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3.王子の過去〜森で新王弟と暮らす束の間の平穏〜

引き続きつまらないので後書きを盛り上げます。

僕を俵担ぎにして走っているこの男はさっき勝利の雄叫びを上げていた方の軍服のようなものを着ているし、豪奢な出で立ちなので、おそらく先程騒がれていた武力の高さ故に国を奪った後新王が殺そうとしている新王弟なのだろうが、なぜ僕まで巻き込んでいるのだろうか。どのみち今此処で何か言葉を発しても悪いことしか起きないので僕は黙っていた。


男が走り続けてようやく追跡の音が途絶えた為か、男は僕を下ろした。


僕は努めてふつうの何も知らない子どもを装い話した。幸い服装は森の散策向けのボロきれだ。


「助けてくれてありがとう。僕、あの森で迷子になっていたんだ。そしたらいきなり大きな声が聞こえたから、怖かったんだ!」


「…お前の母親なら、その美貌で生き残っているだろう。兄は見た目が美しく気に入れば貴賤問わず優しいからいくら気分を害されようが殺さない。」


「…教えてくださりありがとうございます。確かに僕は妃の中で唯一下民の生まれの妃の息子です。なぜ、僕を助けたのですか?」


「…私は、ただ生きていたいだけなんだ。兄から不必要と判断されたら即殺される、だから武力を磨くしかなかった。そしたら今度は謀反者扱いで殺されかけた…兄は、まだまだ領土を広げるつもりだと思っていたが…どうやら早々に危険視されたらしい。お前を助けたのは、直感だ。お前ならこの世界を変えてくれるのではないかと思った…ただの坊主にしか見えないが、なんとなく、そう思ったんだよ」


「…僕はこの国…いや、滅んだから今は新しい国か…を変えたいと思っています。下民と蔑まされている人々が幸せな国にしたいと、そう思っています。貴方はどう思いますか?」


「上のものの機嫌で直ぐに命が無くなるという点、それに抗うすべがない点で、下民と呼ばれる者達には兄の周りにいる者より遥かに親近感を持っている。」


「決まりですね。僕は今から貴方に武術を学び、貴方には僕が持ち得る全ての知識をお伝えします。よろしくお願いします。殿下」


「ああ、よろしくな。坊主。私のことは師範と呼べば良い」


「そうですね。僕と貴方は似ていないので拾い子として師範と坊主の呼び方が適切でしょう」



それから僕と師範はこの森で暮らし始めた。家はないから森で見つけた洞窟暮らしだ。暮らし始めて分かったことは、この森は奥深く進めば進むほど、食物の数も種類も増え、味も美味しくなるということだった。


「私は森で暮らしたことはないが、森とはこんなに食物が美味いのか?王城で出される飯より下手すれば美味いぞ。」


「王城で出される王族向けの料理は美味とされるものが誰よりも優先して届けられるはずです。だから一般的な森にこれほど美味しいものがあるなら直ぐ様知れ渡り森は根こそぎ食物を取られていたでしょう。僕は料理だけは母の美容の為にと王の思惑で良いものを回されていたのを母が僕にも渡してくれたので食べていましたが、ここまで美味しいものはなかったです。恐らく、この森が特別なのかと」


「…私はこの森に住み続けて生涯を終えても良いかもしれない。ここはいわゆる守り神がいて、兄から自分を守ってくれる気がしてきた。自分は平穏に生きたいだけだからな。お前は平和な国づくり頑張れよ」


「平和な国づくりはしたいですが、なにぶん僕にはあらゆる力が足りてません。無理だと思ったら僕もこの森で生涯を終えることになりますね」



それからおよそ半年、僕たちは束の間の安寧を得ていたが、ちょっとした油断が僕たちに危険を招いた。

たま〜にあるイケオジが相手のものは残念ながらその時点で私の読むリストから外れます。すまんな!イケオジ俳優は好きだが、結婚とかは別なんよ!イケメンだからといって歳の差があまりにも離れているのって結局若い娘が好きなのか…ってなりますね。視野が狭いんだろうなぁ…

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