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ある日突然に0094

皆の視線を受けて、俺は溜息を吐きつつ考える。

確かに…1つだけ手があるにはある。

だがそれは、俺が独断で決めて良い事では無いだろう。

ゼウス様や御方々(オンカタガタ)へお伺いを立てて判断を下して頂く必要があるだろうな。

だから思い付きで判断して告げて良いものか…

そう思っていると、ファラール姫から涙目でジィィィッと見られている事に気付く。

い、いやねっ、ハンパないプレッシャーなんですけど…

いや、別にプレッシャーに負けた訳じゃ無いんだからねっ!

仕方ないから告げますか。

「これは解決になるかは分かりませんが…」

そう前置きすると、皆さんの視線が更に俺へと集まる。

げっ、き、緊張~ぉっ、日本の夏、緊張の夏ってかぁっ!

皆して見詰めんなっ、そんなのヤンヤンってね。

こほん、取り乱しました、すんまそぉ~んっ。

さてっと…

「こほん。

 それはですね、ファラール姫が降臨界へと通うと言う案なのですが…如何でしょうか?」

俺が告げると、陛下が困った様に俺へと仰る。

「これこれガリルよ。

 何を聞いておったのかのぅ、魔術学術院へ到るには城から出なくてはならぬ。

 幼いファラールを警護が手薄になる城外へは出しとう無いのじゃがのぅ」

その様に告げられる陛下へ俺は首を振り告げる事に。

「違うのです」

「何がじゃ?」

まぁ、分からんよな、肝心な事を告げて無いのだからさぁ。

「城から王都へ出て移動するのでは無いのですよ」

そう俺が告げると、皆が首を傾げる。

陛下も訳が分からず戸惑った様に尋ねて来られる。

「これこれ、それでは降臨界へと赴く事は出来ぬではないか」

困った様に仰る陛下へ俺がある技術について語る事に。

「いえ、ある魔術陣を使えば、それが可能になるのです」

そう告げると訝しげな顔で陛下が学院長先生へと尋ねられる。

「のぅ、エルシア魔術学術院長よ。

 その様な事が、本当に可能なのかのぅ?」っと。

陛下に尋ねられた学院長先生が席より立ち上がり応える。

「理論的に申しますと可能かと。

 召喚などで他所の地より呼び寄せたり、他界より呼び寄せたりが可能で御座います。

 高次界の御方々(オンカタガタ)で有らされるならば御自身にて転移もなされましょう。

 ですが理論的にはであり、現界の我々では実現不可能な技術ではあります」

そう告げて一礼し席へと着く学院長先生。

その(イラ)えを聞いた陛下が俺へと視線を移し、再度尋ねられる。

「エルシア魔術学術院長は、あの様に申しておるのじゃが…

 ソナタは、その魔術陣が扱えるとでも申すつもりなのか?」

懐疑的に尋ねて来るなんて失敬なっ。

だから言ってやんよぉっ、って、嘘嘘、相手は王様ですからね。

此処は穏便に話しますよ、ええ。

「勿論、可能ですよ。

 降臨界にて御方々(オンカタガタ)と共に開発した技術の1つですから」

うん、それがシステムキッチンを運ぶ為に開発していた技術であったとしても…

練成術にて現場で物を作り出せば良いと分かり無用の長物と化した技術だったとしてもだ。

アノ後で興味を持たれた方々と一緒に遊び半分で研究を進め作り上げた技術だとしても…

それは確かに実在するのです。

まぁ、あの現場でシステムキッチンを構築する話が出た後で俺は研究する気が失せたんだが、皆様の熱意に負けて一緒に研究開発しましたよ、ええ、しましたとも。

うむ、一説によれば巻き込まれたとも言うがなっ!

しかし研究開発を進め作り出しておいて良かったというべきか。

あれが日の目を見る日が来るとは思って無かっただけに驚きってな。

だってなぁ、アレは対となる魔法陣が存在して、初めて機能する技術なんだぜ。

御方々(オンカタガタ)の様に自由に場所を選んで転移できる代物じゃ無いのさ。

だけど降臨界と城とを繋ぐくらいなら可能だ。

いや、可能なのか?

「っと…済みません、転移は可能なのですが…

 直接降臨界への転移が大丈夫かは分かり兼ねます。

 ですが、降臨界への入り口である召喚室へが在る校舎にならば、直接転移可能である事を保障致します」

俺は慌てて言い直す。

っぶねぇ、彼処は此方と時間の流れが違う異世界だ。

だから現界と降臨界を転移陣で結んでのテストは行っていない。

そんな状態で城から直接降臨界へ転移可能っては言えんわな。

「ふむ、降臨界は特殊な世界である故に直接転移可能かは分からぬが…現界同士であれば転移可能、そう申すのか?」

俺は頷いた後で陛下へと言上する。

「はい陛下、その通りで御座います。

 ただ、この技術は2つの魔術陣を対として初めて可能となる技術なので御座います。

 城へと設置した魔術陣と対となる魔術陣へと転移する技術でして、その稼動テストまで完了しております。

 この技術を用いて魔術学術院と城内とで転移移動可能とするならば、ファラール姫も無事に移動可能かと」

俺が告げると、ファラール姫がパァァァッと笑顔にな。

泣いたカラスが、もう(ワロ)たってヤツだな。

これで解決だろうと思っていたのだが…

宰相様からストップが掛かる。

いったい…どうしたっうんだろね?

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