27.時は来た。…来て、しまった。
多分これでなろうおすすめ紹介は終わりかな〜と、思います
赤子を産むとき、結局アレンが調べていたのかいなかったのか、母体に魔法が掛けられていることによる影響等が不明だったため、結界は張れなかった。
そのため、出産現場のすぐ外で俺とメディが待機して、赤子を受け取った瞬間殺す方法となった。
そして、結界が張れないのと、病にかかったロゼに負担をかけられないため、そこにはアレンもいた。
「―――師範は私を誰よりも手に掛けたいでしょうね」
「――よくわかっているな。そうだ。確かにロゼやゼノンより、お前を殺す気概があるのは俺だ。」
――正直ゼノンやロゼに対して、武道を教えて欲しいと言われて、実際教えはしたものの、彼らにはあまりにも貰ったものが多すぎた。
アレンが完全に俺の弟子だったのに対して、彼らは、弟子というよりは彼らの世界で言えば入社時期の違う年齢が同じ社員だったのだ。
もちろん俺が入社時期が遅い社員だ。
彼らに対しては弟子という感覚がないからこそ俺の唯一の弟子が、アレンだ。
だから…だからこそ、一番大切にしていたアレンがした罪は、許されないもので、己も制裁を下すべきだと思っている。
弟子が悪行を働いて師匠が悪いものの様に言われるからではない。
大切な愛弟子だからこそ、全てに対する想いが深くなるのだ。
俺の価値観は、ゼノンやロゼとは違い、この物騒な血まみれの生き方に基づいている。
だからこそ、ゼノンやロゼと違い、『殺したいけど、殺さない』なんて生半可な思想にはならない。
情があるから殺せないなんてして、生きていける人生ではなかった。
俺は、情があっても、殺せる。
――それを全てくんでのアレンの発言だろう。流石だと思う。
「――俺はお前を殺せるが、お前しか持ち得ないものがある事も事実。その中に、ロゼが依存症になって、本当にお前が持つ何かが治癒に必要かというのも含まれる。だから、俺はゼノンにお前を殺すなと言われている。ただ、その理由だけで、お前は生きている」
「…やはり、それがなければ殺していたのですね」
「当たり前だ」
「…師範は、わかっていないんですよ。3人組というのが…どれだけ残酷なものか。いつも独りに慣れていたから」
「そうだな」
「男女男でも、その逆でも、全員同性でも、3人組は多分この世で一番恐ろしいと思いますよ」
「誰かが必ず蚊帳の外になるのですから」
「話というのは、基本一対一なんです。彼らは同じ世界の知識を持っていた。そうしたらその話を理解できるわけないし、彼らは両思いで、私はそれに横槍を入れる存在。彼らは全ての水準が似たり寄ったりなのに、私は全て…武道以外どうやったって追いつかない。そして、前世の知識以外も、彼らの根っからの聡明さに話についていけないことはざらだった」
「―――でも、私は、彼らしか周りに同年代はいなかったし、そもそも王宮にいた時も、自身の話についていける存在がいたとは思えなかった」
「―――結局、王様になっても、その前の革命の間も様々な人と交流を一番持っていたと自負していますが、私の話についていける人は同性だろうがいなかった」
「だから結局、私は彼らと一緒にいた時が一番楽しかったんですよ。……たとえ疎外感を感じても」
「師範もわかっているでしょうが、世界で一番魅力的な女性はロゼなんですよ」
「俺にとってはメディだ」
「…まあ、そうでしょうね。師範は。…それで、世界一美しい女性が近くにいて、人によっては、ゼノンがいるにも関わらず、『勇者様と暁の賢者様はとてもお似合いです』って言ってくるんですよ。慰めで言う者もいますが、本気で思ってる人もいるみたいで。多分、宵の賢者のゼノンと引き離したいとか、そう思ってるわけじゃなくて、ロゼが2人の手を取ればいいのにって思ってるんですよね。」
「…そういう考えが浸透してるの、やっぱり彼らの倫理観とは違うんだよなと思わされます…でも、そう言われ続けて、そうかもしれないと思ってしまうのは当然ではないですか?ロゼやゼノンが言っていました。刷り込みによってない事もある事のように思えてしまうと…はは、それですね」
「……だから何だ。こうなってしまったのは、ロゼやゼノン、周りのせいだとでも言いたいのか」
「……違いますよ、と言うべきところなのでしょうが、それもあると思います」
「だがお前が恩を仇で返したことは変わりない。…本当に…お前をあの時拾ったのは間違いだったようだ」
「ええそうですよ。」
――赤子の産声が聞こえる。
――戦闘の時は来た。…来て、しまった。
―――――ガチャ
作者 あきのみどり 題名『侍女なのに…聖剣を抜いてしまった!』
ブラコン姉と第二王子の恋愛に、シスコンの実の弟(実は魔王)の禁断の恋愛感情が入り混じったカオスなギャグシリアスです!侍女ですけど…元々はちゃんと貴族だったんですよ!
作者 富士とまと 題名『皇太子と婚約したら余命が10年に縮み、婚約解消すると余命3年になる。詰んだ〜私の余命60年を返して!〜』
よくある公爵令嬢が婚約者で、主人公です!タイトル通りです!ヒーローがツンデレガキなのがちょっとファンタジーもののテンプレと違うところですね…。
作者 石河翠 題名『おかえりなさい。どうぞ、お幸せに。さようなら』
短編だけだと救いがない悲劇ですが、連載版はハッピーエンドになりました!よかった!タイトルだとわからないかもしれませんが、あらすじはこうです。
『英雄』になると言われたけれど環境が恵まれず、その事で自身と反対の神託の『災厄』の女の子を気にして恋に落ちた結果、全員から疎まれた男の子と、『災厄』の神託のせいで誰からも厭われた女の子が、唯一優しくしてくれた男の子に恋をしたけれど…
あっ(察し)…ですね。短編見た時ああああになって、連載版も割とああああが続いたけれど、ちゃんと綺麗に終わりました。




