28.もう二度と
実はですね…結構前に自分のパーソナルカラー診断とかの一番高いセットを受けたんですけど…
目からウロコでした!
高いけど…診断楽しいですよ。
戦いは、拮抗とした。
多分、一対一でアクセルさん対アイツで、お互いが殺し合うだけなら、アクセルさんが勝った。
でも、たとえ二対一でも、こちら側は、アイツを殺してはいけないという大きなハンデがある。
アイツの体液依存症になってしまったという、ロゼの治療方法が確立していないから、元凶のアイツは殺せない。
メディは祝福を与えることしかできない神のままだから、この世界への干渉があまり出来ない。
だから実際は、殺すつもりできているアレンとアレンを殺さないで赤子だけを殺そうとしているアクセルさんとメディじゃあこっちの方がハンデがある。
結果―――赤子は殺せなかった。
一瞬の隙を狙って、赤子は転移魔法でアレンがどこかへ飛ばしたらしい。
王宮かと思い、王宮に転移してくまなく探したが、アクセルさんもメディも見つけることはできなかった。
アレンは――――アレンも、王宮からいなくなった。
王宮は突然大武人とこの世ならざる美貌の女性のメディが現れたことに驚き、騒然とした。王であるアレンが一向に現れない混乱の最中だったらしい。
―――アレンは、王を辞めた。
結果、情勢は荒れたが、俺とロゼの息子のユカリが若くして王になることになった。
アクセルさんはこの世界の創造神のメディと夫婦だ。王になったらメディが王妃に…となりそうだが、神ゆえに存在を公に見せることは許されない。
俺たちの村で自由に過ごせたのは、俺たちの村が神々に一番近い村として、メディが手をかけたかららしい。
俺たちは行方をくらましているから、国の者たちが俺たちの誰かに王になってほしいと直接頼むことはできない。
だが、恐慌に陥っているのは魔法でわかっていたので、こちらが出向いてユカリが一時的に王になった。
――『お前たちが何をしたか、よく考えろ。二度と人の結婚に口を出そうとするなよ』
ユカリはわかっていた。アレンが俺やロゼたちからだけでなく、臣下から結婚を強いられたり、気のない女性から言い寄られたり、俺やロゼとアレンの関係についての噂もあって精神が病んでいたことを。
ユカリは自分が愛する人となした子どもは王にはしない、自分より後は今度こそお前たちから王を毎回選挙で選ぶように、と圧をかけた。
『我々英雄と呼ばれし者の血を引くものは、この国を遠くから眺めている。今回誰も死なずに済んだことは奇跡と思え』
国民たちは口を閉ざした。英雄に関して今まで色恋沙汰も話にあがっていたが、誰もアイツがロゼを襲ったことは知られていない。だが、アイツが紙を残した。
――愛する人と結ばれない、一番偉い存在となっても全員が結局他の英雄を敬い、私はどこか軽んじられる。勇者が誰よりも人気者なのは物語の中だけですね。私は英雄の1人です。あの村の生まれの人たちや他の英雄や神には劣るのかもしれませんが、武も知も何もかも足元にも及ばない貴殿らに憐れまれ馬鹿にされるいわれはない。私1人でもこの国を滅ぼすことはできるのです。そのことをお忘れですからどこか私をぞんざいに扱ったのでしょう。私がいなくなり、この国が混乱に陥るところを遠くから私も第三者として楽しみます。私は一番ほしいものを手に入れます。――
こんな手紙を残したら、ほしいものとはなんだと誰もが想像してしまう…そして、大抵の人は正解に行き着いてしまう。
―そう、ほしいものがロゼだということに。
この手紙の内容は国民に漏れていた。
一応王宮の者はこれは秘匿するべきと情報統制していたが、アレンはこの手紙を各メディアに流していたのだ。
ヤケクソだったのだろう。
その後アレンはいなくなり今まで姿を見せなかった残りの英雄である俺らが王宮に来て激昂し、ロゼは見えない。
何かがあったなんて誰もがわかる。
でももう、民どもは何も聞けない。俺たちの機嫌をこれ以上損ねたら、自分の命どころか、この世界がどうなるかだってわからないから。
その後、ロゼは依存症からどうにか抜け出した。
ロゼを一年間眠らせることで、和らげることにした。
その間アレンは一度も来なかった。
子どもまで勝手に産ませ、これ以上確率に低い賭けに毎回挑むことは、失ったものと引き換えに得た赤子すら失くすと思ったのだろう。
流石だ。御名答だよ。
俺は誰よりも強くなり、創造神の授ける来世、そしてそのまた来世、延々と続く人生で絶対もう二度とアイツに奪われないと決めた。たとえ記憶がなくても、ロゼと結ばれ続けたいし、不幸になんてしない。
―――
「起きたか?ロゼ、俺はロゼを今でも愛しているよ」
「……おはよう、今は何日?」
「ロゼが眠りについてから一年後だよ。調子はどうだ?」
「…うん…うん……!!きっと…大丈夫……!ううっ、ふぅっ!」
「辛かったよな。大丈夫だ…なあ、俺は強くなったぞ。多分、今はもうロゼと同じじゃなくて、ダントツで世界一の強さだ!」
「そうなの?すごいね…私も追いつかなきゃ」
「俺はお前と俺たちの子どもを守るために強くなった。だから、もう二度とお前を不幸にしないよ」
「ありがとう…」
ガチャッ
「「お母さん」」「母さん」
「ユカリ、シャナ、ナツ!」
「へへっ、母さん…実はおれ、陛下になりましたー!もうみんなおれのやることなすこと『陛下の御心のままに』つって何も意見しないの笑えるぜ?今度スクリーンに映してあげるよ」
「わたしもわたしも!聞いて!わたしの公演、チケット販売開始時間前からサーバーが死んでたじゃん?ちゃーんと改善したんだから!どうよこれ!お母さんたちの世界でもまだサーバーダウンの改善方法見つかってなかったのに、わたしってば歌に繋がってたらなんでも出来ちゃうみたい!」
「ぼくも聞いて!絵につける付与魔法どんどん増えたんだよ、動く絵、香る絵、飛び出す絵、音が出る絵、変わっていく絵…ぼく自身の描写能力も上がったから多分ぼくを超える人は未来永劫現れないよ!」
「そう!じゃあ…お母さんに色々聞かせて!」
―――
今までもメイクショップとかで、「コンシーラーで気になるところだけ隠して、ファンデーションは使わないのがいいと思います〜☆」とか言われたことあったのだけれど、やっぱりメイクって武装じゃないですか、信じられなかったんですけど…
ガチでした!
二重の人って、目元あたり崩れやすいからファンデーションとかもヨレやすいとな…
ほう…
私の顔はあまりメイクで盛り♡ができないそうな…
ほう…
大きな柄は似合わないそうな…
ほう…
えっ、年で小花柄が流行ったり大花柄が流行ったりするのにですか、どっちも好きなんですけど…
いや、花なら色合いがあえばいけるかな…
ほう、ほう、ほう…




