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まいったね、こりゃ 1-2

第2章 出会い


【メッセージが届きました】

【艦隊を組めるようになりました】

【5隻を選んでください】

【貴方を含めて6隻までは編成を自由に組めるようになりました】

【この艦隊を使い、貴方の思うように生きて動かしてください】

【Good Luck】


 このメッセージが来てからしばらくして、俺は悩んでいた。

 うーん、艦隊ってものは巡洋艦になってからできると思っていたんだがなぁ・・・。

 まぁいい、艦隊が組めるとなるとある程度楽になるな。格上の相手と張り合うには、やはりサポートできる仲間がいないとしんどいからなぁ。

 でもなぁ、研究ポイントを結構使うんだろうなぁ。どうしようかなぁ・・・。


 5分ぐらい悩んでから、艦隊を組むことにした。なんだかんだ言って寂しいしね。


 OKボタンを押してから10分ぐらい経ったのだが、やっと原型ができたところだ。このペースで行くと、後1時間ぐらいかかりそうだから、武装を変えることにした。

 駆逐艦になってもここままではお粗末すぎるからな。


 1時時間後


 まぁ、こんなもんだろう。

【艦種:大型駆逐艦】

LV:1/25 装備重量2500/3000 HP:800 MP:550 攻撃力:900 防御力:600 速度:41ノット

固有スキル:エネルギー転換システム、物質転換システム、レーダー能力上昇【大】、レーダー逆探知システム上昇【中】、鑑定9、立体機動上昇【小】、ダメージ軽減上昇【小】、艦隊指示(New!)、艦隊運動(New!)

スキル:全門斉射、連続発射、立体機動、一撃離脱、ダメージ軽減、広範囲索敵(New!)

固定武装:12.7cm3連装レーザー砲×8(New!) VLS×64セル 4連装機銃×8 電磁フィールドⅡ(New!)

居住区:司令室Ⅱ(New!)、火器管制室Ⅱ(New!)、レーダー哨戒室Ⅱ(New!)、乗員船室、食堂、医務室、機関室(New!)、保安局(New!)

【研究ポイント:7500】

【補足】

 走・功・守が高い水準で整っている駆逐艦。標準の大型駆逐艦、2、3隻と互角に戦える。


 今回は、武装とシステムの改修をメインにしてポイントを振ったため、ポイント消費は少なくてすんだ。

 だがそれ以上に、艦隊を持ったことによって艦隊に指示を送れるコマンドが増えたことの方がでかい。

 今までは、1人で戦ってきたんだ。撃沈されたら、誰にも覚えてもらえずに終わっちまう。

 だから誰かと手を組みたかったのが本音である。

 そして装備の改修が終わる頃には、5隻の軍艦が出来上がっていた。


「はじめまして、マイマスター」

 声をかけようとしたらかけられてしまった。ってええええ!AI積んでるんですか!?

「何を驚いてるんです?これが普通なのでしょう?マイマスター」

「いやいやいや、普通じゃないからッ、絶対に普通じゃない!」

「今時の艦には、自律AI搭載が普通なのですよ?そのくらいわからないのですか?バカスター」

「今、バカって言った?言ったよな?」

「記憶にございません」

 ぐぬぬ、言ってくれる。


「ところで、駆逐艦である私を含め、後ろにいるフリゲート達はマスターの下で行動し、必要とならば戦闘を行う、という事でよろしいんですよね?」

「もちろん!そのために、君らを呼んだようなものだからね」

 6隻まで艦隊を組める、とのことだったので、1隻を駆逐艦、残りの4隻はフリゲートにした。本来なら、5隻とも駆逐艦にしたかったのだが、ポイントがなくて妥協せざる負えなかった。無論、ゆくゆくはランクアップさせるつもりだ。

「まぁ、そんなことで君らを強くするのと、チームとして戦い方を訓練をするとつもりだ」

「わかりました。ところで、私たちに名前はないのでしょうか?」

「名前?」

「はい。個々を認識する上で、名前があったほうが便利かと。私たちはあなたの事をマスターと呼んで差し当たりはありませんが、あなたから私たち、となるとそうもいきません」

