13.諸君、これからの計画について話し合おうじゃないか。(メガネクイッ)
「はあー!歓迎会楽しかったね!やっぱり新しいことって心躍る!」
「本当にな!」
「凄かった…!皆さん本当に違う世界の人だと思いました…僕も君たちのような人になれるのかな」
「諦めたらそこで試合終了だよ」
「大丈夫だよ、アレンは魔法は知らんけど武術に関しては才能がある。アクセルさんは言うまでもなく完成した武神だし」
「…なんで知ってんの?」
まるでゼノンがアレンたちについて以前から知っていたかのような口ぶりなので思わず小声で問い詰める。
ゼノンはテレパシー魔法で私に理由を話した。
このテレパシー魔法、人によって聞こえやすい周波が違ったりというところを突いてゼノンが作り出した。思いっきり文系だった私には中々作り出せないものだ。
「ああ…まあ、さっき村の外にも結界張ってたって言っただろ?そこにかけてる魔法に引っかかったらどんな素性の奴か映像魔法で確認して、安全だと思ったこの2人を通した。その時盗み聞きして、将来革命の仲間に入れようと思って暇な時に様子を確認していたんだ」
「教えてくれてたらよかったのに」
「うーん、本音を言うとあの人たち…つーかアレンの方だな、が自力でどこまで成長してくれるか見たかったし、俺らの魔法が絶対不可侵の領域に行って、俺たちだけじゃなく、村のみんな全員守れるようになったと確固たる自信が持てた時に迎えようと思ってたんだよな」
「ああ…まあ、村のみんなはともかく、この世界の人達はちょっと心の底からは信用できないよね…結局、あっちの世界でも多種多様な考え方があって、完全にわかりあうなんて不可能だったのに、こっちの世界、よく知らないけどきっと戦争戦争戦争、人は死んで当たり前!命なんて下々の者は上の者たちのために散って当たり前!仕えよ!ひれ伏せ!の考えしかなさそうだよね」
「多分な…実際ピラミッドの下層あるいは加えて中層たちはいわゆる読み書きとか出来ないとかで、俺らが強制的に革命を起こしてもやる気を出さない可能性もある。まあ、その中で大人として出来上がったアクセルさんとか、アレンは多分貴重なんだよ。アクセルさんが少しでも俺らの思想と真っ向から反発しそうだったら力を見せつけて干渉しつつ時が来たら仲間にしようと思ったけど、柔軟な思想っぽそうだったからな。安心して自分の能力を磨くことにした」
「ふーん…まあ、天然っぽそうだよね…武神だなんてそんなことはなかったなんて思っちゃうくらいだもんね…」
「さっき言ってた重石を城に投げ飛ばすとか、槍を敵将に投げ討つとか、砲丸投げと槍投げでオリンピックの歴史に残り続けるでしょ、やべえわ…」
「…?ゼノン、ロゼリア?何を話しているの?」
アレンとアクセルさんが不思議そうにこちらを見ている。
「うん、まあ、ゼノンが貴方たちを迎え入れたよって話」
「そそ。俺がアレンとアクセルさんを見つけて森ん中の立ち入りをオーケーしたって話」
「え!?」
「ああ…なるほどな。つまり森でも君は私たちのことを見守っていたのか。助けられたことも偶然ではなかったのだな。」
「察しがいいね」
「じゃあ、ここで話はとりあえず終了!諸君、これからの計画について話し合おうじゃないか」
私は、変身魔法でセクシーダイナマイトボディのミニタイトスカート教師に変身しメガネをあげて決めポーズを取る。
「ブフォッ」
ゼノンが吹き出した。
「あーら、そこのゼノン君?センセーのこと、ハレンチな目で見ちゃだめよ♡」
私は引き続きお色気ウインクをする。
「お前…現実でそんな不二子ちゃんスタイルになれるわけねーだろ」
