佐々木さんの料理日記 〜お正月〜
あけましておめでとうございます
佐々木さんはお正月におせちはあまり食べません。
そのかわり縁起のいい色の料理とその年欲しい縁起のかかった料理をお正月にはよく食べます。
今年はどうやら卵、黒豆、かまぼこ、梅を食べるみたいですね。
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卵、かまぼこ、大葉、しそ梅干し、調理済みの黒豆を用意した佐々木さんは、早速調理に取り掛かっていきます。
まずは、卵焼きです。
卵は塩と砂糖を適量入れて混ぜ、その後さらに、破けないように片栗粉を少し混ぜて焼きます。
卵を焼く時は、卵焼きを山に見立てるために、小さめの丸フライパンで入れ、空気が底に溜まらないように適度に混ぜながら焼きます。
折りたためる固さになったら三角形になるようにたたみ、角の一つを少し潰す様にして形を整えることで卵焼きの完成です。
次に、かまぼこのしそ梅挟みです。
かまぼこは、少し厚めに切り、切ったかまぼこの上に切れ込みを入れます。
切れ込みを入れたかまぼこに大葉、しそ梅干しを挟み、かまぼこのしそ梅挟みの完成です。
あとは、調理した卵焼き、かまぼこのしそ梅挟み、あらかじめ買っておいた黒豆を盛り付け、インスタントのお味噌汁、ご飯を用意すれば完成です。
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いただきます。
卵焼きは甘く、中は適度にトロトロであるため、口の中に広がります。
また、黒豆も甘く、また、適度に固いため、美味しく食べることが出来ます。
そんな甘さを、かまぼこの梅しそ挟みの酸味や、味噌汁の味がすっと切ってくれるため飽きずに食べることが出来ます。
そして、今回用意したどの料理もご飯とあうため最後まで美味しく食べることが出来ました。
佐々木さんは、外の音に耳をすませながら、静かに、ゆっくりと作った料理を食べていました。
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ごちそうさまでした。
卵焼きの黄色は黄金とにているから。
黒豆はまめに働けるように。
かまぼこは日の出に似た形で紅白だから。
梅は冬を耐え、春を迎えた喜びから。
今回食べた縁起物の意味とその調理法などをいつものようにノートに書き終わった佐々木さんは、塩味のおにぎりを用意して家の近くの神社や、よく通る場所の近くにある神社にお参りしていきます。
神社にお参りする際に佐々木さんは必ず5円玉をお賽銭として入れ、ゆっくりと、しっかりと祈ります。
佐々木さんは、比較的広い範囲の神社1つ1つにお参りして回るため、小さな5円玉用の貯金箱を用意し、半年前から準備する必要があるほどに必要です。
それでも佐々木さんが、毎年広い範囲の神社1つ1つにお参りして回るのは、正月の空気や音、景色を感じるためなのかもしれません。
調理描写に一部ミスがございましたので修正しました。
使用したレシピは要望があれば別の機会に公開します。