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ある日突然に0088

腹ペコにて前菜をガッ付きたいけど…これ、王族主催の会席なのよねぇ。

当然、下品な食し方など出来る筈も御座いやせん。

お上品に切っては静々とお口へと。

モグモグ、ゴックンった後で静々と…

いやね、益々腹が減るんでっすけどぉぉぉっ!

勘弁してつかぁ~さいやぁぁぁっ!!

そんな腹ペコサンバにて夢中で食べていて陛下の御言葉をスルーしていたんだけど…

気になるワードにて高速思考で陛下の御言葉を脳内リフレインってな。

したら…

「此処に居るガリルじゃが各界の御方(オンカタガタ)々の覚えも目出度く、様々な御知恵を下知されているのじゃ。

 そして体内保有マナは我が国の英雄たるゼネティスを超えておる。

 そう、ガリルの父である[荒ぶる戦神]のマナ保有量を超えるのじゃ。

 更に様々な魔術を収め、精霊術も駆使する。

 ガリルの横に居られるのは、ガリルと契約なされておる4大精霊様がガリルのマナにより実体を得た存在じゃ。

 高貴たる精霊様に認められ契約と言う前代未聞の快挙まで成しておる。

 更にじゃ、歴史的にも稀な神聖術と暗黒術を両親と同じく共に行使可能との事じゃ。

 コレだけでも大した事であるのに、各界の著名な主たる方々に於いても覚えが目出度いのだとか。

 コレだけの偉業を成しえた者が今迄に現界にて存在したであろうか?

 いや、おらぬ。

 その様な素晴らしき神童を我が国に得た事は、我が国にとっての瑞兆と言って過言ではあるまい。

 そして我が娘であるファラールと同い年である事も、最早偶然とは思えん。

 故に本日の目出度きこの日に、我が娘ファラールとガリルの婚約を発表するものとする」

って言っていたみたい。

ふぅ~んっ…って、ちょっと待てぇぇぇぇっ!

陛下ぁぁぁぁっ!

何、俺の個人情報をバラしてんねんなぁぁぁぁっ!

って(チゲ)ぇっ!いや、違わないけど、(チゲ)ぇぇぇぇぇっ!

いや、そのね、誰と誰が婚約って?

聞いてませんよ、俺は。

いや、今、聞いたけどさぁ。

「おおぅ、ガリル…もう婚約かいな。

 そら目出度いなぁ~」

いや、違うから…

「これは不思議であるのぅ。

 (ワラワ)が実体開放されている間に婚約していたのかや?」

あのね、ウィンディーナさん。

「主さん、お似合いでありんすや」

ちょ、シルフィーナ…

「ふぅ、2人共、分かって言っておるでおわすな。

 人が悪ぅごわんぞ」

そ、そうだよね。

流石はノームルだよね、分かってくれるのは君だけさ。

「じゃっどぉん…5歳で婚約とは…ジゴロ顔負けでごわすなぁ」

いや、コイツも味方や無かったんやね。

もーイヤッ!

っか、弁明せねば、強引に婚約させられてしまうではないかぁっ!

「へ、陛下ぁっ!

 発言を御許し下さりませんか?」

「ふむ、ガリルよ。

 ソナタはファラールと婚約するのじゃから義父上で良いのじゃぞ」

ヤバイ、決定事項にされそうだっ!

「お待ち下さい。

 (ワタクシ)は、まだ5歳児の未熟者に御座います。

 まだまだ先の分からぬ(ワタクシ)の様な下賎な者よりも、もっとファラール姫に相応しい方がですねぇ」

って言っていると…ファラール姫が何だかウルウルした瞳で俺を見ている。

な、なんだろね?

「ガリル様はファラールの事、嫌い?」ってさぁ…

潤んだ瞳にて上目使いにて告げて来る。

って、ぐっわぁぁぁぁっ!ぐぼあっ。

はぁ、はぁ、な、なんて破壊力ざーんしょ。

って、俺はぁっ、ロリコンじゃねぇぇぇぇぇっ!

しかし…美幼女の上目使いが、こんなにキツイなんて…

はっ!精神が肉体に引き摺られているのか?

っか、ファラール姫…後生だから…泣くなよ?

陛下の視線が、何処と無くキツクなった様な…

ファザコンかぁぁぁぁっ!

これはヤバイかも、俺は慌ててファラール姫へと告げる。

「いえっ!決っして、その様な事は御座いませぬぞぉぉぉっ!

 姫を嫌うなど、トンでも御座いませぬ。

 花の様に愛くるしい姫と御逢い出来て、このガリル、恐悦至極に存じます。

 ですが、姫。

 姫とは本日、この会食にては初めて御逢いする筈で御座いますが…

 姫は、この様な見知らぬ下賎たる(ワタクシ)などを婚約者となされるのは御迷惑なのでは?」

取り敢えずは取り繕ったかな?

って…んっ?

何故に姫の(ホホ)(ホノカ)に染まってんだぁ?

「「花の様に愛くるしい姫と御逢い出来て、このガリル、恐悦至極に存じます」やて…

 どこぞのジゴロやねんな」

サラマンディルが横でボソリと。

って…えっ?

もしかして…しくったぁっ?

すると姫がモジモジしながら…

「いえ、そのぉ~

 ファラールはぁっ…

 ガリル様をお慕い申しております故に」

そう告げた後、ポッって、ポッポッって…頬を染めているねぇ。

え~っとぉ…帰って良いですか?

「ダメに決まってんやろ」

そうですよねぇ。

「って、何故分かる?」

「口に出てんで、ま、婚約お目出とさぁ~ん」

って、しまったぁぁぁぁっっ。

ぼ、墓穴だ、墓穴ぅぅぅっ、墓穴を掘っちまったぁぁぁっ!

どうして、こうなったしぃぃぃっ!

んっ?ってぇ!学院長とティナ先生が笑いを堪えてやがるぅっ!

ぬっ、宰相様もだとぉぉぉっ。

親父!貴様もかぁぁぁっ。

そんで陛下…なんで睨む。

アータが俺と婚約ったんでしょうがぁぁぁぁっ!

理不尽です。

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