「それもそうか」

「ということでよろしくお願いします。早く決めないと、私が決めますので」

「はいよ。考えるから、ちょっと待ってくれよ」


10分後


「決まったぜ」

「そうですか、ならお願いします」

「まず、お前は"ティア”で」

「ティア、ですか」

「あぁ、俺が一番気に入っている名前の一つなんだ。どうだい?」

「ネーミングセンスが最悪ですね。死ねばいいのに」

「ひどっ!?おっさん、首吊りたくなっちまうぜ~」

「肉体的なことに関しては本艦も含めて、この艦隊には実装されてませんが?」

「こまけーこたぁ、いいだよ!はい、次!」

 そんなこんなで、フリゲート4隻にも名前を付けていった。最初にできたやつからインテグラ、ベレッタ、マカロフ、シグマ、とした。

 ティアも言っていたが、ネーミングセンスはあまり良くないほうだから適当に思いついたものをどんどん付けていっただけだ。テイアは何やらブツブツ言っていたが、聞こえんな~。

 まぁ、そんな感じで自己紹介が終わり、俺が戦闘に遭遇するように行進していった。さっきから、インテグラ達が静かなのは、自我が形成できるまでにAIが発達していないからだ、とティアが言っていた。

 ただ、フリゲートでも経験値は溜まっていくため、駆逐艦になれば個性がはっきりと出てくるらしい。その時が楽しみだな。

 ただ、問題なのが一つ。フリゲートやコルベットといった小型艦は、俺が駆逐艦になるまでに粗方撃沈してしまったため、手頃な相手がいなくなってしまったのだ。

 という事で、狩りの時間だ!今なら、駆逐艦相手でもある程度はなるだろう。いざって時は、適当に逃げるだけだし。

 そんな感じで、艦を勧めていくと・・・

「マスター、緊急信号を傍受しました」

「わかった、こっちに回してくれ」

「かしこまりました」

回線を開けると、たしかに無線の向こうから慌ただしい雰囲気が漂ってきた。

『メーデーメーデー、こちらは哨戒艇23号!敵艦に攻撃を受けて負傷者多数!救援を求む!』

 レーダーで確認すると、哨戒艇23号はフィレンツェ共和国のものをくすねた事だとすぐにわかった。そりゃ、人のものを強奪してこんな所で救急信号使っても意味ねーよ。

 そのまま、持ち主の兵士たちに狙い撃ちされて撃沈だ。だが、乗員の技術がすごい。哨戒艇は相当のダメージを受けているにも関わらず、まだ沈んでいないのだ。

 折角のいい人材を、ダークマターに変えるのも後味が悪い。

 だが、いい人材を艦に載せると生存率が上がる反面、そのための人件費やら福利厚生やらが掛かるし、知られたくない情報が漏れてしまうかもしれない。うーん、まいったねぇ。

 そう迷っているとティアが意見を具申してきた。

「マスター。人を乗せるのは反対です。マスターや私達の情報を漏らしてしまうかもしれません」

「そうは言ってもティア、向こうはかなりいい人材が揃ってるんだよ?早々、見逃す訳にはいかんでしょ」

「しかし、それでも私は反対です。どうしても、と仰るのなら貴方の艦に乗せてください」

「分かった分かった。俺の艦に乗せるから、手伝って頂戴」

「では一旦艦に迎え入れて、馴染まなかった人は向かった先の星で下ろす、というのはどうでしょう。これで、ある程度のごまかしが聞きます」

「それ、採用。じゃあ接近しつつ、回線を開きますか」


『哨戒艇23号、こちらは駆逐艦隊の指揮官だ。訳あって名は明かせないが、レーダーでこちらを補足できるか?今、向かっているぞ』

『今、レーダーで捕捉した。今から向かう。ところで、後ろの奴らを撃破してくれないか、こちらの射撃要員は全員負傷しているんだ』

『わかった、こっちの戦闘が終了するまでは沈むんじゃねーぞ。色々、聞きたいことがあるんでな』

『了解した!』


「という事だ。今回は、艦隊として初めての実践だ。てめぇら、気を抜くんじゃねーぞ!」

「「「「「了解!」」」」」

 ふむ、こういった単純な返事だったら返せるんだな。こりゃ、個性が出てきたら楽しくなりそうだ。

 で状況は、ぼろぼろになった哨戒艇を守りつつ、敵の艦隊の殲滅か。てか敵さん、駆逐艦が20隻ぐらいいるぞ?あれじゃ、今の俺達でも大変だってのにあれでよう持ったものよのう。

