44.第十五章 恵みの雨じゃ…
対価なのか代価なのか
「さあ!『演』の競技の始まりだーー!」
わあああああ!!
私はエリクのイメージカラー、赤色のユニフォームを着ながら応援席にいた。
エリクのイメージカラーは、赤だ。赤色の髪に、緑色の瞳で、男らしいハンサムと言われる顔立ち、今世エリクはそんな見た目をしている。暁の魔法使いと色彩が一緒なのだ。
逆に私のイメージカラーは、紫だ。紫色の髪に、緑色の瞳、儚げな見た目をしているので、写真で見た暁の魔法使いであった前世とは違う美しさを持って生まれてきた。
今回私は特別席だ。金を積んだ。そして家族も特別席だ。
「きゃーー!あなたのダーリンは、最後に出てくるのねーー!やっぱり〜♡」
「ふっ、当然よ」
「おいおい〜、うちのアリエのすごい演目に負けないようなものができるのか〜?」
「失礼、俺の息子だって負けちゃいませんよ?俺としては、男としてアリエちゃんを超えて欲しいな」
「そうね、競技種目的にも、アリエちゃんのより、アレンジがききやすいから、武の次に人気なものだもの。エリクは頑張ってくれるはずよ!」
私の家、ルート家とエリクの家、ファウンド家で両家揃って応援しにきた。
私の試合の時は、エリクは1人で観ると言ったらしいが、私は完全に魔法演ファンとして、みんなで観戦しにきた。
演技は続々と続いていったものの、私自身としてもアリエの「癒」の演技を超えた「演」の魔法使いはいなかったなと思いつつ、コーラとポップコーンを頬張る。
「お、ついに次はエリクの番だぞ!」
「いや〜、魔法が使えるのは本当にかっこいいよなあ」
「ええ、魔法は楽しいですよ!うちの娘は教えようと思ったら何故か勝手に使いこなしていたんで、僕のかたなしでしたがね…ははっ」
私のお父さんが苦笑しながら話す。
「でもエリクくんの身体能力は、ファウンドさんの教えあってこそですよ〜!」
「やっぱりそう思う?そうなの、私の旦那の抜群のセンス感を上手く教えることができたからこそ、エリクは『演』で輝くはずよ!」
エリクのお母さんは自信たっぷりにうなずく。
「私もそう思いますよ!エリクは『父さんの教え方が俺にすごく合ってて、俺まで父さんみたいなヤバい人になれた気すらする』って言ってましたし」
私も相槌を打った。
「お!それは本当かい!嬉しいなあ」
エリクのお父さんは顔を綻ばせる。
「あっ!始まった!」
エリクは名前のある怪物を流して演技を開始する。
エリクは持っている矢を天に投げる。
ものすごいスピードで上に投げられた矢に向かって、エリクはその真上に雷を放つ。
矢は真っ二つに裂けて、地面に落ちる。
雷の下にいたエリクは、シールドを張り雷はエリクの周りに光となって流れていく。
○ Veronaに曲が変わる。
竜巻を起こしてエリクは地面から土埃ではなく黒薔薇を生み出し巻き込む。
竜巻は中心の一つから周りにもどんどん増えていく。
中心の竜巻の上が見えなくなっていく。
そして終わりに薔薇が会場に広がり曲は終わる。
デズニー夏祭りの爽涼演舞が流れる。
西と東で会場が分裂する。ちなみに会場は応援する人で応援場所が西と東で変わったりするが、会場が分断されることはない。完全に器物損壊だ。
それとともにエリクは、会場の席を赤と黄色で分けると、赤はハイビスカスの花を1人ずつの席に変化させて空飛ぶ花の椅子にして楽しませる。
黄色は大きなひまわりの花の席にしてそちらも空飛ぶ花にする。
空から雨が降ってくる。
「甘い!カルピースだ!」
「あ!今度はコーラになった!」
「オレンジジュースだ!」
「りんごジュースだー!」
「恵みの雨じゃ…」
「服はシミになってないよ?!」
「髪もベタつかない!なんで?!」
そして喉の渇いていたカラカラの夏にエリクは最高の贈り物をしたのだった。
もちろん優勝した。
実は…
対価はマイナスの意味はないらしいです!
対として得るもの
だから対価を払え!というのは間違いらしいですよ。
対価は受け取ったり与えたりするもので、等価交換のようなものなので自然と貰ったり渡すものだとか
労働の対価(労働してくれた返礼)として一定額の給与を支払う…
労働の対価って、マイナスのイメージっぽく聞こえますけど
働いてくれてあざ丸水産よいちょ丸として一定のお金を渡すよ⭐︎
代価はマイナスの意味でも使えます
代償として払うもの
こっちがマンガでよくある
代価を頂こう(悪魔召喚時の悪魔のセリフ)
代価に何を差し出す(王と交渉する時のセリフ)
代価となるのは自身の命(魔法を使う時のテンプレ)
あと普通に代金という意味があるのが代価です。




