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短編とかその他

穴のあいた少年

作者: リィズ・ブランディシュカ



 穴のあいた少年。


 その少年には、ぽっかりと大きな穴があいている。


 あまりにも穴が大きすぎるため、少年は自分の形をたもてない。


 だから、走る事、歩く事どころか、その場から少しも動けない有り様。


 すぐに、体がくずれてこの世から消えてしまいそうだった。


 でも、手を伸ばしたところに穴を埋められそうな土があった。


 何気ない大地の上で輝くその土は、赤土だった。


 それは、しっかりと穴をふさいでくれそうな土。


 少年はその土を使って、穴をうめはじめた。


 すると、少年は動けるようになった。


 だからその土を少年はずっと大事にしようと考え、赤土のある場所を守る事にした。


 けれど、ずっとずっと赤土を守っているうちに、少年はなぜそれを守っているのか忘れてしまった。


 赤土をもとめてやってきた人たちを追い返しながら、埋まっているはずの穴に対して、空虚さを感じながら過ごしていた。



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