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秋のみのり  作者: 朧嶺月
3/3

てがかりとすまい★


お久しぶりの投稿です。



紙束の中の1枚に書かれていたのは、【神世(かみよ)】って呼ばれる死者が輪廻へと還る前に留まる場所がある。

そこではごく稀に、晩年愛された寿命の短い生物に宿った濃度の高い神力を受け取ると、その魂に祝福を授けるらしい。


高い神力とは何か分からなかったけど、私なりの考えは、神様の神力=愛情から作られてる。

その愛情が余ったから、もしくは貰ったお返しに生命を与えたってことだと解釈した。


本当ならこんな現実味のない話信じるのはありえない。

けど、この世界には遠い過去に魔法があった。

その名残で、今も人口の2割は【獣】の姿を一部宿して生活してる。

だから、神様がいるっていう話も嘘っぽいけど本当なのだろうと、何より目の前の男…ううん、【けん】が本物だっていう確信ができたから、私はこの話を信じることにした。



「それでね、ご主人様が取ってきてって投げたボールの近くに虫がいて、俺が驚いて固まってたら心配してご主人様が――」



私が考え事をしている間、【けん】は嬉しさから自分が【けん】である事をさらに証明するように、私との思い出を語りだしていたのだ。

もう5分くらいは休むことなく喋り続けている【けん】に、そろそろこれからの事を話すため、語るのをやめるように促した。



「ごめんなさい、ご主人様が俺だって気づいてくれたことが嬉しくて…」



恥ずかしそうにする【けん】に、



「それはもう伝わってきたよ」

「うん!」



思いは伝わっていることをいうと、嬉しそうにした。

犬が人になると、こんなにも喜怒哀楽が分かりやすいんだと感じつつ、【けん】に話を始めた。



「それでね、これからどうするか決めたいんだけど…」

「これから」

「うん」



【けん】が人間になるに辺り、戸籍などの細かな手続きは既に済んでいるらしく、色々の書類も紙袋に入っていた。


【けん】のフルネームは神代(かみしろ)けん。

親は既に他界しており、海外の親戚に預けられていた。

私との関係性はオンラインでの友達で、この度こちらの国へと籍を移すことになり、色々な手続きの目処が立つまで私とのルームシェアと、生活の手助けをしている…という設定になっているらしいんだけど。




男女がこの部屋でのルームシェアをするのは無理があると思う。



挿絵(By みてみん)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



のんびり投稿で頑張ります。





長編完結作品↓

領地を愛する私は

恋もよう(仮)


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