボさを極めた魔法もファンタジーバトルもの並みに進化できるのでは?」と話して、まあ、この限界集落の2人しかいない子どもが持っている遊び道具なんて2体のぬいぐるみしかなかったわけで必然的に俺らは魔法を研究することにした。


俺らの両親は前世の価値観から見ると美形だと思う。実際俺らは村のみんなから天使のようだと言われていた。


ロゼは真っ赤な髪に翠色の瞳の将来妖艶な美女と言われそうな見た目。俺が「典型的な勝気なお色気魔女だな」と言ったら、ロゼは「それもだけど、この配色は悪役美女ものでもあるんだよ!ただ、本来の設定がそれなんだけど、実際は転生とか憑依していて、主人公の役なんだよね〜」とか言ってた。


俺は黒髪に赤色の瞳で、強キャラにいそうな配色。成長したらクール系美形になりそう。「魔王か主人公かラスボスだな」と言ったらロゼは、「将来は色気あふれる中性的美形!中性的美形は読者投票で一番人気が出るじゃん!やる〜ゼノン!ちなみにマンガだと黒髪赤目は辺境伯のヒーローか、本来は悪役のヒーローか、最強の魔法使いか、ラスボスだよ」とか言ってた。俺ら2人して魔法使いあるあるカラーか。


俺たちの住んでる限界集落は文字が存在しなくって、その日見つけた木の実とか草を食ったり、川から魚獲って丸焼きだ。まじで歴史の教科書の最初のページ辺り感がする。


ただ、俺とロゼに渡された人の形をした男の子と女の子のぬいぐるみだけは村で一つとして使われていないボタン付きの服を着た見た目をしているし、男の子と女の子が仲良く遊んでいて、迷子になった女の子を男の子が見つける絵本(3歳児向け風)が唯一の本としてある。なんか昔迷子の家族をしばらく保護していた時に当時の子供だった村長と、村長の奥さんがお礼代わりに貰ったらしい。


「俺たちの村、周囲に他の人たちがいないから戦いとか未だないらしいけど、普通に文明周りと天と地の差じゃん」


「I think so.」


「たった1人でも他の人がここ見つけたら一気に焼け野原か奴隷一直線じゃん」


「安心したまえ。私たちは既にチートだと言うことが判明している。まず真っ先に作るべきはこの村を隠す結界魔法と認識阻害魔法なのだよ。アンダスタン?」


「I understand.」


ということで、俺たちは村と、村の周りの森に二重結界と認識阻害魔法をかけた。で、作物の不作に困らないよう生育魔法を森にかけた。実は俺は、森の更に広範囲に俺たち限界集落の民以外も、善良な人のみ認識できて入れる結界魔法と認識阻害魔法をかけた。来るかどうかは知らんが、ちょっといいことをしようと思ってかけた。


ただ、想像力が基本の魔法だ、つまり精密に想像できなければ魔法は発動しない。なので善良な人かどうかは森に誰かが入ってきた時に作動する千里眼魔法で俺が見て判断するしかないので、面倒だ。




ゼノンとロゼの見た目についての談義、完全に私の意見です。定番って外さないからいいですよね。

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