 作戦としてはシンプルに単縦陣を形成し、敵の撹乱と行きますかね。

「よっしゃぁ、行きますか!」


「まずは単縦陣で俺が先頭に立つ!その後、突破口を開かせるから、そのまま突っ込んで近くにいる敵を片っ端から打ちまくって!」

 突破口から入った俺らは、敵の集団を抜けるとその勢いのまま反転し、別の突破口を開いて突っ込んでいく。作戦としては、あまりにもお粗末で危なっかしい事この上ないが、人間が一人も乗っていないからできる芸当である。

 足の速さを活かした一撃離脱は本来、艦隊に対してあまりダメージはないが、それが10回、20回と重なっていけば話は変わってくる。そのうち、大破して落伍していく艦が多くなっていく。

 そして、気がついたら敵艦は全滅していた。それに対してこちら側の被害は、 フリゲート全艦が中破状態になる被害があったものの全員無事だ。彼女らのスペックは俺のスペックに準じたものなので、なかなかタフなのだ。こういう事になるかも、と予測して武装を施したのが生きた場面である。

「マスター」

「ん?何だ、ティア」

「彼女たちが、レベルが上限に達したため、ランクアップしたいと言っています」

「あーはい、ランクアップはできる時にじゃんじゃんしちゃってください。その方が助かりますんで」

「わかりました。お前たち、許可が降りたからしていいそうですよ」

 そうティアが言うと、早速4隻とも大きくなっていく。なんつーか、風船みたいに膨らんでいってるな。

 俺もランクアップ時にはあんなふうになってるんだろーなぁ、と思いつつ、自分のステータスを見る。


【艦種:大型駆逐艦】

LV:8/25 装備重量3000/3000 HP:800 MP:550 攻撃力:1030 防御力:650 速度:41ノット

固有スキル:エネルギー転換システム、物質転換システム、レーダー能力上昇【大】、レーダー逆探知システム上昇【中】、鑑定9、立体機動上昇【中】、ダメージ軽減上昇【中】、艦隊指示、艦隊運動

スキル:全門斉射、連続発射、立体機動、一撃離脱、ダメージ軽減、広範囲索敵、ダメージ・コントロール(New!)

固定武装:12.7cm3連装レーザー砲×8 VLS×64セル 4連装機銃×8 電磁フィールドⅡ

居住区:司令室Ⅱ、火器管制室Ⅱ、レーダー哨戒室Ⅱ、乗員船室、食堂、医務室、機関室、保安局、貨物室(New!)、研究室(New!)、整備室(New!)

【研究ポイント:30000】

【補足】

 走・功が高い水準で整っている駆逐艦。標準の大型駆逐艦、2、3隻と互角に戦える。


 ステータスとしては上々だ。ただ予想外なのは、レベルと防御力がそんなに上がらなかったってことかな。単艦だったらある程度レベルが上がり、防御力ももうちょい上がってたんだろうけど、今回は6隻で20隻の敵と戦ったから1隻あたり3,4隻と戦っていたんだな。

 それで、このレベルの上がり方。なかなかの金のなる木、ならぬ経験値の木だな。さっきの人達を助けたら、また狩りを始めよう。とっとと戦艦になりたいよ。

 それにちゃっかり、研究ポイントが大幅に増えていたので積めるだけ積めてしまった。反省はしているが、後悔はしていない。


「危ないところを助けてもらって、感謝する」

「いえいえ、たまたま通りががっただけの艦ですよ~」

「確かに、無人で航行する艦はほかの銀河系を探してもそうそう出会えないな」

 そう会話が弾んでいるのは、さっきの哨戒艇に乗っていた人たちだ。助けた人数は、総勢200人。50人乗りの哨戒艇に200人、となるとかなりぎゅうぎゅう詰めだったらしく、過労で熱を出した人がかなりいた。

