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願いの叶う携帯がとどきました。ためしに願いを叶えてみました!

作者: kenken

願いの叶う携帯がとどいた。

それを使ってみることに……。


 私は、神に誓った。

 どんな事でもするから、願いを叶えて欲しい。



 数日後、プレゼントと、手紙が届いた。

 私は、手紙を開いた。手紙の中には、こう記されている。『あなたは、これまで辛い人生を歩んできました。学校でいじめにあい、友達にひどい仕打ちを受けました。だから、わたしがあなたの願いを叶えます。どうか、私からの送りをものを受け取ってください』

 ゆうかはプレゼントの(つつ)みを開けた。中に入っていたのは、携帯電話(けいたいでんわ)だった。それは、電源を入れると、チャットができた。

 ユウカはさっそく、携帯をいじり始めた。

「これは何?」

――私はあなたの願いを叶えることができます――

「例えば、どんな事でも?」

 チャットの答えは、イエスだった。

 ユウカは、試しに、里子(さとこ)が怪我をするようにお願いした。




 翌日、学校で体育の授業中、彼女が鉄棒から落ちた。

 チャットの答えは、現実になった。




 その日の夜。

――どうでしたか?――

 ユウカは、自室のベッドで寝転びながら返信した。

「満足だったよ。わたしを(いじ)めていた子が、怪我したんだから」

――よかったです――

 ユウカはしばらく寝転がっていた。

 しばらくして、またチャットが動き出した。

――お願いを聞いてくれませんか?――

「何?」

――誰かを殺してくれと、お願いしてくれませんか?――

「冗談でしょう!?」

――本当です。私にはその力があります――

「無理だよ……」

――無理じゃありません。あなたにはできる。本当は、あなただって恨んでいるはずです。あなたを(いじめ)め、苦しめた人間たちを!――

「それは」ゆうかは悩んだ。もし本当、恨んでいる人間の名前を書いてら、死んでしまうのだろうか。

――大丈夫、証拠(しょうこ)は残らない――

罪悪感(ざいあくかん)が残るかも……」

――もし、私の願いを叶えてくれたら、あなたに特別なご褒美をあたえます――

「何?」

――あなたの本当に望むものをなんでも本当に上げます――

 ユウカは天を(あお)いだ。

 わたしは、中学生で、(いじ)めを受けた。それは、ひどいものだった。クラスからのけ者にされ、お弁当を食べるときも一人。授業中も、誰から後ろ指をさされ、()えられない屈辱(くつじょく)と、恥辱(ちじょく)をあじあわされた。泣きたかった。死んでしまいたいと思った。

 今現在は、学校に行くことが出来なくなって、家に(こも)っている。

 でも……。

「あなたは誰?」

――私の正体が気になりますか?――

「教えて」

――本当に?――

 ユウカは頷いた。

――ルシファー!――

 ユウカはショックを受けた。正体は悪魔(あくま)だった。それも大悪魔だった

「本物なの?」

――力は証明しました――

 ユウカは悟った。「わたしは、もう、何も望まない」

――私の、願いを聞き入れてもらえないのですか?――

「そう。わたしは、悪魔と契約(けいやく)しない」

――契約ではないのですが、本当にいいんですか? 私なら、誰にもバレずに、一瞬のうちにあなたの望みを(かな)えられる――

 ユウカは頷いた。確かに望みは叶えれるかもしれない。だけど、私の望みは人殺しじゃない。それとは正反対の望みだった。

――では、その望みをかなえてあげましょう?――

 ユウカは断った。かなり心が揺れが首をふった。「でも、いらない……」

 突然、持っていた携帯電話が割れた。割れた画面にはゲームオーバーの文字が。

 ユウカは、(だま)って天井を見つめた。



 その後、ユウカは本当に携帯に連絡(れんらく)があった。同じクラスメイトからだった。彼女は、ユウカのことを心配して、連絡をしてきてくれた。

 その後、彼女と連絡を取るようになった。学校には、まだいけなかったが、彼女と(つな)がることで、心の平穏(へいおん)をとり戻せた。

 ユウカはあのときのことを今でも思い出す。

 あのときの選択は間違っていなかった。もしあの時、間違った選択していたら、きっと今の友達とは出会っていなかった。

 間違った選択をしなかった、そんな自分を()めてあげたかった。




                                              了

ここまでお付き合い有り難うございます。

短編小説なので、一作で終わりです。


いつか、長編ホラーを書いてみたいと思います。


今はファンタージ―の方で頑張っていますので、応援よろしくお願います。


現在2023・9・15。

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