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ある日突然に0093

俺の獣人亜人の奴隷に対する対応策を聞いて陛下が仰る。

「ふ~むぅ…宰相よ、このガリルの意見じゃが…おぬしは、どうみる?

 (チン)は行けると思うのじゃが?」

陛下が宰相様へと尋ねると、宰相様が陛下へと応える。

「確かに奴隷の代替を用意できれば、獣人亜人の奴隷解放は可能かと。

 その対応へ奴隷を持つ者共が抵抗すれば罰すれば宜しいでからなぁ。

 さすれば、罰した者共が所有していた所領を没収でき王家の所領も増えましょうぞ。

 ただ…問題があるとすれば、ガリル様に頼り過ぎの点でしょうか。

 この案はガリル様にゴーレムを用意頂いて、初めて可能となりましょう故」

うん、ま、ねぇ。

けどさぁ、それって、あくまでも俺の私見であって提案では無いんだよねぇ。

俺は、あくまでも5歳児の学徒であり城勤めの文官では無いんだ。

だから何も義務も責任も負って無い筈…だよね?

「ふぅ~むぅ。

 これは、益々ファラールの婿に欲しい人材じゃてのぅ。

 して、婚約の日取りは何時が良いかのぅ」

って、をい、ちょっと待てぇっ!

「お待ち下さい陛下。

 (ワタクシ)は学徒である故、まだまだ未熟な身。

 日々魔術学術院へと通っておる身なれば、まだまだ姫様に相応しき身では無いかと」

って、また、この遣り取りかよっ!

したらな。

「ふむ。

 なれば、城の研究施設にて学ぶが良い。

 彼処の施設は魔術学術院にも負けぬ施設が完備されており優秀な導師も多いでな」

そんな事を言い始める陛下。

い、いや…話しが摩り替わってね?

っかさぁ、いやいやいや、家から城まで…どれ位離れていると思ってんねんなっ!

「陛下、それだと(ワタクシ)が日々王城へと出仕する形になります。

 それに、屋敷から王城まで可成り離れておりますので通うのが…」

そう言い掛けると透かさず陛下が仰る。

「ふむ、なれば王城へ住まうと良い。

 さすればファラールとも何時でも会えようぞ」

如何にも良い案を告げたとでも言う様な満足な顔ですか、陛下。

い、いや…有り得なねぇ~っ!

それって、ウィンティアと毎日会えなくなるって事だよね?そだよね?

マイエンジェルなウィンティアと日々会うのは俺の日課であり義務な権利なのれす。

誰にも異論は言わせませんよ。

いやね、幾らファラール姫がパァァァッて笑顔でキラキラ目線を俺に向けて来ても無理なものは無理なのです。

「いえいえ、陛下。

 最大の問題が御座います」

俺が告げると、陛下が首を傾げて仰る。

「ふむ、それは何じゃな?」

そう尋ねられるので、俺は内心勝ち誇って告げる。

(ワタクシ)が学ぶ内容は既に現界には御座いません。

 ですので学ぶ為には降臨界へと赴く必要が御座います。

 そして降臨界への入り口は魔術学術院にか存在しない訳です。

 それに(ワタクシ)が降臨界へと赴かねば、神魔仙幻の各界から御降臨頂いている御方々(オンカタガタ)に納得して頂けません。

 なにせ、今日此処へ来る途中にも問題が発生しておりますれば」

俺が告げると、宰相様が渋い顔で頷く。

それを横目で視界に納めた陛下が宰相様へ確認する。

「何かあったのかぇ?」っと。

宰相様が頷いて陛下へ告げる。

「はい、城へ向かう途中ですが、馬車の中へ神族のパーン様と魔族の天邪鬼様が御降臨なさっております。

 方々は馬車等に結界を張られて降臨なさっておられましたので実害は御座いませんでしたが…」

宰相様の話しに皆さん絶句ってね。

まぁ、これで強引に城へ通わせたり住み込みなどは無くなるでしょうよ。

俺勝利って思っていると…ファラール姫が半泣きにて言うんだよなぁ、これが。

「ガリル様…が…毎日来られて毎日会えると思いましたのにぃ…」

い、いや…なに、この罪悪感。

って思っていると、何かを思い付いたのだろうか?

パァァァッと笑顔に変わって告げるファラール姫。

「そうですわぁっ!

 ガリル様が来られないのならば、ファラールから行けば宜しいですのっ!

 ファラールが魔術学術院へ通いますわぁっ!

 良いでしょ、お父様ぁっ!」

良い案だと言わんばかりだけど…それ、アカン案やと思いますぅ。

俺が思った通り、即座に陛下が否定ってな。

「ならんっ!

 ファラールは、まだまだ幼い故に城から勝手に外へ出るなど(マカ)り成らん!

 その様な事は絶対に許さん故になっ!」

そう告げる陛下を頬を膨らませてファラール姫が睨む。

うむ、気に入らないんだろうなぁ~

って、もう少し丁寧に説明してあげないとさぁ。

宰相様も、そう思ったんだろう、ファラール姫へ説明をな。

「姫、城内は色々と警備の者居り安全が保たれております。

 ですが日々魔術学術院へ通うとなれば日々道中の警備を万端とするには厳しゅう御座いましてな。

 特に幼いファラール姫を狙って賊が襲わぬとも限りませぬ。

 その様な危険を冒して魔術学術院へ通うなど、到底容認できませんぞ」

そう宰相が告げると、姫もシュンっと俯く。

そして皆の視線が俺へと集まる訳で…

い、いや…別に俺が悪い訳じゃ無いよね?

したらティナ先生がね。

「ガリル様、なんとか成りませんの?」って。

「ガリルよ父からも頼む、おまえが城へ通えん事、住まう事が出来ぬのは重々承知だが…

 何か手はないのか?」

他の方々も、そう言いたいみたいだ。

いや、俺は5歳児の幼子なのにさぁ、それって変じゃね?

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