 しかも、設備が整っていない艦に乗っていたため、感染症にかかっている場合が懸念された。そのため、医療に詳しい人が乗っていたので、その人を中心に自分の医務室に向かわせた。その人曰く、駆逐艦にしてはあまりにも医療施設が整いすぎている、って言われた。戦闘以外でやることなかったから仕方ないじゃないですかぁ。

 それはともかく、フリゲートから駆逐艦にランクアップしたインテグラ達は武装面では俺の武装に準じている一方、人間が乗り込まないのを前提に防御面をかなり強くした。これで、駆逐艦の中ではペラッペラの紙装甲からカッチカチの神装甲になった。

 なお、他にいい案が思いつかなかったので、その分野で詳しい人がいたら声を掛けよう。いいものを作るかもしれない。

 という事で、自分の基地に戻るとしますか。え?いつ作ったかって?時間はいくらでもあったよ。


2時間後


 フィレンツェ共和国からそれほど遠くない惑星の宇宙港に着いた。ここはつい最近放棄されたらしく、それほど苦労せずに占領+残っていた物資の確保ができた。

 なぜ、宇宙港を頼るのかというと、いくら自動回復のスキルがあるとはいえ、どうしてもHPやMPには出てこない部分が摩耗するため、予め設備が整っている基地や港を探していたら見つけた。

 それに、今となっては人間がいるんだ。誰にも攻撃を受けない場所があるだけで、精神的に大きな余裕が生まれる、というものだ。このことを直前にティアに言ったら、ビームを撃たれながら文句言われた。なぜだ。


 ここに来る道中、軍艦としての設備が整っているのに艦長なる人が出てこないのはおかしい、って話になったため、自分の素性をみんなに明かした。

 気が付いたら艦のAIになっていたこと、なぜこの艦になったかわからないこと、水先案内人がおらず、この宙域で彷徨っていた所、彼女たちに出会ったこと。彼らと出会うまでの出来事を大まかに話した。

 そしたら彼ら、哨戒艇よかいいものができた、と言ってくれた。まぁ、あんな紙装甲の上にHPも無さそうな艦よりはマシってもんさ。


 という事で、キャラ紹介。

 まず、砲雷長のミッチャー。血気盛んなやつだがブリッジメンバーのムードメーカー。主に、射撃の名手である。

 次に船務長兼主任レーダーのカレン。口数は少ないが、的確な判断で各部署に指示を送るため、多くのメンバーからの信頼が厚い。女性。

 航海長のウォルフ。普段はおちゃらけているが、やるべきところではやる強者。航行に関する知識と腕は一級モノ。

 技術長のサナダ。論理的かつ頭脳明晰で艦の頭脳。その反面、重度のマッドサイエンティスト。暇さえあれば、革新的(変態的)な技術を生み出そうとしている。

 機関長のトクガワ。エンジンに関しては経験豊富なエンジニア。温和な性格で、機関科員からの信頼が厚い。時折、相談役になってくれる数少ない人。

 衛生長のサド。周囲からは”サド先生”の名で慕われてる。超が付くほど酒好きではあるが、同時に医療の知識と技術も超一流。

 整備班長のギレン。サナダと並びマッドサイエンティストの一人ではあるが、ダメージ・コントロール(以後、ダメコン)の腕は確か。

 主計課長のヴァレリ。艦隊の予算を管理する女性。普段からあまり表情を出さない上、口調も厳し目なだめ、冷たい人と思われがちだが、根は優しい。予算の関係で、技術科とよく対立する。

 コック長のトム。現在は200人ほどの腹を満たすために、メンバーと共に昼夜を問わず働いてる。おふくろの味ならぬおとんの味として評判がいい。


 まぁ、こんな所だろう。正直言って、まだまだ好き勝手に生きていたいが彼ら200人の宇宙に出たい気持ちを無碍出来ずに乗せてしまった。それに、こんな所でウジウジしていたらいつまで経っても他のところに行きそうにないし、まさに渡りに船、とはこの事だろうなと思いつつ、色々会話をしていた。

