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25.わたくしは祝福という名の呪いを与えてしまった

とりあえずおすすめ長編小説ベストは紹介したので、この作者さんおすすめだよ!とプッシュします

―――まさか、わたくしからもらう祝福をこの目的の為に願ったなんて、到底信じられることではなかった。


わたくしは自分の力で、結果的に大切なただ1人の親友を傷つけた。


「なんでだよ!メディ!お前はこの世界を創った神なんだろう!?」


ゼノンが悲痛な顔でわたくしに言う。


「ごめんなさい…わたくしが出来ることは与えることだけ。時を戻すことは与えることではなく、そもそもどの神も不可能なのです」


「どうして……メディの祝福は、俺たちを不幸にしたんだぞ!元に戻してくれよ!!」


「……っごめんなさい…」


わたくしの謝罪にゼノンが苦痛に歪んだ顔をする。


「わかってるよ…!!メディが悪くないことくらい……!その願いの仕方だったら、普通アイツが考えていたことなんて想像つかないだろうから…!あの野郎がまさかこんな最低なことをするなんて思ってなかったから俺も…ッ悪い…」


「ごめんなさい…」


わたくしはただただゼノンの怒りを受け止めるしかなかった。


「絶対に…堕ろせないのか?ロゼは…ずっと泣いてるんだ。俺以外との子どもなんて産みたくないと…俺だって産ませたくない…」


「一度与えた祝福は…取り消すこともできます。ただ…彼に関しては…もう新しく与えることも、取り消すことも出来ません」


わたくしは実は…聞かれれば聞かれるほどどうすることも出来ないのだと話すしかないことを知っていた。


「…どういうことだ?」


「彼が…自身に、神の干渉を拒む魔法を掛けています。なので、もう…」


「…あんの野郎……!どこまでも計算してたのか!!」


ゼノンが憎しみに満ちた顔で言う。


そう。わたくしはアレンに与えた祝福を無かったことに出来るかいち早く神の権限で調べた。


アレンの功績は大きい。けれども、ゼノンやロゼには到底及ばない。ましてやその2人が否定的なのだから、祝福は取り消すことになるだろうことは容易に想像がついたのだ。


しかし…彼はゼノンやロゼが普段掛けている魔法とは違う、神の干渉を拒む魔法を自分に掛けていた。


これにより、彼に手を下すことはわたくしはおろか始まりの創造神様でさえ不可能となった。


「今回宿した子どもは、産むしかないです。その後に命を消すしか…」


「ああ!殺してぇよ!その赤子を!でも、俺は前世の倫理観なんだぞ?!俺には…無理だ…」


「では、俺が殺そう。望まれない命は、幸せな人生を歩めないことの方が多い。あの小僧が望んでいたとしても、きっと将来的にも不和しか呼ばない。生まれたばかりの小さな子に罪はないなんて戯言(ざれごと)だ。生きているだけで、生き物は何かを間接的に殺している。俺が葬る」


アクセルが冷静に言った。…こうなるだろうと思った。


「……」


全員が黙った。


「少しいいですか、アクセルさん」


ゼノンが言う。


「なんだ」


「多分、アレンは…全力でその赤子を守ろうとします。ここまで計画的に事をしでかしたんだ。ありとあらゆることに対する対策を練っている中に、きっとこれは、含まれている。」


「…ああ、そうだろう。メディに力を借りて、2対1で赤子は殺す。だから大丈夫だ。産んだ直後のロゼを守ってやれ」


わたくしは、殺しの手伝いをする覚悟を決める。


「ありがとう…」


ガシャーン


ロゼがいる部屋で何かが割れた音がする。


「いやぁぁぁぁ!!」


「母さん!大丈夫だよ!!俺たち母さんが悪くないって知ってるから!」


ユカリくんの声だ。そう言えば、ユカリくんは、アレンに自分が嫌われていると思うと言っていたな…もっと真面目に聞いておけばよかった。


「出てけ!このクソ王!よくも私のお母さんを!殺してやる!!」


シャナちゃんが部屋にいるだろうアレンに罵声を浴びせている。


「でも、彼女は依存症になってしまったはずだから、僕の体液が必要なはず」


「誰がテメェのことなんか信じるかカス!もしそうだとしてもお母さんとお父さんの子どもの私たちが解決できないわけないだろ!絶対治すんだから!!」


ナツちゃんもとても怒っている。…わたくしは彼らに許してもらえるだろうか。


「嫌だ嫌だ欲しくないいらない!ごめん…!ごめんゼノン!!ユカリシャナナツ!違う…ちがうちがうちがう」


「母さん!」


「………」


部屋から悲痛なロゼたちの声が聞こえる。わたくしは…わたくしの罪悪感なんてなんの慰めにもならない。


「ゼノン…ロゼのいる部屋でこういう会話は刺激するだけだから出来ないが、ロゼの側にいてやれ。いくらお前らの子どもが大人びているからといってこれ以上引き延ばせない…」


アクセルが気まずそうに言う。わたくしも…同意だ。


「ああ…わかってるよ。俺も離れたく無かったけど、メディたちとも話さなきゃいけなかったからな…はは…なんで…なんでだよ…」


ゼノンが泣いている。それはそうだ。


これを恩を仇で返すと言わずしてなんと言うだろう。


ロゼも、ゼノンも、アクセルとアレンの命を救い、革命の立役者の1人に引き上げたというのに。歴史に残る英雄にしたというのに。アレンは勇者と言われ王にもなったのに。


ふふ…始まりの創造神様の干渉をも拒む魔法を作るなんて、そんなことができるなんて思わなかった…。


ごめんなさい…時戻しの魔法は、神も生み出すことができない。神が出来る最大の魔法は、世界を作る魔法。


時戻しは、その世界のことがなかったことになる訳でもなく、パラレルワールドということになるけれど、パラレルワールドというものが矛盾しているから、創ることができない。


だから…どんなに天才でも、時を進めることはできても戻すことはできない…





祝福なんて、あげなければよかった。



見返りのないものなんてないと、ロゼ達は教えてくれた。


たとえほしいと思ったものでもなくても、それが善なら、何かが代わりに失われるなんて、彼女たちは言っていたのに。




私が数多ある小説を読んで、一番THE⭐︎王子様!だと思ったヒーローが登場する作品を書いている


岡達 英茉 さん!


この方の小説は本当に女子ウケばっちり作品がずらりと並んでいます!


『王太子様、私今度こそあなたに殺されたくないんです ~聖女に嵌められた貧乏令嬢、二度目は串刺し回避します!~』


こちらの作品が、王子様度第一位に輝くヒーローが出てくるものとなっております!


まだ彼女の作品リスト全読破した訳ではないのですが…お話的に一番面白いのは、『大神官様は婚活中』ですかね?


異世界転移で俺TUEEEです笑ある意味…でも、ギャグなんで無双の方向性がガチで「やっちった⭐︎」「ヤメローーー‼︎」みたいな感じなのでサクサク読めます!


とりあえず、もう少ししたらブラまどみたいに王太子様〜の方を替え歌で紹介してみようと思います!



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