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ある日突然に0072

一段落着いた俺達は親父殿と合流する事に。

いや、数万年で一段落っうのは、どうかと思うが…

つい熱中したんだから仕方あるまい。

『開き直るでないわえ。

 単に親父様の事を忘れておったのであろ?』

そ、とも言う…かな?

んでぇ、親父様と合流したら呑んでたので、思わず…ね。

「まさかっ、今迄ズッと呑んでたのぉっ!」ってしまいました。

したらな。

「そんな訳あるまいっ!」

即、突っ込みがね。

うむ、ナイス突っ込みですが…そんな赤ら顔で酒臭い息を吐きながら告げられてもねぇ。

俺のジト目を見て親父が告げる。

「既に王国側の主張と降臨界とでの調整は済んでおる。

 どう言う仕組みなのかは分からぬが…

 既に何度か陛下と魔導具経由ではあるが連絡を取り調整済みなのだよ。

 それで、おまえ達を待って此処を辞す話になってなぁ。

 俺も色々と此処にて鍛練させて貰ったわっ!」

嬉しそうに語る親父様。

っか…

「降臨界って?」

初めて聞く言葉なのですが?

そんな疑問に親父様が応える。

「うむ、降臨界とは雅に此処の空間の事だ。

 これは神族様、魔族様、仙人様、ドラゴンの方々と陛下とで協議して決めた呼び名でな。

 陛下の意識を一時的に此方とリンクして幻体として此処へ呼び出し協議しておったな」

いや、何でもありやね、此処。

無茶しよんなぁ~、頭が痛くなってくんぜっ!

そんな俺へと話し掛けて来る方がね。

「おぅガリル。

 おぬしの親父殿は、なかなか見所がある御仁だな。

 俺達の様な武神や武黒の指導に喰らい付いて鍛練しておったぞ。

 酒も中々にイケる口とみえる。

 うむ、我らも気に入ったぞ」

闊達に笑う須佐之男命様。

いや、さいですか。

っか、親父様…あーた、何しとんの?

「それはそうと…帰るのか?」

そう尋ねる親父様。

「ええ、区切りが良いので、そろそろと思いまして」

『区切り?』

んっ?何か問題でも?

『数万年単位でかいな?』

だぁ~らぁ、そこを突っ込んじゃヤンヤン。

つい熱中しちゃったんだから仕方ないやんね。

『いや、同意を求められても困るでごわんど』

『そうでありんすなぁ~』

ちっ、融通の利かん奴等だなぁ~

『そう言う問題ではあらへんやろがっ!』

そんな遣り取りを精霊たん達と、然りげ無い遣り取りを行った後で出口へと向かう事に。

外へと出ると、どうやら入った(トキ)と変わらぬ時間だった様だ。

ほぉ~んっと、あの空間、どがぁなっとんの?

外に出た後、俺達は教室へと。

親父様は城へと登城するとの事。

って、その酔っ払った状態でかいっ!

そう思っていると…

「ううむ。

 流石に酒臭い状態での登城は不味いか…」

そう告げる親父様。

そらそうでしょうよっ!

常識やんねっ!

その様に思っていると…

「ふむ、軽く醒まして登城とするか」

そんな事を曰う。

いやね、軽く醒ました位じゃダメだと思うのは、俺だけなのでしょうか?

その様に思っていると…

「ぬぅぅぅぅんっ!」

気合一発、闘気と言うか覇気と言うか…

アータはっ、世紀末覇者かぁっ!

っう感じの(スザ)まじい気を放つ!!

いや、放ったのは気だけでは無い様だ。

ブアッと放たれた威圧と言うか気というかが空気を掻き乱し風を舞わせるのだが…

その風が…非常に、非常に酒臭いっ!

って、何さらすぅ!

そう思っていると…

「うむ、酔いも醒めた故、登城するか」

完全に素面(シラフ)となった親父殿がスッきりした顔で言う。

いや…アルコールを体外へ放出した…っと言う事なのでしょうかね?

最強の酔い醒ましではあるが…すんごい迷惑ですぅっ!

そんな親父殿は元気に去って行きましたとさ。

俺とティナ先生は微妙な顔で見送りましたよ、ええ。

そして俺達は教室へと戻った訳だが…

「ええっとぉ…

 何しましょうかねぇ?」

ティナ先生が困っている。

そら彼方で共に数万年の時を掛けて学んだ仲だ。

俺の学習状態など当然把握している訳で…

既に俺が現界にて学ぶ事など皆無だと分かり切っている。

そんなティナ先生が俺へと教える事…

調薬か料理、裁縫…

確かに刺繍などはティナ先生の方がレベルが高い。

木工などで彫刻を彫るのもな。

けど、それを此処で学ぶのか?

何か違うと思います。

そう思うのだが…では、何を学べと?

学ぶなら召喚室でしょう。

いや降臨界か?

まぁ、どちらでも宜しい。

問題は、今、何をするかなのでしたぁ~

どないしょぉ~

そんな事を思っていると…

ガラリと音をむ立てて教室の戸が開いた。

なんだ?

そう思って空いた入り口を見ると、学院長が来ていた。

暇なのか、この人?

そう思っていると…

「学院長、どうなされたので?」

ティナ先生が不思議そうに尋ねる。

その姿には、以前の様にオドオドとした様子は見られない。

新人として少々萎縮気味だった面影は消え去り、実に堂々とした対応である。

まぁ、数万年も降臨界にて過せば、そうなるわな。

だが学院長は、そんな事は知らない訳で…

行き成り雰囲気の変わったティナ先生へと告げる。

「いえ、召喚室の事がどうなったか気になったので来たのですが…

 ティナ先生?

 何かあったのかしら?」

戸惑っているな。

「何がって…何がでしょう?」

小首を傾げて尋ねる。

そら、行き成り「何かあったのか」って訊かれてもねぇ。

「いえねっ、昨日より落ち着いた大人の雰囲気を纏った様な…

 アナタ、本当にティナちゃん?」

戸惑って告げる学院長。

って…ティナちゃん?ちゃん付けって…どゆ事?

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