ある日突然に0097
話し終わったんだが…皆さんが固まって反応してくれないんです。
どうしたら良いのでしょうか?
いや、俺の隣に座る4大属性精霊達はシレッと食事中なんですがね。
ああ、そうか…俺も食べてしまおう。
メインの肉料理も食べ終え、現在はデザートを頂いております。
甘くて美味しい(オイチィー)れすね。
うん、うまうまれす。
そんな感じでデザートを満喫できました。
陛下の話しにて食事を中断させられ続けてましたからねぇ。
地味にストレスを感じていたから、黙っている間に実食れす。
本当は最初から、こうであって欲しかったものですねぇ。
現在は俺が告げた内容を完全に理解し飲み込むのに必死って感じですか?
ハッ!では最初に難しい話しを振って考えさせていれば…
うん、ダメだな。
基本的に陛下が口を付けた後で無いと食事に手を付けるのは御法度なのです。
例外はデザートのみで、メインを陛下がジックリ楽しみたい場合もある為、デザートのみは待たなくても良い話となっておりますです、はい。
現在は、食後の御茶を頂いております。
いやぁ~、デザートはフリーに食べれるので助かっておりますよ。
只今の陛下は思考の海に埋没中にてフリーズしてますから、陛下待ちにならなくて幸いでした。
ファラール姫なんだけど…姫はオロオロしていたのにデザートの甘い薫りには勝てなかったみたいで…うん、良い笑顔で食べています。
良かった、良かった。
まぁ、理解できなかったから内容を咀嚼する必要が無かったとも言えるけどね。
それはさて置き、俺は食べ終えて皆さんを待っている状態です。
非常に暇っう事で、オラ帰って良いだか?なんて思ったりしています。
そう思っていると…漸く陛下が反応し始めた様だな、うん。
そして宰相様へと確認している。
「宰相よ、ガリルが告げておったインクの件なのじゃが…おぬしは、どう思うかのぅ?」
そう尋ねると、宰相様が思案しつつ応じられる。
「ガリル様が言われていたインクですかな?
その様な品が作り出せるのか…いや、降臨界ならば可能なのでしょう。
ですが、その様な品が存在すると他国に知られると面倒な事となりましょうな」
そんな事を告げられるんだけど…
いや、他国に知られると面倒って…どゆ事?
「矢張りソナタも、そう思うかぇ?
余りにも抜きん出た技術を持つと人は羨むものじゃ。
そして己に無い物を欲する輩も現れよう。
これに対する対応も必要じゃのぅ」
なんだか不穏な空気を感じるのですが…どうしよう。
そんな事を思っていると、他の方々もデザートに手を付け始めている。
いや、理解するのを諦めた感じの方が数名ほど居る感じかな。
其方は良いんだけど…学院長先生は新しい技術にショックを受けていね様だ。
こりゃ、学術院で色々と訊かれそうだぞ、ちょっと嫌かな。
ティナ先生のフォローに期待しよう、そうしよう。
皆様もデザートを食べ進め、御茶している方々もチラホラとね。
そろそろ会食も終わりだと思うんだけどさぁ、マジで帰って良いですか?
そう思っていると…
「うむ、そろそろ会食も終わりじゃが…ガリルよ」
陛下が俺へ声を掛けて下さる。
何でしょうかねぇ?
「先程の件なのじゃがのぅ。
降臨界にてファラールを受け入れて頂けるか、降臨界へ直接転移陣にて転移可能かを確認して欲しいのじゃ。
良いかのぅ?」
ま、仕方ないかな。
「畏まりました、では、その様に致します」
そう告げて一礼ってな。
だからさぁ、帰って良い?って思っていると…陛下が続けて言われる。
「そうじゃ、ソナタの力量はインクの件て於いても明確である。
故に、ソナタは矢張りファラールの婚約者とする。
これは勅命である、良いなっ!」
いや、良くねぇーからぁっ!
5歳児を無理やり婚約させるなぁっ!
俺が思わず反論しようとすると…
「はっ、陛下。
この婚約、ゼルダム伯ゼネティスが承って御座います。
息子に代わり御礼申し上げまする」って親父が割り込み受けやがった。
いや、親父ぃぃぃっ!何すっだすっだぁっ!
そんな風に不満気な俺へサラマンディルが小声で隣から告げる。
「ガリル…良え加減にしいや。
これ以上は不敬罪で捕まっても言い訳でけへんさかいにな。
人の世の習わしなんぞワイら精霊には関係あらへんさかい良えんやが…アンサンは、そうは行かへんやろ?」
そう忠告をな。
た、確かに…陛下の目も笑って無いな。
結構、ヤバイ線だったのかもしれない。
俺は所詮、彼方の世界からの転生者だから此方の常識に疎い所がどうしても出る事がな。
親父様は俺が転生者とは知らないが、俺がこれ以上陛下に逆らうのはヤバイと気付いたのだろう。
だから強引に介入した訳だな。
くっ、仕方ねぇ、受けるしか無い訳だ。
だが俺達は5歳児に過ぎないからな、これから先どうなるかなんて分からないさ。
そう思う事にして、何とか納得する俺だった。