 そうすると色々とわかった。

 フィレンツェ共和国から一番近い小マゼラン王国で、物理的な距離でこの艦で1年以上掛かるという事。フィレンツェ共和国の属している惑星は資源調査の結果、殆ど無い事が判明したため、いらないメンバーは島流し的な感じでワープゲートを使って置いてけぼりにされる事。ここの領主も同じような感じで捨てられている事。ワープゲートとは人類の宇宙進出の前からあり、本来は公共のもので宇宙進出禁止法などの措置がない限り、自由に行き来できる事。ここにいるメンバーの半数以上が、元は宇宙船に乗っており、宇宙の刺激を忘れきることができずに抜け出した事。その他諸々。

 まー言わば、どうしても宇宙で活動したい、という命知らずのどうしようもない奴らが集まった訳で、その人達の活動を支援する意味合いで、消耗品の大量購入だ。

 お金?今までの戦闘で、使えそうなガラクタが大量に出でたのでこの宇宙港で売り払っていたのだ。無論、今回の戦闘で出たガラクタもすぐに売った。使えそうな艦もあったため、乗っていた乗員を総員退艦させて中古品として売った。そしたら、ガラクタの10倍の値段が付いたのには驚いたが。

 結果的に大量購入した値段が、俺が持っていた金額の1割にも満たなかったため、どうしようか、と悩んでいる所にサナダとギレンがやってきた。

「え?装甲を変える計画がある?」

「あぁ、本来だったら俺達が乗る予定の艦に適用しようと思っていたが、金額次第では君たち6隻全員に適用できるかもしれない」

「オメーらは火力はすげーが、装甲は微妙だったもんな。整備班としては、壊れにくい装甲があれば随分楽になるな」

 うるさい、微妙言うな

「まぁ、防御力に関しては俺も悩みの種だったからありがたい話だな。ただ、一つ問題が・・・」

「自己進化する軍艦、だろ?」

「あぁ」

「その点に関しては問題ない。君が進化できる系統を調べさせてもらったが、どれも宇宙港に登録されているものだった。それに多少の改造をしたら外見が物凄く変わる装備もあるから登録さえしていれば文句は言われんよ」

「それに武装も色々載せたいからとっとと進化してくれないと、こっちも困るんだよ」

「それを聞いて安心したよ。じゃあ装甲の方、よろしく~」

「あぁ、任された」

 そんな感じで、補修ついでに装甲を全面改修した。そしたら装備重量に余裕が生まれたため、中距離用の強力なレールガンの設計図があると言われ、金銭と研究ポイントを使って研究開発して実装した。

 お金の力って偉大やなって実感した瞬間だな。だって、今まで出ていなかったものが出てきたから驚くのも当然だ。そしたらティア達から、冷ややかな目で見られたから気付いていないフリをして耐え凌いだ。


【艦種:大型駆逐艦】

LV:8/25 装備重量4000/4000 HP:800 MP:550 攻撃力:1330 防御力:950 速度:40ノット

固有スキル:エネルギー転換システム、物質転換システム、レーダー能力上昇【大】、レーダー逆探知システム上昇【中】、鑑定9、立体機動上昇【中】、ダメージ軽減上昇【中】、艦隊指示、艦隊運動

スキル:全門斉射、連続発射、立体機動、一撃離脱、ダメージ軽減、広範囲索敵、ダメージ・コントロール

固定武装:12.7cm3連装レーザー砲×8 12.7cm3連装レールガン×6(New!) VLS×64セル 4連装機銃×8 電磁フィールドⅢ(New!)

居住区:司令室Ⅱ、火器管制室Ⅱ、レーダー哨戒室Ⅱ、乗員船室、食堂、医務室、機関室Ⅱ(New!)、保安局、貨物室、研究室、整備室

【研究ポイント:23000】

【補足】

 走・功・守が高い水準で整っている駆逐艦。標準の大型駆逐艦、5,6隻と互角に戦える。


1週間後


「よーし、出港するよー」

「出港よーい」

 そう言って、出港の準備が始まる。この1週間で基本的な消耗品や嗜好品の補充及び船体のチェック、病人の治療や乗員の休養を入れたらそのぐらいの時間を取ってしまった。

 まぁ、破棄された宇宙港なんてそうそう来る人なんていないし、来たとしても敵か漂流者程度だろう。それでも万が一、的に襲われたりしたら困るので艦隊を出して哨戒に当たらせていたものの、静かなものだった。

