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17.報われないとわかっていても、それでも恋に堕ちるのは、必然だった。

僕を信じろと僕を信じて、どっちが良いかって分かれますよね。皆さんはどっち派ですか?

――きっと彼が彼女より年上で、僕が彼女と同い年でも、


――彼じゃなくて僕が村で生まれて一緒に育った幼馴染だったとしても、


――彼女は彼に恋をするのだろう。


どうして彼女に恋をせずにいられるだろうか。


この世の誰よりも美しいんだ。


清廉で綺麗な声が


薔薇のような珍しい髪が


新緑のように生命を感じさせる瞳が。

  

手が届かない程、賢いんだ。


この世界じゃない、その世界の人間の記憶を持っていたとしても、きっと君ほど知識を持つ人なんて、そういないんだろう?


世界で一番、強いんだ。


これに関しては、彼の方が強いかもしれないけれど、君も彼も、どちらかがこの世界を滅ぼそうと思ったら、容易く出来てしまうんだろう。どう足掻いたって僕には無理で、憧れてしまう。


異性で唯一、僕を強くしてくれるんだ。


君と彼と師範、全員から様々なことを学んだ。時には他の人たちからも物事を知ったけれど、僕を強くしてくれる女性は君だけだ。


僕を僕として、見てくれるんだ。


当たり前だけど僕たちは革命を起こしていく中で崇められた。僕は他のみんなと違って接しやすいからか周りに人が寄ったけれど、みんな僕を何か別の存在として思っている。でも君は、君自身が違う存在だから、僕を人として見てくれたね。


恋する顔が、素敵なんだ。


君の恋している顔は、自分に向けられているわけでもないのに、僕もドキドキしてしまうほど、素敵だ。


でも、わかっている。たとえ全員僕の気持ちを知っていても僕が君のことを好きだよだなんて言わないのは、言ったら終わりを迎えるから。


わかっている。


僕の想いは一方的で、君と彼の想いは互いを向いていて、他なんて見向きもしていない。


わかっている。


僕は君に何かをしてやれたことなんてなくって、君から貰ってばかりで、彼は君にたくさんのものを与えている。そして与えられている。


わかっている。


君たちがきっと前の世界でも出会っていたら恋に落ちていただろうくらいに、前世という共通点だけで恋に落ちている訳ではないことくらい。


わかっている。


君はこの世の誰よりも美しくて、彼はこの世の誰よりも魅力的な男だって


僕の顔や性格の方が好きだという人もいるだろう。


でも、彼の方が僕より強い。賢い。物理のみの強さはダントツで師範が一番だけど、魔法が許されるなら、彼女と彼が一生届かない高みにいるんだ。賢さだって、彼女と彼が同率一位。君たちのいた世界は、どれほど進んだ世界だったのだろうか。僕が、君たちのいた世界の記憶を持っていたら、何か違ったのだろうか。


きっと、結果は変わらない。彼女と彼がその世界の自身の記憶を持っている時点で、僕がその世界の人間だった記憶があったとしても僕の付け入る隙はない。


彼の方が魅力的だと言うのは、事実だ。


僕は周りから話しかけられて、他の3人は話しかけられていないけれど、でも、君たちの言う‘’人気投票‘’をしたら一位はロゼ、二位はゼノンで二人が圧倒的獲得票数だ。


あの美しいが標準となった村の中でもさらに美形の両親から生まれたんだ。僕は君たちを初めて見た時、正直この世ならざるものだと思った。


綺麗な人は王宮でたくさん見たはずなのに、それとは比べ物にならなかった。


人じゃないと思ったから、その時一目惚れなんてしなかった。


でも、話していて、同じ時を生きている人だとわかって、どんどん素敵なところを知っていって。


ゼノンとは共に過ごした月日が違うと言ったって、僕だって普通に考えたらずっと一緒にいた幼馴染なはずなんだ。


僕だって近くにいた女の子は君だけで、その君が世界の誰より魅力的な子だったんだ。


報われないとわかっていても、それでも恋に堕ちないわけがない。


理性で好きになるのを止められたら良かった。


理性で諦められたら良かった。


手に届きそうに見えて手に届かないのが、どれほど残酷だろうか。


この恋は、必然だった。


ロゼ、好きです。


でも言ったところで振られるだけで。


そこから意識してもらって恋してもらうなんてあり得なくて。


告白なんて、出来なかった。言って、諦めて欲しいなんて言われたら困るから。


2人どころか、周りの民たちも僕の気持ちに気づいているから、もはや告白してるも同然かもしれないけれど。


誰も()れない。それが答え。


君たち2人は、『僕にお似合いの人』だなんて探そうとして。


そうだね。国王には相応しい妃が必要だよね。


でも、誰から見ても誰よりも相応しいのはロゼなのに、君が、君たちが探すなんて、僕は惨めでならなかった。


君たちの魔法は確かに、ロゼ以外で相応しい人を見つけることが誰よりも的確に出来るのだろうけれど。


僕だって、ロゼとじゃなきゃ幸せになれないよ。


君たちが、『妃に相応しい人』ではなくて、『僕が幸せになる人』で探そうとしたら、誰もいなかったはずだよ。






――ねぇ、それで探さなかったのは、どうして?








神様、


僕にとって人生で一番の幸福は、彼らに出逢ったことで、






人生で一番の不幸は、彼らに出逢ったことです。



私は僕を信じてですね。


貧民だけどナルシストで自信過剰、だけど愛され屋。だからジャスミンとのラブストーリーも今までのプリンセスとヒーローの関係性ではなくて。


僕を信じてだとどうしてもアラジンの破天荒さがない感じがしないような気もします。

ですが、ここはシャルウィダンス?的シーンだと思うので、下手に出るのが良いかなと。そもそも原文がこっちの方が近い気がするのもあります。


ちなみにロゼは西野七○のような声、ゼノンは中島健○、アクセルは声が渋い阿部○、アレンは声優さんで

島﨑信○さんのような声だと思っておきます。


そう私、白石麻○より、七瀬○派です。佐藤勝○より、ケンティ○派です。


そういえば、推しの子ども、ナルシスト自覚プリンスキャラは2次元も大好きである私としては薔薇活躍で嬉しいですね。



〜ちなみに、3人のこの独白、頑張って対比とかしてるんです。恋におちるの漢字がそれぞれで違うのはわざとです。貴方や貴女、君なども誰が何を使うかはあえてです。1人だけ会話がないのは書いていて、あ、偶然だけど良い!と思いました。この三部作、自信作かもしれないドヤァ…

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