ある日突然に0073
俺が学院長のティナちゃん発言にて固まると、ティナ先生が困った様に告げる。
「学院長…いえ、エルシアさん。
ティナちゃんは止めて頂けません?
私も成人し既に大人で御座います。
また、生徒であるガリル君の前でもありますの。
示しと言うものが御座いますので」
キリッとした表情にて学院長を諌める。
いや、諌めるだけではなく、然りげ無く学院長と親しい間柄と言う事を名前呼びにてアピールしいるな。
だから「ちゃん」発言も飛び出したと…
まぁ、詳しい間柄までは分からんが、幼い頃から交流があるんだろうさ。
そんなティナ先生の様子を見て、更に困惑顔の学院長。
そして困った顔で呟く様に…
「ふぅ、いったい、この短期間で何が…
はっ!
あなた…まさか召喚室へ篭ったとかでは無いですわよねっ!」
行き成り蒼白となり、慌ててティナ先生へと詰問する学院長。
そんな彼女へ戸惑いながらティナ先生が応じる。
「え、ええ。
朝から降臨界…あ、今の呼び名は召喚室ですわね。
そこへ行っておりましたが…
どうかなさりましたか?」
慌てる学院長に戸惑いながら答えると…
「「どうかなさりましたか」では無いわよっ!
得体が知れない空間で城からの監察官が向かったのよっ!
大丈夫でしたのっ!」
いや、学院長は何を言っているんだ?
「いやいや、学院長も昨日は召喚室へ入ったでしょ。
なんで得体が知れないなんて言うんです?」
思わず尋ねてしまう。
したらなぁ。
「此処は現界ですのよ。
神魔仙幻の各界における高位存在の方々が降臨できないとなっておりますの。
なのに各界の方々が降臨ですか?
有得ないでしょ。
もしかしたら、各々方を騙った何者かという可能性も捨てきれませんから」
必死に俺達へと告げる学院長。
いやね、学院長の懸念も尤もだと言える。
それは彼処で知識を得ていなければだけれどな。
けどな、その懸念は無駄だと思うよ。
なので教えて差し上げる事にな。
「学院長先生、勘違いしているよ」ってよ。
「えっ、何をですの?」
不思議そうに俺へ尋ねるんだよね、だから教えてあげる事にな。
なにせ、「何かと聞かれたら教えてあげるのが世の情け」っう諺もあるだろ。
『それは諺なのであるか?』
さあぁ?どうだったけか?
ま、良いじゃん。
兎に角、学院長先生へ教えて差し上げるのが正義なのです。
そう思うのでしたぁ~
だから告げるよ、告げちゃうよ、僕、えへっ。
「召喚室の入り口から通じている場所は別の空間であって現界では無いんですよねぇ。
各界の方々の力にて作り出された新たなる世界だと言って良いでしょう。
今迄に存在しなかった各界の方々が降臨できる世界なんです」
そう教えてあげたら、ティナ先生も補足をね。
「そうですわ。
故に今では降臨界と言う名で呼ばれておられる様ですの」
そう教えてあげたらな。
「えっ、いえ、でも…」って戸惑った後で…
「その様な空間…世界は今迄に創られた事が無いと思うのですけれど…
何故、今になって創られたのですの?」
そう戸惑いながら疑問をな。
いや、確かに…なんでだろね?
確かに不思議ではあるが…
そんな風に戸惑っているとだね、我が偉大なる契約精霊たんがね。
『なんや、気付ておらへんかったんかいな』ってね。
おお、分かるんだぁ~
流石はサラゑ悶やねぇ。
『誰がサラゑ悶や、誰がぁっ!』
良えから早よ教せーて、早よっ!
『ふぅ、全く…
あんな、良く聞いときや。
アンさんが召喚陣に莫大なマナを注いださかいに、各界へ通じる道が生じたんや。
その召喚陣が基点となっとんやで。
せやから、その召喚陣をコアにして降臨界ちゅうもんが生まれとる訳やな』
『そうでありんすなぁ。
故に、主さんが降臨界を創る元でありんすや』
そんな事を教えて下さった訳でぇ~
っか…へっ?いや、マジで?っか、ヤバくねっ?
学院長に…「俺が召喚陣に莫大なマナを注いだのが原因です、テヘッ」ったら…
流石の学院長もキレるかも…
いや、最近の若者は簡単にキレるからねぇ。
や~ねぇ。
などと思いましたが…ほーんと、流石に告げられんわな。
などと思っていたのだけれども…
「実は…」
ティナ先生がチラリと俺を見てから学院長に。
いや、何を告げるつもりなのかな?
「ガリル君の初めての召喚授業で、ガリル君が各界の龍種を召喚しようと召喚陣に有得ない程のマナを注ぎ込んだらいしのですの。
それが各界を繋げてしまい、この度の騒ぎとなった様ですわ。
今では、それを各々方のお力にて制御して降臨界の基礎となされた模様なのです。
これは彼方にてヘラ神様より伺った事ですので間違いないかと。
私もガリル君の暴挙を止める事が出来ませんでしたの。
監督不行届ですわ」
シュンってなりながら告げるティナ先生。
そんなティナ先生も可愛らしい。
って待てむ、今、ティナ先生が告げた内容って拙くねっ?
いや、ティナ先生…
思わぬ所から伏兵ががぁぁぁぁっ!
「ガリル君?」
学院長先生がにっこりと微笑み俺を見る。
はははっ。
「やっちゃった、テヘッ」
可愛くね。
誤魔化せ…無理、です、よねぇ。
「ふぅ、起こってしまった事は仕方ありませんわね」
おお、不問、不問ですか、やったねっ!
「ですから、この件はセンティアへ報告して対応して頂きましょう。
ガリル君、お母様よりお話があると思いますから…
良いですね?」
いえ、良くねぇ~です。
堪忍してくらはい、ガクブル、ガクブル。