 とはいえ、いつまでもグーダラしても意味がない、という事で1週間で出港することになった。母港から出た後、しばらくしてから今後について乗員に伝えるため、マイクを取った。

「あー、あー、あふん。艦長の俺だ。今後の予定はしばらくの間、慣熟訓練をするつもりだ。そのため、敵艦を発見、補足した場合は我が艦隊と乗員の連携を重視する」

「皆も知っての通り、我が艦隊は各々が独立した自立型のAIを搭載しているため、生き物のように自由自在に動き回るだろう」

「そのため、各員と各艦のしっかりとした連携を取れるように健闘を祈る。以上!」


・・・・・・


・・・あれ?変なこと、言ったか、俺?


うおおおおおおおおおおおお!


 変な事を言ったかと思って心配したが、杞憂に終わったようだ。自身がAIである俺がしっかりとした演説を言えるとは思っていなかったのでみんな、呆気に取られていただけだ。

 意外にも、ティアたちにも好評だったようで気分が良さげだった。


 そんな訳で、2週間半かけて慣熟訓練を行った。彼らと出会った時の戦闘で20隻以上の駆逐艦が消滅したのをきっかけに、共和国側も警戒レベルを挙げていたのか敵艦はすぐに見つかった。

 その結果、サーチ&デストロイ(見敵必殺)を繰り返していったのでこの間に、70隻以上が撃破、撃沈していった。まさに、俺達ってTUEEEEEEEE、ってなったのだった。

 その結果、俺とティアのレベルがMAXになり、インテグラたちも20越えになったため、それを聞いたサナダとギレンを筆頭とする研究員たちがさっそく計画書を提出してきた。

「えーっと、対陣地攻撃艦と補給艦を兼ねた工作艦、それに空母がほしいって?」

「あぁ、これまでの戦闘を見てきたが、この艦隊は対陣地攻撃と長期間の作戦行動に対してとても脆弱だ」

「貨物室と倉庫があるとはいえ、やっぱり駆逐艦に載せれる量が限られてくるしな。それは巡洋艦になってもあまり変わらないと思う。だから、て意味合いも強い」

「だからって、艦隊が保有している資金5割と研究ポイント8割はでかいぜ、ぐぬぬぬ」

 作れることは作れる。だが、問題はその後だ。主計課のメンバーと話しつけて、宇宙港の自立型AIに書類を出して、艦載機やらなんやらを搭載して・・・。

「全部やると今のままじゃ、到底維持できねーじゃねーか、馬鹿なのー。こんなの俺がやるのかよ、やだぁぁぁ」

「なぁー、頼むよー、なぁー、艦隊旗艦殿ならできるよー、頼むよー、うううううううう」

 俺が拒否すると、ギレンが畳み掛けてくる。その後ろで研究者たちに「できる、できる」のコールが合唱として聞こえてきた。

「艦載機飛ばしてぇー、対陣地兵器で敵を薙ぎ払ってぇー、お金もたくさん入るよー、頼むよー」

「あーもう!一応やってみるけどね!どうなっても知らないからね!やってみるけどね!やれるけれども!」

「「「「よっしゃーーー!!!」」」」

 そう言うと、研究員達は歓喜の声で大はしゃぎした。

 ハァ、押し切られてしまった。いや、新しい兵器ができるのは男の浪漫だから気持ちはわかるんだが、この後の作業を考えると胃袋に穴が空きそうだぜ。開くような胃袋はないけどさ。

