ある日突然に0087
この度の会席での席次なんだけど…次の様になっているんだ。
先ずはテーブル最上位の上座なんだけど、此処は王家の方々が座る席なんだ。
そこはテーブル端の3人掛け席…長方形テーブルの辺が短い場所と言えば分かるかな?
そこの席次は真ん中に陛下、その左右の右側へ宰相様、左側に女の子が座っている。
この女の子は多分お姫様なんでしょうねぇ。
歳は5歳位かな?
可愛い系の幼女たんれす。
うん、俺と同い年だね。
えっ?お・ま・えの精神年齢を考慮に入れろって?
いや、さぁ、そんなん考えたら、現界1の年長者になっちゃうよ、俺。
だってさぁ、降臨界で過してんだかんよぉ。
そら精神的な歳も取るわさ。
えっ?転生前の年齢?
今の俺の精神年齢からしたらヒヨッコですたい。
あんなモンで歳とったなんて大したもんたい。
だから肉体年齢でカウントする事にします、るん♪
しかし…なんで王妃様で無く宰相様が陛下の右側の席へ座られているかと言うとだ。
実は王妃様は姫様を御出産なさった後の産後の肥立ちが悪く身罷っておられるんだよ。
ここら辺も歴史の本に記載されている。
貴族は常識として習うからね。
だから当然知っているよ。
そして陛下の御子息、御息女はファラール姫だけなのだとか。
陛下は亡くなった王妃を深く愛しておられたとの事。
なので側室もだけど再婚も考えておられないらしい。
いや、国としてはダメでしょ、それ。
もし、ファラール姫に何かあったらどうすんのさって思って調べたら…
宰相閣下が即位される事になっていました。
っても宰相様って3人居るんだよね。
そう思っていたら、継承順位が決められていましたよ。
っても王位を継いでも宰相と共同で国政を動かしている形だからね。
いや、宰相は巡察とかで各地を廻れたりする。
更に休暇も頂けるしね。
っても休暇は領地経営に追われて終わるそうだけど…
陛下の様に城に縛り付けられる暮らしよりは良いみたい。
だから宰相様方は王位には興味ないらしいよ。
いや、普通は王位を狙うでしょうに…
まぁ実際、陛下のお兄様は皇太子時代に城を出奔なされているのだとか。
それで良いのか、王族ぅぅぅっ!
まぁ、そんな感じで最上位の上座は王家か王家に次ぐ継承位が高い方が座られるそうだ。
そんな最上位上座の次席は2つ存在する。
宰相様側と姫様側だな。
そして俺は姫様側の上位上座へと座らされている。
俺の隣にはサラマンディル、ウィンディーナ、シルフィーナ、ノームルの順だな。
って、いやいや、おかしい、おかしいからさぁ。
なんで伯爵嫡男でしか無い俺が、この席に座らされるのさ。
まぁ、座っちまったから仕方ないんだけどさぁ。
俺が席に落ち着くと、俺が最後だった様で会食が始まる事に。
食前酒が運ばれるが、流石に俺と姫には酒では無く果汁ジュースが供される。
陛下の乾杯の音頭にて杯を空ける事に。
「我が国に各界の方々の御力にて新たなる世界への扉が開かれた。
そして、その御力を許されし者にて我が国の英雄ゼネティスへ鎧武器が贈られたとの事。
これで我が国は益々安泰となろう。
この良き日を祝い乾杯とする。
では、良き日に」
「「良き日にっ!」」
陛下が告げられ、皆様が杯を空けられる。
知ってるか?
乾杯って言うのは杯を空にする…つまり注がれた酒を飲み干す事なのさ。
だから一気に全てを飲み干さなければならない。
だから酒に弱い方は極少量しかグラスへ酒が注がれていなかったりするんだけどな。
って、違うわぁっ!
今の乾杯の音頭って何っ!
何か、トンでも無い事を曰って無かったか?
どゆ事ぉぉぉっ!
「では、料理を楽しみつつ話を聞いて欲しいのじゃが…
我が娘ファラールの前に座っている子供はゼネティスの息子であるガリルじゃ」
王様が仰られると…ザワっとね。
何だろって思って聞き耳を立てるとだ。
「いや、ファラール姫にも劣らぬ美幼女だと思っておったのだが…
ううむ。
また、それも良いか」
いや、何がだよっ!
「お、男の娘だっとぉぉぉっ!
こ、これはぁ、萌えるぅ」
何にだよっ!
そんな感想が大半をな。
いや、本当に、この国大丈夫かぁっ!
親父も末席に控えている。
この会席は伯爵位以上の方々のみの参加みたいだ。
まぁ、子爵以下となると叙爵された者がグンっと増えるらしいからな。
俺も果汁ジュースを飲み干す。
ってもショットグラス程度の量だから簡単に飲み干せるけどさぁ。
甘み控えめの酸味多めのジュースは食欲を増す働きがある様だ。
まぁ、食前酒は、その為に飲む物であり、その代用ならば同様の効果がないとな。
ってさぁ…俺は元々腹が減っていたのっ!
それなのに食欲増進してどうするぅっ!
余計に腹減るわっ!
そんな所へ前菜が運ばれて来る。
うむ、実に美味そうですねぇ。
けどさぁ知ってる?
前菜って食欲を盛り上げる為に態と少量づつ提供されるのさ。
よりメインへ向かって食欲と期待値を増す様にってな。
それは分かる、分かるんだよ、うん。
だけどさぁ、腹を空かした5歳児に、何つぅー仕打ちやねんなっ!
いや、確かに美味かったけどさぁ。




