表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/112

ある日突然に0009

帰って来た。

私はぁっ、帰って来たぞぉぉぉっ!

大袈裟ですね。

済みませんです。

元居た世界で携帯電話用電波中継アンテナ霊体を回収。

太陽電池霊体を余分に取り、ついでに家電量販店を冷やかしつつ、気になる新製品をゲット。

ついでに本屋やゲーム販売店へと。

その流れでアニ○イトや秋葉をな。

んっ?

何か、おかしいって?

何が?

アレは日本が誇る文化です!

社畜時代には行った事も無かったがな。

海外では大人気。

霊体にて海外を放浪していると外人の霊体がな。

何故か言葉が通じるご都合主義。

霊体同士だと肉体と言う殻が無い。

故に表層の意思が相手に伝わる様でな。

故に意思の疎通…つまりはだ、言葉が通じる訳なのよ。

お分かり?

っても、俺も外人さんに教えて貰ったんだがな。

無論、相手の外人さんは霊体ですよ。

しかもだ。

霊体で放浪している間に、外国語で書かれた書物も読める様にな。

関わった外人霊体さんの表層知識を、知らない間にゲットしていたみたいだ。

なので、外国の書籍霊体も色々とな。

そんな放浪時代に出逢う外人霊体さん達が、皆さん口を揃えて日本文化を誉める訳よ。

お分かり?

なので、帰国する度に色々とな。

何せ俺には時間が有り余ってたかんな。

他の霊体の皆さんが行えない物体の霊体化も行える訳で…

ある会社の倉庫に眠っていた百インチ越えのプラズマテレビとAVアンプにオーディオシアターシステム。

全て霊体を取り出しゲット。

霊体故にコンパクトに収納して持ち運びも出来る訳で…

海外で知り合いの外人霊体さんと色々視聴。

泣いて喜ばれたのは、良い思い出だ。

その侭、成仏するとは思わなかったので驚いたが…

成仏できたのだから良いだろう。

まぁ…

アレを見て、その系統を極めれば成仏できると勘違い。

究めて遅い厨二病を中年男が拗らせると言う事態に。

厨年病とでも言えば良いのだろうか。

まぁ…

そんな事は良くてだな。

兎に角だっ!

俺は霊界へと帰って来た訳だっ!

霊界へと至ったのだから成仏したと言えるのだろうが…

他の霊体達は何処だ?

放浪時代に知り合った友人達にも会ってみたい。

神や仏、閻魔様にも会わなければな。

霊界は天国や地獄とは違う世界なのだろう。

実際には誰も知らなかった。

だってな、成仏して戻って来たヤツなんて居なかったからな。

さぁ、出発だ。

準備は良いですか?

はい、今度こそ、です。

我が方に抜かり無しですな。

現在は以前に進んだ先頭部分へと至っている。

此処までにビーコン発生装置霊体と携帯電話用電波中継アンテナ霊体の設置も万全だ。

それらの作業を行った為、霊体による飛行も習熟したと言えよう。

ただ…

此方へ来てから体内へ未知のエネルギーが入り込んで来る。

時々空中にもエネルギーが濃い場所がな。

エネルギー酔いが発生するので困るぜ。

ただ、そのお陰かどうか分からないが、最近は霊体の調子が頗る良い。

旅立つ現在、この状態は理想的であるとさえ言えよう。

さて…

そろそろ、行きますか。

下方は辺り一面が緑の絨毯である。

美しいとも言えるが…

正直飽きます。

故に携帯小説を読みつつ移動したり…

宙に座椅子や座卓を出し、前方には百インチ越えのプラズマテレビを。

周囲に高性能スピーカーとウーハー。

無論、オーディオシアターシステムにて連結。

映画やアニメ、ゲームを行いつつ、それら毎、宙を滑る様に移動。

う~ん。

寛ぎながらの空の旅。

優雅ですなぁ~

人が見たら目を剥くだろうな。

すんまそん。

ただ、こんな俺でも仕事はしているんだぞ。

えっ?

嘘を吐くなって?

いやいや。

本当ですよ、本当ぅ。

設置したビーコン発生装置霊体からの音が小さくなったら、ビーコン発生装置霊体と携帯電話用電波中継アンテナ霊体の設置をね。

ほら。

ちゃんと働いてんだろ。

確かにペットボトルの茶やジュースをシバきながらジャンクフードなスナック菓子を摘まんで視聴。

又はゲームだな。

空飛ぶ絨毯ならぬ、空飛ぶ寛ぎ空間ってな。

様々な食料霊体を圧縮保存して持ち運んでいる。

出来上がった料理までも圧縮保存可能。

まぁ、技術は必要。

最初は無理だったが、ある方法を編み出してからは可能にな。

無論、機密ですが…

なにか?

食材や調味料などの素材霊体も豊富に確保。

無論、調理器具もな。

物質から取り出した純粋な霊体なら機材を普通に扱える。

コレは放浪時代に知った事だ。

物質に宿った侭の霊体を扱おうとして無理と判断し挫折していた俺…

阿呆ですなぁ~

そんな感じで空の旅を優雅に過ごしていた訳ですが…

何時の間にか目標の山脈が近付いて来ている。

流れた時間?

いや、知りませんが?

霊体になっつ暫くして、日数や時間を全く気にしなくなりましたからね、俺。

んっ?

緑の絨毯の色が変わって行く場所が…

アレは草原か?

途中に道らしき物が。

いや、アレは確かに道。

道ですよね。

つまり人の様な存在が居ると言う事なのか?

霊界人?

霊界って…

どう言う世界なのだろうか?

益々もって疑問です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