 ただ、この時点で俺は気づいていなかった。マッドサイエンティスト達の研究が更に加速して、俺達は振り回される事になる。


~~~~~~


 という事で俺達の母港に戻ってきましたよ、と。理由としては、進化した後の登録のし易いからだ。

 えーっと、ランクアップっと。

【ランクアップ】

{ゼロフィス級巡洋艦}

{リーフィラ級巡洋艦}

{バグズ級巡洋艦}

{ラナス級巡洋艦}

{ジャンクヤード級巡洋艦}

【現在】

{大型駆逐艦}

【過去】

{多用途フリゲート}

{コルベット}


 よし、いつもの様に説明もカモ~ン。

{ゼロフィス級巡洋艦}

 最終決戦用に作られたため、戦艦並みの火力と防御力、そして拡張性を持つ大型の重巡洋艦。単艦でも様々な任務をこなせる。

{リーフィラ級巡洋艦}

 隣国との戦闘を意識して作られた巡洋艦。レーダーと火器管制システムを重点的に強化した対空用巡洋艦。

{マリュー級巡洋艦}

 旧マリュー級を大幅に改修した軽巡洋艦。火力自体は重巡洋艦に匹敵するが、航続距離が短め。

{ラナス級巡洋艦}

 巡洋艦の中では中型だが、多くの国で使われている標準的な巡洋艦。拡張性はある。

{ジャンクヤード級巡洋艦}

 輸送船団を護衛するために作られた巡洋艦。他国を刺激しないようにしているため、最低限の装備しか装備できない。


 やはり、巡洋艦になると高低差がありすぎる。間の3つはまだ分かるとして、一番下のは無いわー。旗艦として生きている俺からすれば、一番下を選んだら全員からボイコットを受けて逃げられるわ。

 まぁ、消去法でゼロフィス級巡洋艦にするぜ。というのも、今回は多くの乗員から居住環境の改善と、旗艦としての尊厳がほしいとの要望があったからだ。決して、自分の欲望からじゃないよ?ある程度入ってるけど(半分ぐらい)。

 という事で、乗員やティア達に初めての進化する時の俺を見せることになった。進化中は何が起きるかわからないため、全員には出てもらってる。

 結果、進化した俺は葉巻型からドラゴンの頭に巨大なガル状の羽が生えた形になった。大きさはそれまでの5倍になった上、全面下部には太さ80cmのビームを出すレーザー砲が2門備わった。艦が大きくなったため、それまでの武装が一新され、大幅に強化される見込みだ。

 それにプラスして保有できる艦船も6隻から15隻に増えたため、マッドな研究員達が大興奮。

 そのため、今回の戦闘で大幅に増えた資金の8割と研究ポイントのほとんどを使ったため、止められなかった俺も含めて主計課長ヴァレリから雷をもらってしまった。まぁ、最終的に許されただけ、よしとするか。

 そこで、装備を一新した俺達の紹介と行こうか。え?紹介が多すぎる?次回は、かなり先になると思うよ。


【艦種:セフィロス級巡洋艦】

LV:1/50 装備重量15000/20000 HP:2500 MP:2050 攻撃力:6500 防御力:4500 速度:38ノット

固有スキル:エネルギー転換システム、物質転換システム、レーダー能力上昇【大】、レーダー逆探知システム上昇【中】、鑑定9、立体機動上昇【中】、ダメージ軽減上昇【中】、艦隊指示、艦隊運動、艦載機指示(New!)

スキル:全門斉射、連続発射、立体機動、一撃離脱、ダメージ軽減、広範囲索敵、ダメージ・コントロール

固定武装:80cm単裝レーザー砲×2(New!) 51cm3連装レーザー砲×10(New!) 15.5cm3連装レールガン×20(New!) VLS×96セル 4連装機銃×50 電磁フィールドⅣ(New!) 航宙機×30(New!)

居住区:司令室Ⅲ(New!)、統合火器管制室(New!)、対空迎撃室(New!)、対艦迎撃室(New!)、レーダー哨戒室Ⅲ(New!)、乗員船室Ⅱ(New!)、食堂Ⅱ(New!)、医務室Ⅱ(New!)、機関室Ⅲ(New!)、保安局Ⅱ(New!)、主計局(New!)、シップショップ(New!)、自然ドーム(New!)、貨物室Ⅱ(New!)、研究室Ⅱ(New!)、整備室Ⅱ(New!)、格納庫Ⅱ(New!)、貨物室Ⅲ(New!)

【研究ポイント:800】

【補足】

