『12個の宝石』設定資料集
・12個の宝石……誕生石
1.【ガーネット】
◯所有者………嘉島雪乃(17)
普段から冷静で、落ち着いた雰囲気の少女。
しかし意外と冗談が好きで、裕仁とよく下らない言い争いをする。そして時に(というかいつも)我儘であり、裕仁に無理難題を押し付けることも。
このゲームには二回目の参加であり、経験者としての知識も豊富。そして過去に親友である『松濤友絵』をゲーム内で失っている。その過去に囚われ続けながらも、何とか今回のゲームも生存で終了する。
◯能力………『物と物を繋げる』
2.【アメジスト】
◯所有者………綴木絢成(24)
金髪で如何にもな不良の格好の青年。この物語の悪役ポジション。彼は過去三度にわたりこのゲームに参加し、それなりの成績を誇っている。だからこそこのゲームでの絶対不動の「王」を目指すも、見事に空回り。
挙げ句の果てに仲間であったはずの巳空に殺害され、伝説に幕を閉じた人物。
……悲しいね。
(いつか絢成を主人公とした『12個の宝石〜episode 0〜』とかも書いてみたい。)
◯能力………『身体能力を向上させる』
ここで言う身体能力は“運動神経”のみではなく、“視力”、“聴力”、“治癒力”など、身体的な能力全てを向上させる能力だった。
まさに単純でありながらも最強に近い能力。
3.【アクアマリン】
◯所有者………汐崎美静
髪を2、8くらいに横分けた会社員の女性。所謂社畜的なポジション。大体20代前半から後半くらいの年齢ながらも、その仕事ぶりから徐々に認められてきていた。
会社付近の食事処を巡るのが唯一の楽しみであった。独身であるがゆえに、給料は遠慮なく食費に注ぎ込むことができた。
◯能力………『常識を欠落させる』
4.【ダイヤモンド】
◯所有者………玄野和陰(25)
自動車爆破事件の容疑者として指名手配されており、爆発と爆破が大好きなお兄さん。昔見た戦隊モノの影響で、爆発の虜となってしまった。
水瀬衿花とは元恋人同士であり、彼女に匿ってもらって生活していた。そしてこのゲームの賞金で海外へ逃亡し、二人で暮らす事を約束していた。
変な髪型なのは、本人曰く変装のため。しかし逆に目立って仕方がない。おまけに筋肉ムキムキマン。 逆に清々しい。
◯能力………『硬度を操る』
これは絶対にダイヤモンドの能力にしようと決めていました。
5.【エメラルド】
◯所有者………瀬良涼太(20)
主人公やヒーローに憧れるチャラい容姿をした青年。何気に異能力を一番楽しんでいた人。宝石が配られた時、真っ先に自分は選ばれた主人公なのだと考えた。身長もそれなりに高く、モデル体型である。
しかし葵を守れず、絶体絶命の危機に陥った時に裕仁と出会い、彼が本物の主人公だと直感で感じた。それから涼太は裕仁を励まし、彼を信じて行動するようになる。
入院はしたものの、なんとか生存してこのゲームを抜け出す。
……ぶっちゃけ最初は涼太も死ぬ設定だったけど、途中で生存ルートに入っちゃいました。よくある急な路線変更です。
◯能力………『擬音語を操る』
6.【ムーンストーン】
◯所有者………因幡巳空(19)
今ゲームのラスボス的な扱いの少年。
何事にもやる気がなく、いつも濁った目をしている根暗な少年。路地裏の端で一人座り込んでいた所を絢成に拾われ、行動を共にする。
しかし巳空は絢成を殺害し、自らが王になろうと決心する。このゲームは、今まで何事にも消極的であった巳空を、唯一楽しませてくれる存在だったからだ。
彼の目的は賞金でも何でもなく、ただ「楽しみたかった」、そして「ゲームの闇を暴いてやりたかった」だけなのである。
◯能力………『人を勘違いさせる』
一人三つまで可能という制限を齎したのですが、それでも最強すぎましたね。これは少し扱いが難しすぎました。巳空がこの異能をフルで活用したら、完全に誰も勝てなかったと思います。
書きながら「どうしよう……どうしよう……」と常に悩まされました。楽しかったですけど。
7.【ルビー】
◯所有者………常葉葵(18)