「Of course.こんなスタイルは実現するためには豊胸手術をしなくちゃ不可能。そこの2人!世界の革命を起こすためにはハニートラップには引っかかってはいけません!今回高得点を叩き出したのは妖怪を見るような目でこのグラマラスなオネーサンを見たアクセルさんです!お色気作戦には冷たい態度であしらうのがベスト!吹き出したゼノンは2位!どんな見た目でも女性を笑ってはいけません!そして落第アレン!どんな美女を見ようが顔を赤らめて隙を見せてはいけない!女性と接触している時に殺されるぞ!アレン以外合格!」
「あ、ああ…これは試練だったのか、あいわかった」
アクセルさんは戸惑ったようだが頷く。
「と言うことで、まあ、実践的にも例を入れながら私たちのA Whole New W⚪︎rldを作るための知識を2人に授けます。常に授業は私とゼノンの二人組ですると言うわけではないけど、基本的には二人でします。アクセルさんには私たちにはどうしても机上でしか知り得ない実戦的な武術を全員に教えてもらいます」
「そうか、では―」
「但し!武術に関してはアクセルさんにも新しい戦い方を身につけてほしい!身体強化魔法を使った戦い方だ。俺たちは身体強化魔法を作ってはいるけど実際武術を習ったことはないから、この際その道のプロのアクセルさんにまず身体強化魔法を教えてから上手い使い方を考えてもらったものをこちらに教えてもらえれば助かる!」
「身体強化魔法…師範、これ以上強くなるんですか…」
恐らく今まで森に篭っていた時にスパルタ訓練を受けていたのだろうアレンが青ざめている…私女の子なんで…分かってますよね、アクセルさん…か弱い女の子なんですよ…運動センスないんすよ…
「ちなみに、革命を起こす際に、私やゼノンは魔法しか使わない予定。アクセルさんやアレンは直接世のゴミを手に掛けてもらいます。きっと魔法に関して私たちは誰にも届かない域だけど、でも私たちは直接人の死を見るのはずっと苦手なままだと思う。し、それを克服しようとか思ってない。むしろそれでいいと思ってる。巻き込んで悪いけど、そこは譲らない。だから、人を殺すにしても燃やし尽くすとかで死体すら残さない感じにする予定。私たちの殺し方とアレンやアクセルさんに頼む殺し方のどちらにより恐れを抱くかは千差万別だから、まあ、敵の撹乱にもなって戦略にもなる」
「…きっとそれが正しいのだろうな……私は、人を殺しまくっている。今更その感覚を思い出したところで死に近づくだけだったから、赤子だろうが殺しても何も思えないんだ」
「……僕も王宮で些細なことで殺される仕えの者をたくさん見てきたけれど、母以外は誰も僕に見向きもしなかったから、誰がいつ殺されようが何も思わなかったな…まあ、父が殺された時は僕が殺したかったとは思ったけど」
……重いな…いや、この時代、そうだよな…
「良い方向に変わる時も、悪い方向に変わる時も、いつだって俺たちが習った歴史はたくさんの血が流れていた。仕方ないと言いたくないけれど、結局は俺も力こそが正義、勝った方が正義という公式をひっくり返すものが思いつかない。アレンやアクセルさん、俺は出来るだけ最小限の被害にすることを常に考えるよ…だから、人殺しを一緒にしていこう」
「まあ、ゲームでも、頭を叩けば終わりってよくあることだからさ。私たち空中飛行もできるから、敵の長とかもすぐわかると思うの。だから…私たちは大丈夫」
「暗い話はもうおしまい!私たちの授業はきっと興味を持つはずだよ!最終的にはWe Can Fly!だからね!」
「え、飛ぶ魔法僕たちも身につけるの!?」
「当たり前だろ?戦争は地上戦のみならず。海上戦も空中戦も重要なんだよ」
呆れたようにゼノンがアレンに言い放つ。
そうして、私たちはそれからより一層研鑽に励んだ。
ピーターパンナコッタぁわかるけんどぶっちゃけ映画の内容覚えていないからワニに船長が囲まれているシーンと時計台だか城だかを兄弟で飛んでる絵しか思い出せないッス!へへっ!