 巡洋艦としては、最高レベルに引き上げた水準を持つ。並大抵の巡洋艦なら、一撃で木っ端微塵にできるほどである。


【艦種:セフィロス級巡洋艦】【艦名:ティア】

LV:1/50 装備重量13000/20000 HP:2500 MP:2050 攻撃力:8000 防御力:4500 速度:38ノット

固定武装:100㎝単装レーザー砲×2、80cm連装レーザー砲×2 51cm3連装レーザー砲×10 15.5cm3連装レールガン×20 VLS×96セル 4連装機銃×50 電磁フィールドⅣ 航宙機×30

居住区:格納庫Ⅱ 整備室Ⅱ、貨物室Ⅲ


【艦種:エメルラーグ級戦闘空母】【艦名:アメリア】

LV:1/60 装備重量15000/25000 HP:2000 MP:1800 攻撃力:8500 防御力:3000 速度:35ノット

固定武装:航宙機×120 40.6cm3連装レーザー砲×6 12.7㎝4連装対空砲×40 4連装機銃×60 VRS×100

居住区:格納庫Ⅳ×2 整備室Ⅳ×2、

【補足】

 最新鋭空母。艦載機をメインにしているため、対艦兵装は少ない。


【艦種:ジェラル級砲艦】【艦名:センチュリオン】

LV:1/60 装備重量10000/15000 HP:1500 MP:2000 攻撃力:12000 防御力:4000 速度:35ノット

固定武装:500cm単装レーザー砲×2 51㎝3連装レーザー砲×6 20.3㎝3連装レーザー砲×8

【補足】

 対陣地用の砲艦。砲艦のため、対空兵器は搭載していない。


【艦種:クルリ級工作艦】【艦名:クルリ】

LV:1/30 装備重量10000/10000 HP:3000 MP:100 攻撃力:3000 防御力:9000 速度:40ノット

固定武装:51cm3連装レーザー砲×4 15.5㎝3連装レーザー砲×4

【補足】

 拡張性のある戦艦を、工作艦に徹底的な改修を施した軍艦。元々、大型な船体と拡張性のある設計だったため、程度にもよるが5隻程度の完全修理なら可能。応急修理なら15隻にまで膨れ上がる。


【艦種:インテグラSG級駆逐艦】【1番艦:インテグラ】【1~10番艦まで建造】

LV:1/25 装備重量10000/12000 HP:900 MP:600 攻撃力:1500 防御力:1000 速度:45ノット

固定武装:20.3cm3連装レーザー砲×8 12.7㎝3連装レーザー砲×4 VLS×64セル 4連装機銃×12 艦宙機×15

居住区:格納庫、整備室、貨物室

【補足】

 拡張性のある大型駆逐艦を、マッドサイエンティストの手によって作り上げられた新型の駆逐艦。採算度外視の設計だったため、通常の大型駆逐艦の7倍のコストがかかる。その分、次世代の駆逐艦を担うプロトタイプ(試作艦)となるだろう。


 うっは~、盛大にやらかしたなうちのマッド達は。これで後は、艦宙機の設計図が手に入れば適当にいじって、乗せるつもりなのだろう。と言っても、予算に合った設計にすれば通すし、無理だったら先送りにすればいい。何も現段階で、最高レベルのものを載せる必要はない。

 後は積み荷を各艦の貨物室に入れれば、この母港ともおさらばだ。この宙域に存在する艦船は、ここのクズ領主が持っている巡洋艦とそれを守っている艦船ばかりだ。

「艦長、準備が整いました」

「わかった」

 船務長のカレンが積荷の搭載と、全乗員の乗り込みが終了したとの旨を報告してきた。俺はその報告に返事をしながらマイクを取り、今後の方針を伝える。

「艦長の俺だ。これより、母港であるこの宇宙港を放棄する。その後、この宙域を支配している領主の直属の艦隊を叩き、アランダ宙域にワープゲートを使って行くだろう。各員、総力を持って事に当たってほしい。以上!」

「艦内状況オールグリーン、いつでも行けます」

「火器管制システム、問題なし!」

「機関始動、宇宙港を出た後は第一戦速で巡航します」

「了解、進路上に障害物なし」

 艦隊に異常がない事を確認して、俺は号令をかける。

「艦隊、出撃!」


 こうして、俺を含めた15隻の艦隊は決戦の宙域に進撃を開始するのであった。

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