例のペストマスク。今年受験生で、そのストレス発散のために人形を引き連れて街を闊歩するという奇行に走っていた人物。
どういう経緯か海音の事をひどく気に入り、人が変わったように優しく接していた。なんだかんだ言いながらも雪乃と裕仁にも信頼を寄せていた。
あと、密かに涼太に想いを寄せていた。だからこそ正体は明かすことなく、彼の助っ人として一譲に戦いを挑んだ。愛する人を守って死ぬという、作中唯一ドラマチックな死を演じた人物。
◯能力………『人形を操る』
8.【ペリドット】
◯所有者………藍浦裕仁(17)
本作の全体を通しての主人公。偶に口は悪いが、正真正銘の優男である。ルックスも良い方だと海音に評価されている。ただ、漫画の主人公のようにこれといった信念がなく、その場その場の感情で動かされる、まさに男子高校生といった性格。
ただ、やると決めたらとことんやる男らしさを持っている。だからこそこのゲームに勝ち残れたのかもしれない。
◯能力………『物体の運動量と方向を操る』
9.【サファイア】
◯所有者………姫宮海音(13)
ツインテールの可愛らしい中学生の少女。年の割にかなり精神の強い少女だが、まだまだ幼いところも多く、熊のぬいぐるみに名前もつけているらしい。
その肝の座った様子は雪乃にも認められており、幼いながらにも裕仁達と肩を並べて闘っている。あと、上に一人姉がいるのだが、彼女もまたキラキラネームらしい。
◯能力………『角度を操る』
10.【トルマリン】
◯所有者………夢術彩音(16)
丸眼鏡をかけた、天パの少女。何事も中間であり、特に何でも優れていない一般的な学生。ただ、いざという時の度胸は人一倍ある。
ぶっちゃけ、物語を考え出した時から“第一犠牲者”と決まっていた可哀想な少女。ごめんねm(_ _)m
◯能力………『物を反射させる』
11.【トパーズ】
◯所有者………南雲一譲(31)
今ゲーム最年長プレイヤーであるサラリーマン。彫りが深く、まるで外国人のような容貌をしている。
空間を繋げて他プレイヤーの情報を集め、監視し、そして勝ち残ってきたプレイヤーをいたぶる。それを楽しみとしている性格の悪いプレイヤーだった。
ポジション的には、「ラスボスに行く前の中ボス」の扱いでした。
彼との戦闘も非常に悩まされました。だって能力が強すぎるんだもん。
◯能力………『空間を操る』
12.【タンザナイト】
◯所有者………水瀬衿花
和陰大好き人間。
和陰を匿って、彼との生活のためにゲームに積極的に参加を決意する。
ポニーテールにピンクのキャップ、そしてサムエルパンツとヒップホップダンサーのような格好だったのは、彼女は幼少の頃からダンスを習っていたから……という設定があった。使わなかったけど。
◯能力………『障害物を生成する』
・簡単に纏めると………
宝石争奪戦には、多くの富豪たちが関わっている。目的は“賭け”だと言っているが、恐らく裏で何かが動いている……?
そして妙な力の宿ったこれらの宝石は“パワーストーン”と呼ばれ、自然界に存在するようだ。それもプレイヤー達に与えられた12個だけでなく、更に複数存在している。どこで採掘できるかは不明。
・未回収の謎
◯何故、絢成は参加者全員の顔や名前を知っていたのか
◯京極が口にした『虹色の彗星』とは何なのか
◯“運営”の本当の目的とは
◯“運営”の正体とは
◯“パワーストーン”はどのような経緯で発見されたのか。
◯このゲームの過去には何があったか
などでしょうか。
伏線とよべるような立派なモノではありませんが、これから明かされていく真実を楽しみにしていて下さい。
それでは、ここまで読んで頂いた皆さま。
今まで有難うございました。
その内、また『12個の宝石』の続きを書きに帰ってくると思います。その時まで良ければ、待っていて下さい。
第2部は、第1部よりも面白くなるだろうと思っています。しかし過度な期待はせず、生暖かい目で見守っていて下さい。
それでは、本当に有難うございました。
ほんわか八咫烏




